一般社団法人ひとり親支援協会へ寄付を行ないました

共同贈与コミュニティ新しい贈与論(代表:桂大介)は、一般社団法人ひとり親支援協会に対し65万円の寄付を行ないました。

新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっています。2021年06月はNPO法人キッズドア、一般社団法人ひとり親支援協会、郡上八幡観光協会の3候補があがり、藤野荘子、尾澤雄青の推薦したひとり親支援協会が最多票を得ました。

推薦文は以下の通りです。

ひとり親を「孤立」から守るために活動している団体です。
https://skuru.site/

一般社団法人 ひとり親支援協会(エスクル)は、ひとり親を「孤立」から守るために活動しています。エスクルは、6月のテーマである「喪」とも深く関わりがあります。というのも、エスクルは、配偶者を亡くしてひとり親とその子どもたちに向けて、「エミナル」という集いの場をも提供しているのです。

2015年の国勢調査では、日本では母子世帯の世帯数がおよそ75万世帯(全世帯の1.42%)、父子世帯がおよそ8万世帯(全世帯の0.16%)にものぼることがわかっています。とりわけ母子世帯については、その平均年間就労収入が200万円にとどまり、子育てをするにあたって大変厳しい生活を強いられているのが現状です(厚生労働省「平成28年度全国ひとり親世帯等調査」)。

ひとり親になり、経済的にも厳しくなるうえに、何より母または父と子どもが残されると、家事も2倍以上になるし、何より精神的な余裕がなくなってしまうのは容易に想像がつきます。そのうえ、実際、若年層で死別した方のコミュニティは非常に少なく、ひとり親に至ってはほぼ皆無であるといわれます。「エミナル」では、配偶者と死別したひとり親の方々との間で、お互いが「ひとりじゃない」と思えるような関係性を構築することを目指しています。

―—推薦者がこの団体を選んだ理由

私は、4月に祖父を亡くしました。
親戚を亡くしたのは、初めてでした。

祖父が危ない状況だと知ったとき、実感がわかず、普通に毎日を過ごしているつもりだったのですが、精神的に余裕がなくなり、会社を休みました。実際に亡くなったときも、なかなかいつも通りの生活に戻るまで気力を使いました。

そんなことを思い出しながら、今回のテーマである「喪」を調べているときに、気になったのは「デス(Death)エデュケーション」でした。子どもが就学しているときに、いつか自分にも訪れる、そして、それより早く周りに訪れる死をどう受け入れるかなどを学ぶ教育です。

海外では、デス・エデュケーションはされています。教育として学ぶ必要があるぐらい、「死」というものを乗り越えたりすることは難しいということです。

これが子どもだったら、どうでしょうか。
「死」が何かということも分からないし、それを知ったとしても、受け入れることが難しいということは容易に想像できます。
だからこそ、私は今回、エスクルを推薦いたします。

―—参考

運営団体「エスクル」について

エスクルの特徴は、それぞれ得意分野を持ったひとり親自身が支援者やサポーターとなり、自主的に運営しているところにあります。代表の今井智洋氏も職場での人間関係によるメンタル不調から「孤立」に苦しんだ経験があり、その経験が、ひとり親やその子どもが抱えうる「孤立」への共感につながったとしています。

エスクルの活動は多岐に渡りますが、主に以下三つの機能を提供しています。

① 定期的な交流イベントの実施を通じて、子育てなどの悩みを共有・相談できるような関係構築の促進(懇親会、BBQなど)。
② 行政と連携して相談を実施、ひとり親の声を集めて国や地方行政への政策提言。
③ パートナーづくりに関する相談や街コン等の適切なイベント情報の提供。

エスクル公式サイト
https://skuru.site/

代表・今井智洋さんのインタビュー記事
https://soar-world.com/2020/01/14/tomohiroimai/

「エミナル」について
https://skuru.site/tsudoi/
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000036563.html

投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。

  • どこも寄付したい先です。ただ、金銭的な切迫具合が高そうなところから優先順位を付けさせて頂きました。(武井浩三)

  • 親だけでなく、子どもにとっても支えになりそうな活動だから。デス・エヂュケーションは大切だと思いました。(藤野荘子)

  • 昨今、シングルマザーやファザーについての記事を読むことも多く、理解や支援は増えていると思っていました。しかし、ひとり親世帯は全世帯の1%ほどしかなく、まだまだ「孤立」を感じがちだと知りました。先日仕事相手から、「配偶者が死別して、子育てに奮闘している」と聞きました。しかし、どのように反応して良いかわからず、「大変ですね」としか言えませんでした。同じ境遇の人なら、もっと的確なことを話せたと思います。代表の今井さんの志や、当事者ではないのにこの団体を立ち上げ、運営されている点にも感心しました。ぜひ継続していただきたいです。(西山裕子)

  • 私も最近、親族を亡くしました。その時に家族、特に核家族の構成がいかに脆く、「喪」の経験が人々の生活を急激に、かつ予測不可能に変えてしまうかを強く実感しました。高齢化により、この傾向がより強くなっていくことが予想される中、ひとり親という観点ではありますが孤独・孤立から個人を守るという取り組みに強く共感し、「エスクル」を第一希望とします。(上西雄太)

  • ひとりで子どもを育てる人が暮らしづらさや肩身の狭さを感じることが多いのではないかと思います。そんな状況に対して、ご自身はひとり親という立場ではないにもかかわらず、支援の活動を積み重ねられているのが素晴らしいと思いました。当事者に近い非当事者として、「ひとり親」というカテゴリーの中の多様性に目を向けたからこそ、配偶者と死別した親の場づくりができているのかなと思います。そんな丁寧な実践を応援します。(嶋田康平)

  • 家族の死を受け入れること。これはとてもプライベートのことのように思いますが、この堪え難い経験をもっと社会として受け止めることもあっていいと思いましたし、孤立しやすい今だからこそ応援したいです。(古川哲)

  • ジャンルが似ているので迷いましたが、より資金を必要としていそうな団体を選定しました。(中村多伽)

  • 代表の今井さんのインタビューに心打たれました。当事者ではいらっしゃらない中で、この取組みを主導する難しさを「当事者ではないから出来ることがある」という思いで「公園の管理人」としての佇まいを持ち、運営されている姿勢を応援したいと感じました。(志賀響子)

  • ひとり親の精神的経済的負担は非常に大きいと感じており、その負担軽減に少しでもなれたらと思います(海野慧)

  • 人は生まれたときから孤独で、死ぬ時とひとりである、とはわかっているものの、いずれ訪れる本当の孤独は恐ろしいものです。その恐怖や不安を和らげる手段になればよいと思い、この団体を選択しました。(白川みちる)

  • ひとり親には想像しきれない孤独さがあるだろうなと感じたので。自分自身にそういう経験がないこと、父母両方いる家庭で育ったこともあり、だからこそひとり親を支援したいと思いました。(中西晶大)

  • 子育ては1人でするものではないと思っているので、少しでも社会全体で支えられるといいなと思っています。(高橋祥子)

  • 一人親世帯は経済的な面から負担を強いられるだけでなく、誰にも頼れない孤立状態に陥ることで、精神的な負担をも被ることになる。しかもその世帯主だけでなく、子どもが抱える負担も大きい。一人親世帯同士のつながり作りをサポートすることで負担軽減を図るエスクルの取り組みを、是非とも支援したい。(尾澤雄青)

  • コロナ等で困難が多いこの時代を生き抜くには、コミュニティーが大切だと実感しています。代表の今井さんが、当事者ではない立場からコミュニティーを支えているのが素晴らしいと感じました。また、贈与のインパクトが大きそうだとも感じたため、エスクルを選びました。(鈴木亜香里)

  • ひとり親家庭はちょっとしたことで誰にでもなり得る家庭にも関わらず、社会から孤立しやすいという状況は、社会にとって大きな損失だと思います。ひとり親家庭の方々が、孤立せずに少しでも過ごしやすい社会になるように、寄付を使っていただけたらと思います。(疋田裕二)

  • 手作り感にあふれる活動。行き届いた情報提供。当事者が当事者のために動く場をつくった代表者・助けることが生きる楽しみになっている運営メンバーたちの一体感と信頼感が感じられるホームページの言葉たち。悩みが違うモノへと変容する可能性が見えてきます。(阿曽祐子)

 新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。時折新規会員も募集いたしますので、ご興味をもたれた方はニュースレターへご登録ください。



運営

法人名     一般社団法人新しい贈与論
代表理事    桂大介
設立      2019年8月1日
ウェブサイト  https://theory.gift
連絡先     info@theory.gift
メディアキット ダウンロード

 「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。

櫻スタートラベル 代表 櫻井純氏へ寄付を行ないました

 共同贈与コミュニティ新しい贈与論(代表:桂大介)は、櫻スタートラベル 代表 櫻井純氏に対し65万円の寄付を行ないました。

 新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっています。2021年05月はしらかば診療所、米NPO Limbitless Solutions、櫻スタートラベル 代表 櫻井純氏の3候補があがり、稲垣景子、阿曽祐子の推薦した櫻井純氏が最多票を得ました。

推薦文は以下の通りです。

「旅行会社櫻スタートラベル 代表 櫻井純さん」を推薦します。

■「櫻スタートラベル」とは

 櫻スタートラベルは、神経系の指定難病と闘う2名により運営されています。主な事業内容は旅行業です。なかでもご自身たちが当事者であることを活かして障害者や高齢者の相談を受け、希望にかなう旅や外出を企画して実行することに力を入れています。

 代表の櫻井さんは会社員だった2014年秋(26歳)に急に体が動かなくなり、検査を重ねて神経性の難病と診断を受けます。入退院を繰り返す継続的な治療が必要となり、会社を辞めざるをえなくなりました。失意の櫻井さんは、入院の合間に南の海に出かけます。満点の星空・海の幸・現地の人のあたたかさに触れ、生きたいと思いなおしました。「自分には無理だと思っている障害者や高齢者にも体験してほしい!」過去の経験を活かして、旅行会社を起業することにしました。

 櫻井さんは、現在も身体の衰えを感じながらも、障害者・高齢者の旅の企画・支援、ユニバーサルマナー検定(https://universal-manners.jp/)の講師、失語症意思疎通支援と、あちこち飛び回って精力的に活動しています。コロナ禍でも「こんなことしたい!」という人がいれば、できる限りの準備をして旅を実行しています。

 2021年4月30日にお客様の旅行添乗を報告する櫻井さんブログです。「昨年より日々新規感染者数増加や緊急事態宣言、まん延防止措置の話題は尽きません。自分達も持病で旅行を安易に推奨する立場ではありませんが、(途中略)私達が旅行会社として旅に関わることが病気や障害理解に繋がり、理解がまた施設改修や障害雇用に繋がり、誰にとっても優しい環境に人に生まれ変わっていく。そんな循環が素晴らしく応援を続けてます。」(https://www.sakurastartravel.com/single-post/shirahama-keyterrace-hotel-seamore)

■推薦人①より:当たり前の崩壊と更新

 櫻井さんは推薦人の私が「贈与」に目を向けるきっかけを作ってくれた人です。

 2018年、私はたまたまが重なって櫻スタートラベルが企画した「杖と車椅子で行くウルル&シドニー6日間の旅」に一旅行者として参加しました。櫻井さんを含めて車いす2名、失語症2名、健常者3名というメンバー構成でした。健常者3名で障害を持つ4名を支援しながらの旅になると覚悟しました。櫻井さんの綿密な準備にもか関わらず、旅の当初から大小の想定外トラブルが起きます。私たちは、徐々に助ける者・助けられる者から、ウルル登頂を実現して無事に帰国することを目指す協働者となりました。身体の自由が利かないこと、すぐには言葉が出てこないことは、違いでしかありませんでした。車いすの女性Tさんの好奇心と行動力、失語症の女性Yさんの屈託のない笑い声。「他者のためになろう」などと考える以前に、その一瞬その場に必要なこと(声がけ、アイディア出し、雰囲気を変える等々)に動こうとする彼らを見ているうちに、「障害」「支援」という言葉の意味がガラガラと崩れました。「障害者」と名づけて分けることで失っている関係があったのです。これは何も「障害者」に限らないのです。所与と考えているあらゆる定義に言えることだったのです。

 旅の費用は、もちろん参加者自身の負担。ただ障害者ゆえに必要な費用(車いすの昇降機付きバス費)のみをNPO法人TravelForwardが支援してくれました。会ったこともないNPO法人の会員たちからの贈り物は、私の「寄付」の定義も更新してくれました。「新しい贈与論」の門を叩いたことにつながっています。(※TravelForwardはコロナ状況を鑑み2020年に活動を停止。)

 櫻井さんの旅に参加した多くの人は、誰かを支援したい、ほかの人にも同じ体験を味わってほしいと思うようです。ウルルの旅の失語症2名は、旅を諦めていた仲間のために「失語症者とともに創る白浜団体バスツアー」を企画し、半年後に櫻スタートラベルと一緒に実行しました。

 櫻井さんの行動は関わった人のなかに「ありがとう」と「お返ししたい」の循環を生み出します。それはバトンリレーの如く”手から手へ”と願いを重ねて渡されます。おそらく櫻井さんの身体が動かなくなる日がきたとしても櫻井さんに始まった輪は動き続けるに違いありません。

■推薦人②より:贈与の循環

 推薦人パートナーの方の経験に強く心を動かされたことはもちろん、「贈与の循環性」に大きな興味を持ち、推薦させていただきます。
 ・参加せず資金だけを届けてくれる人の思いものっかって旅が成り立ったこと。
 ・「支援する側」のつもりだった推薦人が、本当は相互補助だったことに自然と気づいたこと。
 ・ツアーの参加者が、次の誰かのために行動を起こしたくなること。

内側にも外側にも見られる「次への贈与」は、とても印象的な返礼のひとつの形なのだと感じました。「新しい贈与論」からの贈与が、どんな「次へ」に繋がっていくか、とても見てみたい!と思っています。

 代表の櫻井さんが掲げる「障がい当事者が旅行業を担う意味」からひとつ紹介させてください。

  『訪れた足跡がまた誰かの道になる』

当事者だからこそ提供できる安心感を持って、世界のさまざまな場所に届けられる新しい足跡を、1つでも増やしていきませんか。

投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。

  • ハンディキャップがある状態での旅は大変だとおもいますが、同じ様なハンディキャップがある人が、理解ある上でプランしてくれる心強さは大きいとおもいます。(福原寛重)

  • 今回はかつてないほどの難問ですね、、、いずれもすばらしい活動で順位がつけづらい。社会からの理解の得難さ、支援の必要性、新しい贈与論からの寄付金額の影響度を考慮し、旅行会社櫻スタートラベル(櫻井純さん)を第一希望とさせていただきます。コロナ収束後、遠慮なく旅行に行けるようになる時まで、このサービスが続いていることを心から願っております。(宮本聡)

  • 社会的な意義もさることながら、関わった人が「支援する側」「支援される側」という一方的な関係ではなく、「協働」という相互性のある営みであることを体感した、という部分がこの「新しい贈与」が志向している関係性に強く共鳴しているように感じました。望ましい循環をうみだしていける取り組みを支援したいと思います。(志賀響子)

  • 事業性があるということと、事業内容の素敵さが響いた。(横田龍欣)

  • どのような軸で判断すれば良いか非常に迷ったのですが、新しい贈与論は合理性や社会事情によって寄付先を決定するものでも無いなと考えたので、主観的に私個人が応援したい候補先に絞ることにしました。上の観点で考えたとき、私がこれまで知らなかった内容かつ、これまで個人的に寄付を行なっていなかったテーマが身体が不自由な方の旅行支援でした。私自身、旅行が好きなこともあって身体が不自由な方も旅行を楽しんでもらいたいなという気持ちも強く、櫻井さんを第一希望とさせていただきます。(中村祥眼)

  • 「誰でも、好きなときに、好きな場所へ」という企業理念をこれほどまっすぐに、愚直に実現させようとしている組織はないんじゃないでしょうか。コロナ禍で旅を制限されるいま、その理念の重みを少しばかり想像できます。またなにより、櫻スタートラベルで企画された旅やイベントでの参加者さんの笑顔を見るに、いつか自分も参加してみたいと思いました。これからも一人でも多くの方にとって楽しい旅が届けられることを願っています。(中島真)

  • 悩みに悩みましたが、やはり推薦先の櫻井純さんに投じさせていただきます。贈与・支援を目的とした活動でなく、「旅という共通の目的のもとに集まった人たちが、はじめからお互い様であったことに気付く」、見ようとしなければ見過ごしてしまうことが当たり前にある旅に大切な意味を感じています。(稲垣景子)

  • 推薦人の方の推薦文に強い意志が感じられ、それが最後の決め手となりました。推薦人の方の経験を読む中で、その実体験を通して何かを「手渡され」そして「手渡していく」という、そんな感覚が強く残っているのかなと思いました。そんな感覚に寄り添いたいというか、大切にしたいなあと思い1位としました。(嶋田康平)

  • どの団体も、現状の仕組みや、社会の注意から抜け落ちてしまいがちな対象をサポートしているので、非常に難しい選択でした。今回は、櫻スタートラベルさんへの寄付を希望します。今の自分の生活の側にない社会課題には、どうしても無関心になりがちなので、こうした取り組みを行っている当事者の活動を知ることはとても大切だと改めて感じます。何らかの問題を抱えている当事者が、アクションを起こしやすい環境を整え、そのアクションを社会全体で共有できるような仕組みがあれば、空いてしまっている社会の穴を少しずつでも塞いでいけるのかなと思います。そういう意味で推薦者の方が参加した障害者と健常者が、一緒に旅をするツアーは、お互いの認知の溝を埋める効果が高く感じられ、レギュラーツアーとして催行してもらえれば、一度参加してみたいなと思いました。(西信好真)

  • ご自身の体験に基づいて始められた活動ということもあり、説得力があると思いました。(太田睦)

  • 受益者の属性や社会情勢を含め、資本が集まりづらい団体なのではないかと感じたため。(中村多伽)

  • 第一希望は櫻スタートラベルさん、ツアーに参加された健常者が、障がい者を助ける人ではなく相互に助け合う仲間に変わったという話が印象的でした。またツアー経験者たちが、他の人にもこの体験をして欲しと次のツアーを企画したというお話からも、まさに「手」から「手」へ受け渡されていく行動の連鎖になるというイメージが沸き、今回のテーマに一番フィットしている感じがあり第一希望にしました。(浅井美絵)

  • バリアフリーに代表されるように、街の部分部分の構造において障がい者に負担をかけないような取り組みは増えている一方で、旅行という行為はやはり彼らにとってまだハードルは高いと思います。「杖と車椅子で行くウルル&シドニー6日間の旅」が実現されたのは関係者各位の強い思いの賜物であったと感じました。贈与の循環という観点も非常に興味深く、寄付を行うことで今後その性質がより現れてくるのではないかと期待して、一票を投じます。(荒川陸)

  • 悩みましたが、櫻スタートラベルさんが、自身の経験から、障害者や高齢者の希望にかなう旅の実行に力を入れてる点に共感しました。障害者をターゲットにするとなると、設備や費用面含めて通常とは異なる努力が必要と想像できます。そんな櫻スタートラベルさんに寄付ができれば、より活動の幅を広げられるとともに、旅行会社として何か目に見える形での活用をしてくれそうという期待と希望を込めて寄付先にしたいと思いました。(疋田裕二)

  • 推薦文に心を打たれました。障害のある方だけでなく、健常者にもすごい価値を提供されていることに感動し、自分も参加してみたいと思いました。子どもと一緒に参加してみたいです。(鈴木亜香里)

  • テーマを設けたからこそ出てくる寄付先という言葉にグラグラしました。自分が触れてこなかった分に関しては、そういうものだと思う部分が大きいですが、相対的に出会う機会が少ないものもあるのだろうなと思います。そんな思いで選びました。(前原祐作)

  • どちらかといえば国内の活動を応援したいという思いがあり、また旅行という選択肢が誰にとっても身近なものになればと思い櫻スタートラベルさんを選びました。(碇和生)

  • 今回も、日頃意識したことのないマイノリティについて考える機会となりました。種類も全く異なり順番をつけるのに悩みましたが、推薦者と推薦先の関係性の近さに着目しました。贈与元と贈与先の繋がりが、贈与をきっかけに始まることもあれば、強まることもあるかもしれません。今回は、すでに推薦者が贈与先と関係性がありそうなため、そこからより贈与を通じて何かが強まりそうな予感がしており、そこに期待をしてみたいと思います。(Sho T)

  • いわゆる身体的マイノリティの方々の、生存にまつわる必要最低限の支援についての議論は、ある程度なされるようになった感覚があります。他方、「余暇」や「楽しみ」について言及されることはまだ多くありません。しかし、コロナ禍で「不要不急」のものこそが人生を豊かにするのだと、あらためて実感された方も多いと思います。本来「不要不急」とみなされがちな旅行に目をつけた櫻井純さんのような活動は、あらゆる人が豊かな生を送れるようになるため、とても重要な活動だ考えました。(小池真幸)

 新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。時折新規会員も募集いたしますので、ご興味をもたれた方はニュースレターへご登録ください。



運営

法人名     一般社団法人新しい贈与論
代表理事    桂大介
設立      2019年8月1日
ウェブサイト  https://theory.gift
連絡先     info@theory.gift
メディアキット ダウンロード

 「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。

特定非営利活動法人WorldOpenHeartへ寄付を行ないました

 共同贈与コミュニティ新しい贈与論(代表:桂大介)は、特定非営利活動法人World Open Heartに対し55万円の寄付を行ないました。

 新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっています。2021年03月は認定NPO法人高木仁三郎市民科学基金、特定非営利活動法人World Open Heart、NPO法人くらしとバイオプラザ21の3候補があがり、河原塚有希彦・桂大介の推薦した特定非営利活動法人World Open Heartが最多票を得ました。

推薦文は以下の通りです。

特定非営利法人World Open Heartを推薦します。

この団体は、事件や事故の "加害者" となった人の家族を支援することを目的とし、各種相談をはじめ家族会や厚生支援などを通じて家族支援を行っています。加害者は被害者側とは違い、同情や支援の手が差し伸べられることはほとんどなく、「悪いことをした人の家族」として社会の厳しい視線にさらされ、時には誹謗・中傷の的となります。一方で、World Open Heart代表の阿部恭子氏は「家族に連帯責任を求めて犯罪を抑止しようという理論は、現実に成り立たない」と指摘します。

池袋で乗用車が暴走し11人が死傷した "池袋暴走事故" では、幼い命が亡くなったという痛ましさに加え、被告の「ブレーキを踏んだのに加速」という発言と元官僚という属性によって、ネット上に様々なバッシングがあったことが記憶に新しいと思います。阿部氏によると「バッシングは被告人だけにとどまらず、「家族も同罪」「家族も死刑」といった書き込みもあった」とのこと。連帯責任による家族バッシングの文化は今日においても色濃く残っています。一般に被害者は裁判などで賠償金を得ることが期待でき、そのお金をあてにして成果報酬型にて弁護士を雇うなどできます。一方で加害者はこうした経済的な後ろ盾がなく、600万円とも言われる裁判費用を持ち出すことも珍しくありません。精神的にも経済的にも頼れるものがなく、孤立しがちな加害者家族は自殺に追い込まれることも少なくないといいます。

「日本は親の社会的責任が一番重く、親の自殺率も高い。押しつけず、社会で分担する姿勢が大事」(阿部氏)

インターネットが普及し、加害者の名前をググれば事件のことが出てくる・忘れられることのできない今こそ、こうした活動が重要だと考えます。

公式サイト
http://www.worldopenheart.com/index2.html

「上級国民」大批判のウラで、池袋暴走事故の「加害者家族」に起きていたこと
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/76274

『加害者家族』はバッシングされてもいいのか。支援団体の代表「家族をいじめても意味がない」https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5d803070e4b03b5fc88872ec

投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。

  • 加害者、加害者家族に一番資本が集まりづらいと考えたため(中村多伽)

  • 加害者が加害者になってしまうのはその人の問題としていいのでしょうか。私たちは、”加害者”と名付けられた状態で加害者を知ります。その時点で、「加害者に必ず因があるがあるはず」と私たちの見方まで方向づけられてしまっていないでしょうか。状況にもよると思いますが、事件や事故を挟んで、苦しんでいるのは同じかもしれません。代表の方の事実のみをシンプルに伝えるスタンスにも共感できました。(阿曽祐子)

  • WorldOpenHeartは以前から知っていました。迷わず一位とさせてもらいます。「人権」という仕様の「実装」って大きな課題ですよね。(本間盛行)

  • ちょうどこの連休にこんな記事を見たところです。
    https://news.yahoo.co.jp/articles/f8b6538b2d109221814cd99441ef003135fce660

    「犯罪加害者家族」という見えづらい「被害者」を支援する活動は、制度の網からこぼれ落ち、なおかつ一般の方からも理解もされにくい、大切なテーマだと思います。日本で初めて犯罪加害者家族を対象とした支援活動を行ったNPO法人WorldOpenHeartはぜひ応援したい団体の一つ。今回の寄付先の第一希望といたします。(宮本聡)

  • 日頃私が抱いている疑念、違和感に近いこちらに投票させていただきました。以前から刑事事件等の報道で家族が謝罪しているのを見る度に、「そもそも彼らこそ一番身近な被害者なのではないか?」と感じていましたので、こういった立場にある人々を支援する団体があるのであれば、支援したいなと素直に思いました。(三上遼)

  • NPO法人WorldOpenHeartに投票します。ニュース報道だけではわからない人権侵害について、NPO活動の必要性を強く感じました。(山田泰久)

  • 普段自分は研究者として活動をしているため、科学技術の啓蒙や支援を目的とする2団体の重要性はとても馴染み深いものでした。比べてWOHの活動は自分の意識になかった重要な問題を突きつけられた思いでした。近年SNS・インターネットの発達の負の側面として、未熟な若者が犯罪に巻き込まれるケースの報告が目立ちます。その中で、加害者になってしまった場合の家族へのケアを社会として持つという活動内容に共感し、WOHに一票を投じようと考えました。(荒川陸)

  • 加害者家族の窮状は以前から関心を持っていました。SNS時代においては、「正義」の暴走によって当事者がより追い詰められる状況になりやすいのではないかと思います。万一家族が逮捕されてしまった際の相談があるという事実も、広く知られて欲しいと感じ、一票を投じます。(森康臣)

  • 加害者の家族を支援するという団体がある事に、衝撃を受けました。確かに、犯罪があった時、我々は家族を責めがちです。親の教育のせいとして、母親の責任を問う声もよく聞きます。この団体のホームページを見て、今まで意識していなかった、加害者家族の苦しみを知りました。そして、加害者というタブーとも言える領域の課題解決に取り組む意義を理解しました。(西山裕子)

  • 加害者家族という、バッシングの対象となっても仕方がないという風潮の中で誰にもサポートされず、助けを求める先が無かったであろう存在を支援されているWorldOpenHeartさんを選びました。加害者そのものの社会復帰や支援もタブー視されがちですが、自分が起こしたわけでもない罪を責め続けられる家族の辛さを考えると胸が痛いですが、このような活動をされている団体さんの存在に少し気持ちがほっとします。(浅井美絵)

  • やはり家族は血の呪いのようなものがあり、たまたま形成された関係にも関わらず、家族は一方的に被害者になってしまう。家族という単位ではなく個々人を見たときには完全にもらい事故でとても大きな課題だと思ったので。(藤井宏二)

  • 高校生の頃と記憶しているのですが、東野圭吾の手紙という小説で初めて加害者遺族の苦しみに触れました。それからいくつかの事件の加害者遺族について調べたり、本を読んだりしてきました。私の結論は、なぜ加害者遺族にまで罪を背負わせようとするのかということでした。なぜなんだろう?と思ったことに向き合ってる団体があることを今回初めて知ったので応援したくなりました。(中西晶大)

  • 加害者の家族も一種の被害者であり、支援が必要という視点はなるほどと思いました。(太田睦)

  • 加害者の家族が、不特定の人々から「正しさ」をたてに責め立てられ、新しい被害者になっていることはとても見えづらいことです。間違いをおかしても再起できる社会でありたい、家族を含めて支えていける社会になりたいという思いから、World Open Heartさんの活動を応援します。(大政勇作)

  • 人権意識が徐々に拡大している今日においても、なぜか加害者家族への社会の当たりは厳しさが衰えないように感じます。どんな凶悪犯であっても、家族に罪はありません。ご家族の方々がいわれのない批判から守られ、適切なケア・サポートが受けられることを願って、WorldOpenHeartさんに投票します。(桂大介)

  • 加害者の家族という観点は正直盲点でした。つい感情的になると、重罪を犯した親御さんやお子さんなどは、犯罪者と同様の視点で見られがちになるかと思いますが、理性的には当然切り分けて考える内容かと思います。こういったマイノリティの方々に誰かが手を差し伸べる必要があると思いますし、こういった一見目を逸らしがちな方々への支援こそ求められていると感じ、選択させて頂きました。(海野慧)

  • 心痛める犯罪や事故が起こってしまった際、被害者への同情や共感がどうしても強くなってしまう一方で、無条件に悪意のある攻撃的な目を向けられてしまうのが加害者とその家族。個人的なものやセンシティブな情報もオープンになっていく社会で、加害者の家族も犯罪者のように扱われてしまう現状があり、家族の方たちの精神的なつらさは想像し難いです。
    社会の分断が進んでいる現代ですが、育児や介護、DVなどの課題に関しては、個々の家族だけで解決しようとせずに地域や社会で支え合おうという意識や取り組みがどんどん拡がっています。起こってしまった犯罪に関しても、責任を加害者とその家族に全てを押しつけ、他人事として糾弾するのではなく、社会全体でその責任を負い支えあう姿勢を持てたらと思います。(河原塚有希彦)

  • 犯罪加害者家族の支援というテーマには以前から関心をもっていました。今回、阿部理事長が寄稿された記事をいくつか拝見し、問題の複雑さ、根深さを改めて知る機会となりました。
    記事の中の「常に攻撃や嫌がらせに怯え、安全が保障されていない環境で、罪と向き合うことはできないのだ。」という言葉が印象に残りました。加害者家族、加害者本人、バッシングをする人の心の闇など、この問題の途方のなさに立ち尽くしそうになりますが、地道で、信念と根気が必要な同団体の取組みを知り、支えとなる人が増えていくことを願っています。(吉見新)

  • 罪を犯した人の家族を守ることがタブーなのかというと、そんなことはなくて守るべきものだと思うのですが、連帯責任として考えられてしまう、とても難しくかつ辛い現実だと思います。そういった方々が、社会的にも心理的にも再び立ち上がれますように。(白川みちる)

 新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。時折新規会員も募集いたしますので、ご興味をもたれた方はニュースレターへご登録ください。



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法人名     一般社団法人新しい贈与論
代表理事    桂大介
設立      2019年8月1日
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 「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。

NPO法人Babyぽけっとへ寄付を行ないました

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 共同贈与コミュニティ新しい贈与論(代表:桂大介)は、NPO法人Babyぽけっとに対し54万円の寄付を行ないました。

 新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっています。2021年03月はNPO法人Babyぽけっと、一般社団法人HLAB、一般社団法人nukumoの3候補があがり、大政勇作、藤井宏二の推薦したBabyぽけっとが最多票を得ました。

推薦文は以下の通りです。

「Babyぽけっと」を推薦します。

Babyぽけっとでは、予期せぬ妊娠や経済的な理由などにより出産しても育てるのが難しい生みの親と、子供を授かることのできなかった夫婦でどうしても子供を育てたいという育ての親の願いを特別養子縁組を通してサポートをしています。

生みの親は、DVや経済的な問題に苦しんだり、生んでも育てられない罪の意識、子供の成長や幸せを心配します。育ての親は、実子ではないことでの子育ての難しさや関係性に思い悩んだりします。養子は、自分が実の子供でないことを知り悩み苦しんだりします。

特別養子縁組ですと普通養子縁組と違い親権は実親から養親に移り戸籍も「養子」ではなく「子」に移ります。そのため、法律上も実親との縁は切れ養親の実子扱いとなり、実親とは縁が切れてしまうことがほとんどです。こちらでは生みの親、育ての親、子供本人同士が交流を持てる機会などを作り手広くサポートしています。

例えば、生みの親には以下の様に母親専用のシェルターを作っていたり、
https://babypocket.net/real-parent/#shelter
育ての親には以下のような手順で迎える準備を進めます。
https://babypocket.net/adoptive-parent/

特別養護施設から"子供を選んで"迎えるのではなく、生まれる前から引き取り手が決まっている場合もありどんな子か分からない状態で子を迎え入れる形をとっています。また、その子供が生まれる際には一緒に立ち会い、生まれたときから”自分の子”を受け入れられます。その際にも必ず生みの親に一度抱かせるといった取り組みなどもして生み、育て両親ともとても大切にしていることがうかがえます。

当法人の中でとても共感できた部分を抜粋します。
・この世に生まれてきた大切な「小さないのち」は、ペットのように容姿や好みで「選ぶ」ことはできません。ご自身で産んだかどうかに関わらず、「授かる」ものだということをご理解ください。
・真実告知は必ずしていただく方針です。
・妊娠中から当会に相談があり、産まれてきた子どもが必ずしも健康とは限りません。先天性の障がいがある場合、後から何らかの障がいが出る場合もあります。
・該当後に病気にかかる場合もございます。そのような事態にあっても実親と子どもが背負う背景がある事をご承知おきください。
・養子同士の交流会(たんぽぽ会)や養子縁組家族の交流会(すずらん会)など定期的な交流会と真実告知のシンポジウムも開催
・Babyぽけっとでは、お子さまを養親夫婦に託した後も、交流会などを通して親密な関係を保つことを心がけております。
・ご希望であれば一定の年齢まで育ての親が成長アルバムを作成しお送りいたします。

家族とはとても不条理で、自分で唯一選べる家族は配偶者のみです。日本ではかつて家制度があり、血縁のつながりが、ときに "呪い" のように特別な意味を持つようになりました。子供はいつも巻き込まれる側です。幸せな場合もあれば、不幸な場合もあります。親子も刷り込みのようなものでお互いに”親子”だと認識することによって共同生活が成り立っています。

すなわち、家族において必要なのは、血縁ではなく互いの情愛だと言えます。そしてこれは古き良き一種の村社会の形かなと感じました。血縁にとらわれず、慈しみ合う家族のあり方が、今よりももう少し自由になっていくことを望みつつ、新しい家族のカタチというよりは、新しい社会のカタチが見えた気がしたので推薦させていただきました。

投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。

  • 産みの親と育ての親が一致する意味は特にないと思っている。育児や教育に関しては、それぞれの性格や環境による適性も大きく存在し、次世代の社会の構成員となる子どもたちは、遺伝的な繋がりや家族制度の枠に押し込むのでなく、社会全体に開かれた形で、共同体として育てていくのが望ましいと感じている。そうした中で現行の養子制度を活用し、産みの親と育ての親をマッチングし、両者に対して、きめ細やかで実践的な支援を続けている、こちらの団体に1票を入れました。(西信好真)

  • 小さないのちを守るということ、関係性を長きにわたって育むこと、ひとりにさせないという強い願いを感じるとともに、ここまでやるのかと自分の無知にショックを覚える一方で、ここまでやる必要があるという理解もしました。この社会にBabyぽけっとが存在してくれていることが、本当に心強いことですし感謝しかないです。(中島真)

  • 全て素敵な取り組みですが、集めたお金をどこにお渡しするのが良いのかというのを考えた時、公共性が高く資本が集まりづらいところという観点で選ばせていただきました(中村タカ)

  • まだまだ養子縁組の少ない日本で、とてもしっかりとした活動をされている点に感銘を受けました。厳格な審査や受け入れサポートのみならず生みの親のサポートもされており、「家族」が包括的にケアされている印象を受けました。今回の寄付は微力なものですが、さらに幅広く活動が展開されていくことを期待しています。(桂大介)

  • 恥ずかしながら特別養子縁組と普通養子縁組との違いもよく分かっておりませんでした。この世には望まれない子供はいないので、全てのお子さんがその生を全うできるような場が整うことを祈っております。(海野慧)

  • NPO法人Babyぽけっとさんに一票を。恐らくこちらで特別養子縁組をされたご家族のドキュメンタリーを見た事があります。様々な角度からしっかり話し合った末にお迎えした夫婦も幸せと同時に子育ての悩みや難題にぶつかってしまった時のサポートもされていることは心強いし、生みの親、育ての親共に尊重されている事もこちらの団体をとても応援したいです。(鈴木美香)

  • 「この世に生まれてきた大切な「小さないのち」は、ペットのように容姿や好みで「選ぶ」ことはできません。ご自身で産んだかどうかに関わらず、「授かる」ものだということをご理解ください。」とても共感しました。特別養子縁組には様々な難しいことが伴うと思いますが、それをNPO法人という立場から、相談などの費用を負担させることなくサポートしている活動の意義を実感しました。(荒川陸)

  • 「家族とはとても不条理で、自分で唯一選べる家族は配偶者のみ」という一文に共感しました。自分は生まれつきの全ての不平等は無くすべきと思っていますが、家族という単位は子供にのってどうしようもなく存在するものです。それは不条理でもあり、だからこそ愛が生まれる場所でもあります。生みの親、育ての親、どちらも大切にする当団体は尊い活動をしていると感じました。(境駿伍)

  • Babyぽけっとさんを選んだ理由は、命は大切と言いながら、一人親や未成年者の妊娠、経済的困窮・病気など親が子どもを育てるのが難しい状況の中で頼る先が無く自己責任論に追い詰められる社会に疑問があったからです。授かった命を自分自身が育てることが難しかったとしても、このような活動があれば自分や子どもを追い詰める悲しい事件は減らせると思いました。また真実告知をすることや、生みの親と子どもが交流を持ち続けられることは、難しいことも多いかと思いますが本人が自分のルーツについてや自分と家族について向き合うためにとても大切な取り組みだと思いました。(浅井美絵)

  • 「家族とはとても不条理で、自分で唯一選べる家族は配偶者のみです。」という一文が刺さりました。そして、親となる側も "授かる" という考え方が、生まれてくるこどもにとっても平等なチャンスである、と感じました。単に少子化だから...というよりも、あたらしい家族のありかたに感銘を受けたので、選択しました。(白川みちる)

  • NPO法人Babyぽけっとに投票したいです。生んだ人だけでなく、養親との縁を取り持つところまで線をつないでいくのがよいと思いました。ぽけっとファミリーとか、親ばかサロンとか、言葉の使い方がうまい!と思いました。(阿曽祐子)

  • 生みの親、育ての親の双方をサポートすることで子どもたちの幸せに寄与している活動に心をうたれました。子どもたちを巻き込んだ悲しい事件がたびたび騒がれる中、Babyぽけっと様の活動は1つの希望だと感じました。(中西晶大)

  • 子供は授かりものとはよく言ったもので、どんなに望んでも手に入らなかった夫婦がある一方で、様々な事情によって「望まない妊娠」もまたあり得ます。「出産しても育てられない生みの親から、子どもを育てたくても授かることができなかった夫婦へ、命のバトンをつなぐ」という言葉にとても共感したので今回はこちらに投票させていただきました。(三上遼)

  • 同性婚や夫婦別姓など、新しい家族の在り方が議論される機会が増えています。養子縁組についても同様に、色々な可能性があっても良い気がしました。とくに「血縁にとらわれず、慈しみ合う家族のあり方が、今よりももう少し自由になっていくこと」という推薦者の方のコメントに共感したので投票させていただきました。(碇和生)

  • 3つの推薦団体がいずれも活動や特徴がまったく異なるため、比較して順位をつけることがとても難しかったので、シンプルにお題の「家族」というテーマとの親和性を感じる順番に選びました。ちょうど今月、一般社団法人ベビーライフという養子縁組団体が、いきなり廃業した上に、重要な個人情報を所轄行政に引き継ぎもせず、行方をくらませている、という報道があったばかりです。子どもの命と家族の問題を解決する一つの方法である特別養子縁組。正しい理解と誠実な運用が求められる今だからこそ、私たちがBabyぽけっとを応援する意義は大きいと思います。(宮本聡)

  • 子どもは本来社会全体で育てていくものだと思いますので、理念にとても共感しました。(高橋祥子)

  • Babyぽけっとさんの活動がもっと多くの人の目に止まるといいなと思い、第一候補にしました。(太田睦)

  • 家族というテーマに向き合おうとするたび、重苦しいきもちなる自分の価値観を認識する投票でした。複雑な家族のあり方を、整えたり、解したりせず、複雑なままに受け入れ、寄り添い続けるBabyぽけっとの活動に希望を感じました。(吉見新)

  • 新しい親子の関係を作るために、尽力されている団体がある事を知りました。とても意義あると思います。(西山裕子)

 新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。時折新規会員も募集いたしますので、ご興味をもたれた方はニュースレターへご登録ください。



運営

法人名     一般社団法人新しい贈与論
代表理事    桂大介
設立      2019年8月1日
ウェブサイト  https://theory.gift
連絡先     info@theory.gift
メディアキット ダウンロード

 「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。

吉岡純希氏へ寄付を行ないました

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 共同贈与コミュニティ新しい贈与論(代表:桂大介)は、吉岡純希氏に対し52万円の寄付を行ないました。

 新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっています。2021年02月はNPO法人プレーパークせたがや、メディカルデザインエンジニア・吉岡純希氏、日本玩具博物館の3候補があがり、西信好真・吉見新の推薦した吉岡純希氏が最多票を得ました。

推薦文は以下の通りです。

メディカルデザインエンジニア/NODE MEDICAL 代表取締役
https://technurse.jp

今回、私たちが推薦するのは、病院でデジタルアートをつかった子ども達のケアや、3Dプリンタを使い患者に寄り添ったオリジナルの介護器具を作っている吉岡純希(よしおかじゅんき)さんという個人の方です。吉岡さんは、元看護師のエンジニアという異色の経歴の持ち主です。

看護師として働いていた頃、高度な医療ケアが必要なために病院の外に出ることのできない子ども達に、映像や音でディズニーランドに行ったような体験を届けるため、独学でプログラミングを学び、デジタルアートの制作を開始しました。平行して3Dプリンタを用い、患者さん一人ひとりの身体や、各々が抱えている課題に寄り添ったカスタムメイドの介護器具なども作っています。

デザインとテクノロジーで支援するケアの領域を拡張し、看護ケアの質を飛躍的に向上させる「メディカルデザインエンジニアリング」という、新しい看護の領域を、一般レベルにまで普及させ、発展させるための活動に取り組んでいます。デジタルアート、メディカルデザインエンジニアリングといっても、あまりピンとこない方も多いと思います。ぜひ下のリンクの記事や、動画をご覧ください。

◆看護師からエンジニアを目指した理由。新しい看護ケア文化をつくる◆
https://advanced.massmedian.co.jp/article/detail/id=3913

◆デザインエンジニアリングとケア(取り組みの全体的な枠組みの説明)◆
http://jnapcdc.com/LA/yoshioka/

◆(動画)Digital Hospital Art 2014-2015◆
https://www.youtube.com/watch?v=GX9rYtJVc1o

病院の壁に絵を描くことが一般的なホスピタルアートの世界で、吉岡さんの活動はもう一歩踏み込み、アートが一人ひとりの患者のケアに寄り添うことを目指しています。痛みを伴うリハビリが必要な子どもが、身体の動作に合わせて動く光に思わず手を伸ばしたくなるような仕掛け。わずかに目を動かすことしかできない子どもでも、その動きだけで自由に表現ができるような仕組み。「寄付」や「贈与」というと、とかく支援する側も、される側もシリアスさが求められることが多くなります。吉岡さんの活動は、真摯でありながら、「遊び」心や美しさ、テクノロジーの力で、病院という無機質な世界を軽やかに飛び越えていきます。自然と笑顔がこぼれる、気がつけば参加したくなる、そんな周囲を巻き込むような活動をされている吉岡さんを、皆さんにもイイね!と応援していただけると嬉しく思います。

投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。

  • 今の時代だからできる、看護の個人化、オーダーメイド化を、テクノロジーとアートを使い、自分のできる範囲から着実に実践し広めようとしている吉岡さんを応援したい。そして「メディカルデザインエンジニアリング」という活動が全国に広がり、ケアを受ける側、ケアをする側ともに、もっと充足した時間を過ごせるような未来が訪れると良いなと思っています。(西信好真)

  • 医療、アート、エンジニアリング…従来それぞれの領域として認知されてきた境界を自然体として超えていく様子に、吉岡さんみたいな人がどんどん増えるといいなって思いました!取り組まれている活動もすばらしい!(中島真)

  • 自身がエンジニアということもあってか、こういった分野の課題に対してエンジニアリングを用いて寄りそう吉岡氏の活動にとても共感しました。(三上遼)

  • "メディカルデザインエンジニアリング"" ということば、はじめて目にしました。テクノロジーを使って、病気や障害を持つひとたちの多くが、すこしでも世の中の「楽しいこと」「便利なこと」に触れることができればいいな...と思い、選択しました。(白川みちる)

  • 大変難しい選考でしたが、第一希望に吉岡 純希氏を挙げます。看護師としての経験から出た発想ということで、実際に医療現場でのニーズに応えるためのアイディアであり活動であると思いますし、療養やリハビリとなると、やらなきゃいけないこと感が出そうな一方で、純粋に子ども達がやりたい、楽しい!となる発想に驚かされました。多くの医療機関でも子どもに限らず今後も活用が進められそうな期待も込めての第一希望です。(浅井美絵)

  • 「メディカルデザインエンジニアリング」という言葉は、初めて知りました。寄付によって、吉岡さんが新たな作品を生む助けになれば良いと思いました。長期入院している患者さんたちの癒しや刺激、リハビリ支援になることを願います。(西山裕子)

  • 実践だけでなく研究もされているので、今後の広がりが期待できると思いました。(鈴木亜香里)

  • 遊びという共通するお題で、こんなにも色々な活動をされている方がいるのだなと感銘を受けました(それを見つけて来る推薦者のアンテナにも)。私自身にも2歳の子供がいます。自分たちの頃とは違う環境もあれば、数十年前に親である自分たちも同じ体験をしたであろう遊びや歌に触れて、追体験をするような日々を送っています。その意味では、プレーパーク、日本玩具博物館には親近感を覚えました。他方で、吉岡さんの活動は自分の周囲にはこれまでなかった発想に満ちていました。活動の意義の大きさはもちろんですし、個人の方への寄付というのは団体に対して行なう行為とはまた違った意味合いがあるかもしれないなと、こちら側の興味も含めて、票を投じたいと思いました。(森康臣)

  • 取り組みがユニークで支援したいと思いました。(高橋祥子)

  • 推薦人のひとりとして、第一希望には吉岡純希さんを選びました。医療の領域におけるアートの可能性を拡げる先駆的な取り組みをされている吉岡さんの活動を皆さんにご紹介できたことを嬉しく思います。(吉見新)

  • テクノロジーやアートを医療の領域で応用されていて、素晴らしい活動だと思いました。応援しています。(碇和生)

  • とても気になる選択肢ばかりだったが、掛け算の可能性にとても期待したい。(藤井宏二)

  • 「遊び」というテーマに照らした際にもっとも意外で興味が湧いた活動に投票いたします。(加藤めぐみ)

  • 病院の、あの独特の空間はなんとかならないか?とずっと思っていました。高齢化社会において、今後ますます必要になるデザイン、アート、テクノロジーだと感じます。吉岡さんのような活動をきっかけに、このようなアプローチが社会にもっと拡がればいいなと思います。(姜花瑛)

  • 楽しく明るく活動されているのが印象的でした。特に、絵を描くことは、直接の医療ではないけれど、一人一人にとってかけがえのない場所を作っていく活動だと思います。(阿曽祐子)

 新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。時折新規会員も募集いたしますので、ご興味をもたれた方はニュースレターへご登録ください。



運営

法人名     一般社団法人新しい贈与論
代表理事    桂大介
設立      2019年8月1日
ウェブサイト  https://theory.gift
連絡先     info@theory.gift
メディアキット ダウンロード

 「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。

NPO法人キープ・ママ・スマイリングへ寄付を行ないました

 共同贈与コミュニティ新しい贈与論(代表:桂大介)は、NPO法人キープ・ママ・スマイリングに対し54万円の寄付を行ないました。

 新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっています。2021年01月はNPO法人トナリビト、NPO法人キープ・ママ・スマイリング、文筆家・岸田奈美氏の3候補があがり、浅井美絵の推薦したキープ・ママ・スマイリングが最多票を得ました。

推薦文は以下の通りです。

キープ・ママ・スマイリングは2014年に設立した、病気の子どもを育てるお母さんを応援するNPO法人です。「入院中の子どもに付き添う家族の生活環境の改善」を目的に、主に「食事支援」に力を入れて取り組んでいます。

■キープ・ママ・スマイリング 公式Webサイト

https://momsmile.jp/about/

この活動の背景には、理事長の光原ゆきさんの育児・看護体験があります。生まれてきた子どもに先天性の疾患が見つかったことから、いくつもの病院で子どもと共に泊まり込んで暮らす日々の中、付き添い家族の置かれる過酷な環境に気づいた光原さん。最も困難だったのが食事の調達で、栄養が偏り体調を崩してしまった自身の体験から支援の必要性を感じ団体を立ち上げました。

※キープ・ママ・スマイリングが行った独自のウェブ調査(2019年4〜5月実施)によると、子どもの入院への付き添い体験について、付き添い経験者の78%が寝不足、88%が栄養不足だったと回答しました。また1か月以上の付き添い経験者の72%が体調を崩した経験があると回答しています。

■光原ゆきさんのインタビュー記事

https://an-life.jp/article/1231

病児付き添い者の滞在施設であるドナルド・マクドナルド・ハウスでの夕食づくりのボランティア活動からスタートし、現在では聖路加国際病院、佐賀大学医学部附属病院、東京医科歯科大学医学部附属病院の小児病棟などに定期的に食事を提供する「ミール de スマイリング」事業へと発展しています。 2020 年 2 月以降は、新型コロナウイルス感染症の予防対策により小児病棟への立ち入りが制限されたことから、栄養がきちんと取れてかつ美味しいオリジナル缶詰を届けることで付き添い者への食事支援を継続しています。

■近年の主な活動

・付き添い家族を「食」で支援するミールプログラム「ミールdeスマイリング」

小児病棟にてお子さんに付き添うお母さんへ野菜たっぷりの料理を届けるために、衛生面も安全性も考慮した、シェフ監修の美味しいレトルト缶を開発。2019 年 11 ⽉より佐賀⼤学医学部附属病院の⼩児病棟へ定期的に配布スタート。2020年よりオンライン上で一般販売も開始。

・緊急アンケート「入院中の子どもと付き添い家族の困りごとや不安について」

(2020年4月20日~5月15日実施)。

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、制限が多くなる医療現場。入院中のお子さんに付き添う家族の抱える不安や困り事を明らかにし、実情に即した適切な支援を行っていくための緊急アンケートを実施、調査報告書を発表。

・「付き添い生活応援パック」を1000家庭に無償提供 (2020年10月5日~2021年3月 31日実施)

新型コロナ院内感染を防止する目的から、付き添い者の交代や外出の回数・時間が制限される小児病棟。その結果、これまで以上に付き添う家族の負担が増大し、生活環境はこれまでにない厳しい状況となっている。アンケート調査の結果からも必要性が感じられた長期付き添い生活に欠かせない食品、生活・衛生用品の詰め合わせを全国に配布することで家族をサポート。

・オンライン面会環境支援(2020年11月16日~2021年3月31日)

面会制限によって会える時間が減ってしまった子どもたちとその家族へ向けて、親子分離による不安解消と経済的負担の軽減を目的に、入院している子どものいる生活困窮世帯とひとり親世帯に対してスマートフォン 300 台(1世帯につき 2 台)とオンライン面会に係る通信費を最長2か月間無償提供。さらに、入院している子どもと保護者のオンライン面会の実施を希望する小児病棟を有する医療機関にも200台提供した。

■推薦者より

私自身も幼少期、持病があり入院こそしなかったものの、病院通いをしていました。子ども心に母親の心労を垣間見ながら、「自分が病気だからお母さんに大変な思いをさせている」と申し訳なさを感じていたことを覚えています。入院をしている子どもたちにとってはなおのこと、自分を支えてくれているお母さんが精神的・身体的に追い詰められているのを見るのはつらいことでしょう。「子どもが1日も早く退院して家族揃って笑顔で暮らすためには、子どもと向き合うお母さんこそが健康でいなければいけない。」という光原さんの言葉(インタビュー記事より抜粋)には説得力があります。

医療現場への食事提供は、このコロナ禍で医療関係者へのねぎらいのために近所の飲食店が差し入れをするような活動も見受けられ、心が温まるいい話だなと思う一方で、食べきれなかったり、衛生面の問題があったりと課題も耳にしていました。そんな中、キープ・ママ・スマイリングは衛生的で保存も効く、缶詰での食事提供を行っているのは汎用性が高く、今後災害時の備蓄としての活用や、一般販売も行うことで参加のすそ野を広げられる等、今後も発展の可能性を感じています。

また、コロナ禍で影響を受ける病児家族への緊急アンケートを行い、困りごとを明るみにした行動力も素晴らしく、その後「付き添い生活応援パック無償提供」「オンライン面会環境支援」などの事業展開をされている実行力に頭の下がる思いです。

付き添い家族の代弁者として、あまり知られていないこの医療・看護課題を発信しているその存在感を力強く思い、さらに今後の事業発展への期待も込めて、寄付団体に推薦いたします。

投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。

  • 子を持つ親として、子供の病気は何よりも気がかりになること間違いなしです。親御さんの支援が必須な中、仕事やその他の家庭における活動がままならないことは容易に予想されます。ぜひ少しでもお子様のケアに専念ができるよう、このような団体の活動が拡大することを祈念しております。(海野慧)

  • もしかしたらわかりえないかもしれないと思うくらい、知れば知るほど課題の具体性は重さをともなうときがありハッとさせられます。自分にとってキープ・ママ・スマイリングが取り組まれている入院患者の付き添い家族の置かれる過酷な環境はそういうものでした。この課題に活動的に取り組まれている様子そのものに心打たれるところがあり、応援したいと思いました。(中島真)

  • 平時だけでなく、特にこのコロナ禍でも求められる大切な活動だと思ったので選ばせていただきました。(碇和生)

  • 入院している家族の付き添いなどの負担は経済的にも時間的にも計り知れないです。自分自身の付き添い経験はありませんが、まわりでそれに近い苦労をされている方がいます。提示されている施策もより具体的なもので、イメージが湧きました。新型コロナウイルスの感染が拡大する中、より厳しい状況に置かれていて不安でいっぱいの方も多いでしょう。多くの人が救われることを願っています。(白川みちる)

  • 代表の方をよく存じ上げているキープママスマイリングを第1希望に選びました。同団体は、今年本格稼働から3年目を迎え、団体としての正念場を迎えます。新しい贈与論の皆さんの応援が、さらなる成長の原動力となることを願います。(吉見新)

  • どの候補も寄付先として魅力的で悩みました。その中でも、自分の大切な子供が病気で苦しんでいるのを側で支える親の精神的な辛さという課題が、一番共感できました。コロナ禍で生じた課題にもすでにいくつかの方法でアプローチされていて、その実行力からも寄付をしたいと思いました。(荒川陸)

  • 「キープ・ママ・スマイリング」は、以前に推薦人を担当した際に選んだ「アレルギーを考える母の会」とも重なる部分があり、推薦文とともに、一番共感した候補先でした。子供が、生まれてきたことを申し訳なく思うことなく、両親と素直に向き合い、笑い合える家庭が増えることを願います。(加藤めぐみ)

  • 理事長の光原ゆきさんの育児・看護体験ご自身のご病気を拝読させて頂き、私自身もほんの少し短期間だけど似た経験があり、それだけでもとても辛かったのに、また比較にならない壮絶な体験をされ、でもその先に考え問題解決の為行動をし団体を作られた、と。本当に温かい食事を摂れた時、ご飯ってこんなに美味しかったっけ?と私も泣きました。付き添う人の心身健康も同じくらいとても大切です。是非こちらに寄付できたら、と願います。(鈴木美香)

  • 子供は宝物。その子供を支える家族もまた宝物。(奥田直之)

  • 育児問題に関心があるため応援したいと思いました。(高橋祥子)

  • 理事長ご自身の実体験から生まれたニーズを形にしたものであり、かつデータやアンケートに基づくソリューションであること、また何よりそうした状況にある方々が苦難を乗り越える支えになることから、今回はこちらを推薦させていただきます。缶詰の話にしかり、かなり実用的な試算に基づいた考えをお持ちであり、事業としての継続性の可能性も感じました。実際にこうした課題があることになかなか気づきづらく、ご自身の体験をそのままにせずにソリューションの形に落とし込んでいっている点に感銘を受けました。それらの支援になればと思いました。(Sho T)

 新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。時折新規会員も募集いたしますので、ご興味をもたれた方はニュースレターへご登録ください。



運営

法人名     一般社団法人新しい贈与論
代表理事    桂大介
設立      2019年8月1日
ウェブサイト  https://theory.gift
連絡先     info@theory.gift
メディアキット ダウンロード

 「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。

NPO法人となりのかいごへ寄付を行ないました

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 共同贈与コミュニティ新しい贈与論(代表:桂大介)は、NPO法人となりのかいごに対し56万円の寄付を行ないました。

 新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっています。2020年12月はNPO法人となりのかいご、NPO法人Learning for Allの2団体が候補にあがり、姜花瑛、白川みちる、太田睦の推薦したとなりのかいごが最多票を得ました。

推薦文は以下の通りです。

現在、日本は少子高齢化により家族構成のあり方が変わってきており (2030年には3分の2の人々は1〜2人で暮らすことになると言われている)、介護に対する課題が浮き彫りになってきています。

従来より「家族・家庭で介護を行うべき」という考えが浸透している中で、介護の担い手への負担は計り知れません。退職を余儀なくさせられたために、家族全体で貧困に陥ってしまったり、行き場のないストレスが被介護者に向かってしまったり、というケースも少なくありません。この「となりのかいご」という団体は「誰もが最後まで家族と自然に過ごせる社会」というビジョン、「50万通りの親孝行を一緒に考え、家族の幸せなじかんをつくる」というミッションをもとに、孤独な介護者の心境に寄り添った活動をされています。

私たちにとっては少しだけ遠く感じるかもしれない、でも誰にでも訪れる可能性のある身近な問題。だから、この団体への寄付をしたいと考えています。

投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。

  • 恥ずかしながら、今回の推薦文を拝見するまで、コロナ状況下での介護、とくに感染リスクの高い高齢者の介護という状況の過酷さに思い至りませんでした。
    人との対面が激減したこの1年には苦しさを感じていたものの、一人暮らしで、安全な環境で仕事ができている自分の状況と、大切な家族を感染の危険にさらすかもしれない、という緊張の中で外出をしたり介護をしたりする方々の苦労を引き比べ、申し訳ない気持ちになりました。種類の異なる苦しさを比較することは建設的ではなく、申し訳ないという表現も的を射てはないのですが、視野の外にあった問題に気づかせてくださった「NPO法人となりのかいご」を希望順序1位として投票します。
    介護でも、子育てでも、仕事でも、高すぎる規範や理想に縛られて自分を責めてしまう人や、ひとりきりで悩みの重さに潰れてしまう人が、数多くいる社会。「NPO法人となりのかいご」様の活動が、優しいクッションとして広がっていくことを願います。(加藤めぐみ)

  • 介護が必要となる場面は家族ごとに異なるはずなのに、既存の介護関連の情報は「施設」をどう選ぶか、どう制度を活用するか、というシステムありきのものが多かったと思います。それに対し、「親孝行 / 家族孝行である」という出発点を持つことは良いアンチテーゼになっていると思いますし、今後多くの世帯が直面するであろう課題に対するあるべき姿を提示していると感じました。(上西雄太)

  • 今回の2つの団体の活動を見て、高齢者の介護問題と貧困層の子ども支援と対照的なものですが、共通するのは家族支援ということでした。
    それぞれの団体が取り組んでいる社会問題を比較することはできませんが、今回は家族を含めた支援ということに強く共感を覚えて、NPO法人となりのかいごに投票しました。同団体のHPを拝見して、あらためて介護の問題を考えるきっかけになったので、多くの方に知っていただきたいですね。(山田泰久)

  • まだ実感はないけど暫くしたらかなりのマインドシェアになるトピックだと思いました。(太田睦)

  • 子どもの教育と高齢介護、どちらも日本の未来を考えたときに大切なテーマで甲乙つけるのは難しいですね。ただ、子どもの貧困に関しては国内の寄付業界では最も人気カテゴリーに位置するので、ここでは新しい気づきをくれた「となりのかいご」に一票を入れます。私も今はまだ、ですが、かなり近い未来に親の介護に頭を悩ませるときが来るだろうと薄々思いながら、まだ怖くて現実を見れていない・・という世代です。でもこの団体があるということを今回はじめて知って、いざという時(いやもうちょい前の、備えておこうと思ったとき)にはここに情報がある!と知れただけでちょっとホッとしました。家族だから、自分がやらなきゃ、自分が頑張らなきゃという考えに、そうじゃないよと声をかけてくれる存在があるということに安心します。また企業への働きかけも介護離職の防止を目的とするアプローチとして非常に有効だと思いました。(浅井美絵)

  • 私は長男で、社会通念上は家を継いで両親と暮らすことが道徳的であるとされる立場ですが、上京して離れて暮らしています。
    今後自分がどのように親の介護と向き合うのが良いか、悩んだときに頼りになる存在だと感じました。NPO法人となりのかいごさんの活動を応援します。(大政勇作)

  • どちらもとても意義がある事業だと思いました。ただ、Learning for Allは、すでに事業収入もかなり多いので、となりのかいごを寄付先に希望します。介護はこれからの日本の大きな課題でもあり、社会全体で支援しないと難しいと思います。となりのかいごのホームページを見て、家族だからできること・できないことの区別がよく分かりました。(西山裕子)

  • こどもの貧困と、介護を抱えるおとなの貧困、両方迷いました...個人的に、これからさらに増えていくであろう介護の問題を解決していくことで、救われるこどもがいればいいな...と思い「となりのかいご」を推します。(白川みちる)

  • 「50万通りの親孝行を一緒に考え、家族の幸せなじかんをつくる」というミッションに惹かれました。介護のありかた、家族の関係性は、万人にひとつの正解があるわけではない。それぞれの家族にとってしっくりくる方法を探していける社会になっていけば嬉しいです。(鈴木悠平)

  • 介護領域において、作業負担はさることながら精神的な負担を軽減することを追求しているところが面白いと感じたため。(中村多伽)

  • 家族であってもそれぞれに捉え方が異なり、誰もにとって自分ごとながら自分ごとになりづらい「介護」に対し、まったくの他人の介護をサポートする機会が持てること自体が嬉しいと感じました。(稲垣景子)

  • 以前介護の問題を考えたことがあり、その経験と共感からとなりのかいごを選びました。介護そのものに関してはある程度の仕組みがあるものの、家族のメンタルケアなど周辺の領域についてはまだまだ手がつけられていないのが実情だと思います。来たるべき介護社会に向けて、こうしたアプローチが増えていくことを望みます。(桂大介)

  • 「家族・家庭で介護を行うべき」という古い常識は日本社会に強く根付いていますが、今の時代、そしてこれからの時代には合わない価値観だと思います。介護離職、老々介護、ヤングケアラー等々、あちこちで出ている問題はこのまま放置していたら今後ますます大きくなるのではないでしょうか。一方で、コロナ下において帰省が憚られる風潮もあります。家族の介護を家族以外に頼らず行うことは困難です。社会全体の意識を変えて行く必要があります。となりのかいごの推薦を支持します。(宮本聡)

  • 介護を「チームプレイ」と捉え、家族にしかできないこと、プロフェッショナルに任せるべきことをしっかり切り分けている点に好感を持ちました。僕は親族に要介護者や介護関係の仕事に従事している人がいて、比較的身近に介護があるのですが、情緒的ケアと機能的サポートのバランスが難しいなと感じます。その難しさを踏まえたうえで、両者のバランスを取ろうとしている点に共感し、投票させていただきました。(小池真幸)

  • 介護系のNPOは助成金や公的な資金に頼って運営しているところが多く、寄付募集をしている団体はあまり見かけない印象です。そのため、寄付先の候補として今まであまり考えたことがありませんでした。「となりのかいご」も、会費収入や寄付収入がなく、助成金や事業収入でまわしているようです。介護という、誰でも関係のある分野なのに、直面しないと考えることがあまりないように感じます。寄付することで、知るきっかけになると良いなと思いました。また、今まであまり寄付を受け付けていなかったところに寄付をすることで、どのように活用していただけるのか楽しみでもあります。(鈴木亜香里)

  • 介護は、精神的にもとてもきついことだと思っています。親側は、自分の家族が自分のために苦しんでほしくないでしょうし、子ども側は、親を大切にもしたい。となりのかいごの、父子対談にほっこりしました。(阿曽祐子)

  • 私の父ももうすぐ70歳だなあ、10年後には介護というワードが今よりも日常的になっているのだろうか?と考えると、遠いようで近い問題なんだなという気がしました。(中西晶大)

  • 今回、推薦内容が高齢化に伴うテーマと、子供に伴うテーマの二方向に分かれており迷いましたが、こちらを推薦することにしました。
    理由としては、未来を担う子供の方は大人たちのシェアリングにより前向きに取り組めるテーマですが、高齢化の方はなかなか前向きに取り組みづらい(誰もが目を背けたくなる)テーマだと思ったからです。人口構造的に高齢人口率が高まることは避けられず、ここにどのように向き合うかは社会にとって大きなテーマであり、そこにどのように前向きに向かい合える状況を作るかにスポットを当てて長く活動するとなりのかいごを支援したいと思いました。(Sho T)

  • なかなか共有されにくく、当事者になるまでわからないことも多く、だからこそここまで継続的に地道な取り組みを行っているのかと思うと応援したいと思いました(中島真)

  • 私は例年、年末年始に実家に帰省しています。この帰省が私と家族との関わり方であり、適切な距離だと考えているからです。しかし、感染症の危険を鑑みて今年は帰省を諦めました。同時に、このことが家族との関わり方をあらためて考えるきっかけとなる気がしています。
    現在、家族とは介護を要する関係ではありません。一方で「家族との関わり方を再考する」という意味において、「NPO法人となりのかいご」さまの取り組みに通づるところを感じました。
    以上より、今年最後の寄合においては「NPO法人となりのかいご」さまに投票させていただきます。(佐々木耀)

  • 介護関係の仕事をしている友人の話を聞くと、家族ごとに本当に様々なケースがあり、簡単に効率化といってできるものでもないことから、今後社会全体の大きな課題であると感じました。「50万通りの親孝行を一緒に考え、家族の幸せなじかんをつくる」というミッションに共感し、その活動を応援したいと思い、となりのかいごに投票します。(荒川陸)

  • 父がここ一年で二度背骨を骨折し、遠いところにあった介護問題が、急に身近なものになりました。今は母が元気なため、自分の生活には大きな影響はありませんが、これから先、否応なく介護に直面するとき、このような団体の存在はとても心強いと感じました。(吉見新)

  • 子供の貧困、高齢者介護の問題。いずれも切実な社会問題ですが、後者の救済については相対的に光が当たりにくい印象を持っています。国家予算上は、若い世代より老齢世代への配分がかなり大きいとしても、介護者の支援にまでその資金は回っていないのではないでしょうか。
    「家族は家族にしかできないことを」「家族の老いを受け止めるために余裕を」
    このコアメッセージに強く共感し、となりのかいごに一票を投じたいと思います。(森康臣)

 新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。時折新規会員も募集いたしますので、ご興味をもたれた方はニュースレターへご登録ください。



運営

法人名     一般社団法人新しい贈与論
代表理事    桂大介
設立      2019年8月1日
ウェブサイト  https://theory.gift
連絡先     info@theory.gift
メディアキット ダウンロード

 「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。

NPO法人BONDプロジェクトへ寄付を行ないました

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 共同贈与コミュニティ新しい贈与論(代表:桂大介)は、NPO法人BONDプロジェクトに対し58.5万円の寄付を行ないました。

 新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっています。今月はNPO法人Class for Everyone、NPO法人BONDプロジェクト、NPO法人e-Educationの3団体が候補にあがり、西山裕子、荒川陸、白川智樹の推薦したBONDプロジェクトが最多票を得ました。

推薦文は以下の通りです。

生きづらさを抱える、10代・20代の女の子の支援をする団体です。ドメスティックバイオレンス(DV)等で帰る場所の無い子の保護や、人間不信に対するメンタルケア・カウンセリングの実施、就業・生きがい・社会参画できる機会の提供をしておられます。

刈安座は、特定非営利活動法人BONDプロジェクトを推薦します。チームメンバーの一人が、数年前にテレビで活動を知りました。悩みを抱え、行き場所もなくさまよう女性の相談にのり、パトロールをし、シェルターで一時保護をするなど、大変なご苦労の様子でした。LINE相談などもされています。

警察庁の統計によると、全国の自殺者数が7-9月を通じて男性がほぼ前年並みだったのに対し、女性の自殺者の増加率は7月16%増、8月40%増、9月28%増です。女性の雇用問題とDV被害が背景と言われています。

男性を失業に追い込んだ過去の不況と異なり、コロナ禍は女性の雇用を直撃しています。5月の労働力調査によると、前年同月に比べ、非正規労働者は61万人減。つまり、それに近い数の人が職を失ったと考えられますが、そのうち47万人が女性であるという事実があります。4月には、女性の就業者数が前年比で約8年ぶりに減少しています。https://bit.ly/2UwGaz2

また、女性のDV問題について、BONDプロジェクトによる6月のアンケート結果(950人回答)によると、約6割の回答者が家のことで「困ったことがあった」と回答。「家族からイライラをぶつけられる(32%)」「暴言を言われる(22%)」「たたく・蹴る・物を投げつけられる(8%)」などを訴えています。また、自分の体や心について「心配なことが増えた(75%)」「やる気が起こらない(74%)」「消えたい・死にたい(69%)」「独りぼっちだと感じた(61%)」となっています。https://bit.ly/38J4Yw8

周囲に頼れる場所が少なく、弱い存在に押しやられてしまった若年女性に、地道ではありますが話を聞いて保護をして励ますこの団体の活動は、コロナ禍の今、とても重要だと思います。3000円で一人の女の子に温かい食事や飲み物が提供でき、5000円で虐待や犯罪被害で家に帰れない子を緊急保護することができます。

チームメンバーの一人は、個人的に古本の寄贈などをしていました。新しい贈与論を通じて多くの寄付がし、たくさんの女の子が救われることを願います。

投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。

  • 日本に限らず世界中で、「縁」が多様化・細分化し、一見普通に暮らしているように見えても、人知れず生きづらさや孤独を感じている方は多いと思います。社会とのかかわりやその中での自信は些細なことでも壊れてしまいますが、一方でそれを再び創るのも些細なことの積み重ねでしかないと思います。そういった前向きな積み重ねはBONDさんのような草の根の直接的な支援が重要だと感じ、投票させていただきます。(上西雄太)

  • 推薦先の扱うテーマが、2件の「遠方/未来/教育/子供」と1件の「近隣/現在/困窮/女性」で、どちらに希望を出すのか、それは何故か、という点に悩みました。前者は未来にむけての取り組みであると同時に、対象となる方々にとっての現在をも充実させることは間違いなく、後者は喫緊の手当てを主としつつも、対象となる方々の未来を、社会的にも生命そのものとしても守ろうとする活動です。また、前者の推薦文が2件とも、遠方と我々を包む、余所事ではない大きな構造に触れられている点にも心動かされました。ただ、今回は、投票のタイミングで希望先を選びました。コロナ禍については、ワクチン開発の明るいニュースがある一方、感染者が再び増え始め、自宅に留まる圧力が強くなることが予想されます。生きづらさの前線で支援をされているBONDプロジェクト様に、前回のPOSSE様とも重なる願いを込めて、投票します。(加藤めぐみ)

  • 暗黙的に選択肢が狭まっている状況を変えていくことと、目の前で困っている人を救うこと。どちらも大事だけれど、強いて選ぶとしたら後者でした。日々大変な状況と向き合っているであろうBONDプロジェクトさんを応援します。(大政勇作)

  • BONDの推薦人でした。他の二つも途上国での教育に貢献するとても大事な取り組みだと感じました。特にClass for Everyoneのサイトのトップ画像にある、ストリートで女の子がパソコンをもっている写真はとても響きました。迷ったのですが、推薦した+コロナで特に深刻な問題となっているメンタルケアに貢献する活動をサポートしたいという思いから、BONDに投票します。(荒川陸)

  • 今回の3つからは、国内である、より身近な事である、ということを意識して、BONDプロジェクトに1票を。自分で選ぶ事が出来ない親、兄弟。貧しくとも温かい思いやりがある家族なら助け合えるけど、まだ自立出来ない年齢の時に家の中で暴言、暴力を受けるのは、本当に毎日辛いと思います。怒り任せの暴力は絶対にいけない。傷付いた子達を守ったり保護したり、話を聞いたりの活動はとても大切。貴重。有難い。応援したいです‼︎(鈴木美香)

  • 第1希望はbondにした。ウェブサイトや動画から、当団体が心のケアという難題にしっかりと向き合って戦っているということがわかり、感銘を受けた。他の2つの団体も本当に素晴らしいと思ったが、bondは最も地味でお金が集まりにくそうであるという点を考慮して希望を決めた。(境駿伍)

  • 推薦文にもあったようにコロナ禍は特に社会的弱者を直撃したとおもいます。また男性と女性で自殺率の増加率が異なるというのは初めて知り衝撃を受けました。まず自助と言われてしまうこの国で、BONDさんのような活動がますます広がり、大変な境遇にいる方々が安心して過ごせるよう願っています。(桂大介)

  • 表に出しにくい、声をあげにくい傷や痛み、生きづらさを抱える女性たちへのサポート活動、いま、必要なことと感じて投票しました。(鈴木悠平)

  • 最も弱い立場にある多様な人々に多様なアプローチによる支援が必要だと思います。そのような活動を応援したいと思いました。(寺田英司)

  • どれを1番にするのかとても悩ましかったです。日本という国に生まれ、男性に生まれた自分にとって、どれも最も自分ごとにしづらいものでした。先月はもっとも遠い存在というキーワードで選びましたが、今回はその軸だけでは選びきれませんでした。どうしようもない差としてほんの少しだけ国よりも性別が勝り、BONDを第一希望としましたがうまく言語化できません。遠い存在と言いながらも、3つに差を見つけられないと近い存在に意識が向いたのかもしれません。(中西晶大)

  • 支援対象に届きやすいように選ばれた、情報発信方法の選択に支援者の切実な思いを感じる。機能していない家庭や家族だけでも厳しい環境なのだが、更にしわ寄せが強くいく若い女性への支援は必然性を感じる。本取り組みもマストだが、家族制度、家庭感、親権、養育、あらゆる仕組みも同時に見直す必要があるのではと思う。(西信好真)

  • 一番気づいていなかった問題に気づかせてくれたのがBondだったから(成田悠輔)

  • とても悩みましたが、国内の課題に対して再分配したいと考えたこと。もともと課題が存在していたところに、より課題が深刻化する事象が起きているという点から、BONDさんを選びました。(モリジュンヤ)

  • BONDが少額の寄付を一番有効に使えそうな気がしたから。支援するところが比較的社会的に蓋をしたい部分にされてる気がするので匿名で寄付をするという「新しい贈与論」向きだなと思った。(藤井宏二)

  • コロナ感染拡大は社会の脆弱性を露呈にしました。ひとり親家庭や女性がいまとてもしんどい思いをしています。なので、女性支援団体を応援したい。また、以前BONDプロジェクトの代表の方のお話を聞いたことがあって、とてもいいお話だったでの選びました。(田代伶奈)

  • 今回は国際的なプロジェクトが多く、どれも素晴らしかったのですが個人的には国内での活動を支援したいという思いがあり、BONDさんを選ばせていただきました(碇和生)

  • 女性の自殺者の増加率、本当に増えているのですよね (年齢層も幅広く)。ものすごく深刻な社会問題だと思っています。(白川みちる)

  • DV被害がコロナ禍で深刻化しているのでそのサポートの意を示したいという点と、なかなかDVは助成金や寄付金獲得が難しいのでその意味でも。(浅井美絵)

  • なかなか見えにくい世界。ホームページから何とかして伝えたいという工夫とあたたかさが伝わってきます。(阿曽祐子)

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法人名     一般社団法人新しい贈与論
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NPO法人グリーンウッド自然体験教育センターへ寄付を行ないました

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 共同贈与コミュニティ新しい贈与論(代表:桂大介)は、NPO法人グリーンウッド自然体験教育センターに対し60万円の寄付を行ないました。

 新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっています。今月はNPO法人グリーンウッド自然体験教育センター、アカデミスト株式会社、NPO法人POSSEの3団体が候補にあがり、東詩歩、藤原麻耶、岡村壮真の推薦したグリーンウッドが最多票を得ました。

投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。

  • 今回の推薦は、どの団体も推薦者の当事者性を感じるものでした。推薦者の経験に基づき、この団体を応援したいという思いにそれぞれ共感しました。 その中で、ご自身の子供時代の経験から、NPO法人グリーンウッド自然体験教育センターを応援したいという気持ちに一番共感し、同団体を1位に選びました。 今回は、まったく違う分野・内容の3団体で比較が難しかったので、推薦者の思いに一票を投じた感じです。(山田泰久)

  • 悩みましたが、代表の方の動画メッセージや寄付金の使い道など、クラファンぽくまとまった推薦サマリがわかりやすかったのでグリーンウッドさんを選びました。(今後もこのフォーマットが続くと「新しい贈与論」的にどうなんだっけ?てのは若干感じますが、今回はありだとおもいます)
    もちろんグリーウッドさん自体に関しても、自然学校の取組が当事者である子供達やその家族だけでなく、限界集落の貴重な収入源として機能しているなど素晴らしい活動をされてるなと感じました。(碇和生)

  • 推薦者の方の熱意に負けました。(中西高大)

  • 3つの候補先を眺めるなかで、自分からもっとも遠い存在とは?と考えたときに出てきたのが「自然」でした。30年間、都会で生活をしてきた私にとって自然とは遠い存在でした。遠いからこそ趣味として釣りや登山を選んだのだと思います。もしもグリーンウッドさんの取り組みに出会っていたら今とは違った形で自然を捉え、関わっていたのかな?と思い、そういう人たちに私は陰で支えられているのだろうと思い、グリーンウッドさんを選びました。(中西晶大)

  • どの団体もそれぞれ重要な課題に取り組まれていて、選択が難しかったです。その中でも、メッセージに強く共感し、コロナの影響により逼迫した状況であることが一番伝わったのがグリーンウッドでした。地域の子供たちへの教育事業への寄付は、その対効果が大きいと考えました。寄付先に決定したら、どのような施策が行われていくのかを見守りたいなと思いました。(荒川陸)

  • 非常に迷いましたが、私自身も小学生の頃にキャンプに参加した体験が(グリーンウッドほどの本格的なものでなくても)自身の自然感覚や人とのかかわりにおいて大きな意味があったと感じており、こういった場が残り続けることの意義を強く感じ、グリーンウッドを第1希望としました。(上西雄太)

  • 推薦者の熱い内容に打たれました。恩恵を受けた人がここまで推める時点で、とても価値がある活動を34年間もされてきたのだろうと想像しました。「暮らしの中から学ぶ」という"ねっこ教育"は、子供の自立心や根本的なところを培うと感じました。HPでもあるように、効果も出ているようです。 「高齢化率40%の限界集落である泰阜村にけして小さくない経済効果」と推薦内容にありますが、自然環境を活かした教育を通して、地域にも貢献する良い事例ではないかと思いました。教育が様々なところで見直されている今、こうした取り組みにさらに脚光が当てられると、全国的にどこかで何かのきっかけに繋がるのではないかと思いました。
    また、代表の前衛的(攻め)な考え方にも共感します。そのため、今回はこちらに一票とさせていただきます。(Sho T)

  • これまでの月では「より切実を受け取った方へ」へ投票してきましたが、今月は個人的な興味・関心を優先してみました。グリーンウッドのお話は以前より聞いていましたが、改めて知り、今支援の機会を持ちたいと感じました。便利さや身軽さと引き換えに減ってきた「暮らすこと」の手触りを大切にしたい、小さな子どもにも暮らす場所・学ぶ場所の選択肢を増やす応援がしたいです。(稲垣景子)

  • 子どもの頃の自然体験は貴重なものだと思います。長年続いたノウハウや経験、残して続けられること願ってます(西山裕子)

  • 今回は、私の中では圧倒的にNPO法人グリーンウッド自然体験教育センター‼︎
    私自身、子育てをしてきて大切にしてきた事は、「逞しく育つように」でした。だいだらぼっちの、人や自然から様々な事を感じ取る力。どんな事も楽しむ前向きな力、正に同じ事を頭に置き我が娘も育ててきました。高校生で自ら選び留学してしまいました。 テストが満点とかも凄いかもしれないけど、それより自分の頭で考えて、問題解決できて、自然や人の変化をいち早く感じ取れて楽しく生きられた方が将来お得。
    東京に住んでいたらなかなか体験出来ない事は幼稚園時から毎年、自然体験スクールで体験していました。たった数日でもとても成長してくるし、自信つけてくるし、目がキラキラして帰ってきます。
    親から離れて自然体験、義務教育で必須にして欲しいくらいです。
    熱〜い気持ちで、一票です‼︎(鈴木美香)

  • めちゃめちゃ悩みました。新しい贈与論のルールを知った時から自分が推薦人になったら、何を選ぶかより、どう推薦するのだろう?ということを考えていたので、一つの先達の形を見せていただいたグリーンウッドを第一希望とします。安易なのですが、ものすごく林間学校にいきたくなりました。(本間盛行)

  • グリーンウッドのプログラムとても興味を持ちましたし、都心に住む子供こそ体験すべきと思いました。(太田睦)

  • グリーンウッドに関しては、一番資金集めが大変そうな点とこういったものが全国へ広がっていけば良いなとの期待を込めてこちらを第一希望にしました。(藤井宏二)

  • コロナ禍によって活動が制限され、以前よりも自由が小さくなったように感じます。大人だけではなく子どもたちも、自然学習をはじめ、さまざまな体験から遠ざけられています。
    そんななか、自然のように思い通りにならない、この困難な状況を楽しみつつ、これからの新たな体験が育もうとされているあり方を応援したいと思いました。(大政勇作)

  • どの推薦先も優劣つけがたく、それぞれ今だからこそ応援する意義がある先と思いましたが、今回は推薦人の熱意に心打たれて NPO法人グリーンウッド自然体験教育センターを第一希望とさせていただきます。こんな動機で投票する自分にやや戸惑いを感じているものの、こういう寄付先との出会いがあることもこのコミュニティの魅力ですね。(宮本聡)

  • 1番世界観に影響しそう(成田悠輔)

  • 小学生の頃、ほとんどの時間を野山で虫を追い掛けていた者として、大学時代探検部に所属していた者として、自分の子どもも含め自然と接点をいい形でもってほしいと思っているので、グリーンウッドさんに投票しました。(寺田英司)

  • ”決して容易ではない「暮らし」”という言葉に心奪われました。推薦者の推薦文の熱量にも。(鈴木悠平)

  • 新しい生活様式なるものが吹聴される昨今において、グリーンウッド自然体験教育センターさまの取り組みから「生活」を越える「暮らし」の射程で私たちの抱える諸問題を捉える必要性を強く感じました。
    希薄になりつつある連帯の当然性を復興する一助となれば幸いです。(佐々木耀)

  • グリーンウッドさんを選んだ理由は、子ども達を自然体験に受け入れる活動が、地域の持続性に大きく寄与してきた(限界集落からの脱出)という先例てきな実績。また、コロナで活動ができなくなっているこのピンチを、楽しもうとしている前向きな姿勢。未来に対する熱意、投資を応援してほしいという言葉に共感しました。日頃子どもたちに教育として言っていること(どうなるのかわからない状況を、どう楽しみながら切り抜けるか考えよう)を、言っている大人もちゃんとやっているのは実はなかなか少ないのでは。あとは推薦者さんがご用意された丁寧な資料や代表の方の動画インタビューまでご準備されているのに驚きました。(浅井美絵)

  • 今回も選択が難しかったですが、グリーンウッドさんを選択致します。
    リアルな子供の学び場はとても大切だと思いますし、同時にこういった環境がコロナでなくなってほしくないと考えました。 是非自身の子供達にもいつか参加をさせたいです。応援しております。(海野慧)

  • サイトにある子供たちの笑顔を見て、第一希望に決めました。。。!笑 自然のなかでの共同生活を通じて、座学だけでは決して得られない知恵を身につけたり、考え方に変化が生まれたりするのではないでしょうか。それってとても素敵なことだなと思いましたし、そういう機会は一つでも多く拓かれた世の中であってほしいと思います。(栗村智弘)

  • グリーンウッドを寄付したいという気持ちのこもった推薦文に動かされました。私自身も田舎出身なので、限界集落のこうした取り組みがコロナ禍によって途切れてしまわないように支援したいと思いました。(南浩昭)

  • 自分自身が、フルリモートの状況下で自然と触れる機会が増えて改めて生活における大事さを実感しているから。(江藤遥平)

  • 子どもたちと過疎の村の可能性、まだまだいっぱい溢れているはず。見るだけで、元気をもらえる活動です。(阿曽祐子)

  • コロナ禍に限らず「ピンチはチャンス」「逆境を追い風に」というようなことはよく聞かれますが、辻英之さまのインタビュー動画を拝見して、それらの台詞を、そう言わざるを得ないカラ元気としてではなく、ここまで本当に血肉化して発言する方がいるのだ、ということに驚きました。「どうなるかわからない、思い通りにならない状況をいかに切り抜けるか、楽しめるか、そのことを教育の資源としているおれたちであって、子どもたちもそれを求めている」。辻英之さまのような方のそばで育つことのできる子どもたちは、本当に幸せなのだろうな、と思います。(加藤めぐみ)

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代表理事    桂大介
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NPO法人OVAへ寄付を行ないました

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 共同贈与コミュニティ新しい贈与論(代表:桂大介)は、NPO法人OVAに対し51万円の寄付を行ないました。

 新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっています。今月はNPO法人リベルテ、NPO法人アレルギーを考える母の会、NPO法人OVAの3団体が候補にあがり、碇和生の推薦したOVAが最多票を得ました。

 推薦文は以下の通りです。

検索連動型広告を使った情報提供や相談支援により、自殺予防の取り組みを行なっているNPO法人OVA(オーヴァ)さんを推薦します。 最近また著名人による自死の報道が増えていますが、WHOによるガイドラインに則ったケースは多くありません。またコロナ下においては直接的に人に相談したり、誰かの痛みに気づける機会も少なくなっています。 OVAさんでは2013年から悩みを抱えた人がインターネットで調べるであろうキーワードを事前に想定。そのキーワードで検索した人にリーチし、メールで相談。現実の相談機関へとつなげる活動を行っています。 報道をきっかけにインターネットで検索する人や、自分で抱え込んでしまっている人に対して、現在の生活様式にあった形で支援しつづけるOVAの活動を応援できればと思い推薦させていただきました。

参考記事:インターネットを使った夜回りが行き場のない孤独を救うーー若者の自殺予防に取り組む「OVA」伊藤次郎さん
https://soar-world.com/2016/08/23/ova/

情報疫学(infodemiology)やマーケティング的な考えから手法・成果を生み出している点も面白いなぁと思っています。 自殺の危機にある人、1人にリーチするためのCPAが約137円など、相談による成功率まで定量的に考えられていて興味深いです。

参考リンク: https://ova-japan.org/?page_id=196

投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。

  • OVAさんは、「インターネット×福祉」「インターネット×社会課題」という視点でいち早く取り組んだ、先駆的な活動の団体の一つですね。 中長期で見ればデジタル社会が加速していること、短期的に見れば新型コロナ禍で8月には自殺の件数が増えたということなど、OVAさんの活動は必要な取り組みなので、一票を投じました。(山田泰久)

  • 代表の伊藤さんの人間の見方に共感しました。⇒"弱いもの、そう思えるから愛しい存在だとまなざすことができます。私自身、とても弱い存在です。どれだけ弱い存在か。それを認めていく、受容していく。” そして、”痛みや苦労=悪”と捉えていらっしゃらない点も素敵です。ご自身の経験、冷静な人間理解、テクノロジーの活躍。個人から世界と世の中の流れを見渡した活動。”いま”だからこその取り組み方に期待したいです!(SOARのインタビューって素敵ですね。)(阿曽祐子)

  • 情報疫学のソリューションに興味があり、選びました。(中村多伽)

  • 自殺予防の取り組みに対する先進的なアプローチを支援したいと思いました。(高橋祥子)

  • 今回は直感で選びました。OVAさんの他にはない取り組みをされているところが純粋に面白いなあと思い投票しました。(中西高大)

  • 自死予防への取り組みに激しく共感するから(小畑眞一郎)

  • インターネットとスマホの普及による圧倒的な情報量が増えている社会において若者が自身の辛さを吐き出す先がなく、検索ではそこに応える術がないという世界観は言われてみればその通りですが盲点でした。こういった取り組みや活動で少しでも多くの方々の受け皿となればと思い、投票致しました。(海野慧)

  • 最近、著名人の自殺がよく報道されており、影響を受ける人が増えるのではないかと気になっています。このような団体が、自殺予防に向けて働かれていることは、大変意義があると思います。インターネットを活用した防止方法も、現代の状況に合っていて良いですね。(西山裕子)

  • 今回の私の視点は、「寄付を一番効果的に使ってくれそうな団体はどこか」でした。OVAさんのICTを使った自殺予防はこれから多く成果をあげてくれそうだ、他団体や社会全体にも波及できる活動だと感じたので選びました。(他の2団体も素晴らしい活動をされていると思いましたが、webで見た印象では組織が脆弱な感じがしてしまいました) 先日、ファンドレイジングジャパンの大会に参加した影響をかなり受けています。なので、今回は贈与という文脈よりも、NPO団体運営や発信をきちんとできているかという視点で見てしまいました。以前は「活動が面白い!」という印象で選んだりしていたのに。自分のインプットしていることのタイミングによっても、選ぶ先が変わりますね。タイミング大事!(鈴木亜香里)

  • 推薦文にもありましたが、定量的な捉え方をされているところに感じ入りました。全てが数字で表せるわけではもちろんないですが、数値化して振り返る、訴える姿勢に強く共感しました。(本間盛行)

  • インターネットマーケティングを活用した遠隔自殺相談という、現代的手法での問題解決に関心が湧きました。 今後、テレイグジスタンスが充実していくことから、遠隔から世界へ影響を与えられることが増えていきます。このようなアプローチは、そのようなトレンドとも重なっていくと思われるため、非常に興味深いです。 また、初年度は1人の相談員、その後も2〜4人の少数の相談員で、毎年何百もの相談案件に乗っているという地道な活動にもとても感心を覚えました。 和光大学と臨床心理領域と連携している点も、新しい手法での分析・ノウハウ展開において広がりがあると良いなと思いました。 示唆のある活動であったため、今回はこちらを推薦いたします。(Sho T)

  • 社会的な問題に対してテクノロジーを活用して定量的に分析し、解決しようとするアプローチがおもしろいなと思いました。デジタルマーケティングの手法を福祉に役立てるという考え方にとても共感したのでこちらに投票させていただきたいと思います。(三上遼)

  • 命はお金ではかれない。けれども、命を救う活動にはお金がかかる。 やわらかく唯一のものをまもるために、ロジカルにシャープに動き続ける活動に感銘を受けました。(稲垣景子)

  • 公的な制度とつながっていない、つながりにくい課題に取り組む団体を選びました。OVAは福祉や医療に、母の会さんは医療や自助グループにアクセスできない方への橋渡しをされている団体だと考えました。二つで迷ったのですが、OVAさんの方が資金が集まりにくいかな?という気がして選びました。(石黒好美)

  • 直接的に生死にかかわる領域ということでOVAを第一希望としました。人間は他の生物と違い、自殺をすることがあります。精神の病はとても深刻な問題であると私は感じます。その他、取り組みが与えるインパクト、緊急性を考え、このような順番にしました。(境駿伍)

  • 立て続けに若く身体は元気であろうはずの未来のある有名な方が自ら命を絶ってしまった事で、誰かにSOSは出来なかったのか..と考えていました。 私自身も明日朝目覚めなければいいのに、と毎晩眠る時身の回りをキレイに整えて寝ていた時期があります。恐らく周りの誰もそれは知りません。外ではニコニコしていたから。でも何だか身を粉にしてひたすら頑張る事は出来たので、その後ラッキーも沢山きてとても幸せな現在を過ごせています。 ダメージの強さや我慢し過ぎると心が病気になって全部捨てたくなる。身体も言う事聞かず動けなくなる。言葉がうまく見つからないけどもう少し気楽にSOSを受け止められる場所、人、これから更に重要になると思います。乗り越える事さえ出来たら、、 OVA関係者様、陰ながら応援したいです。(鈴木美香)

  • OVAさんのゲートキーパーのような活動を初めて知ったため。生きづらさと怖いもの見たさで自殺について検索を始めて、調べているうちに深みに飲み込まれてしまうということは容易に想像できますし、思い悩んでいる人に効率よくアプローチしている取り組みも興味深いです。(大政勇作)

  • 私はビジネス上、SEOに深く関わる仕事をしており、自死の瀬戸際にある人たちに対して、適切な情報が検索エンジン上でデリバリーされていないことが問題視されている状況を認識しています。 OVAさんの活動は、検索エンジンのアルゴリズムに正しさを求めるだけでなく、マーケティング的アプローチで支援を届ける活動をされていると知り、希望を感じましたし、応援したいです。(森康臣)

  • 添えていただいた参考記事を読み、2016年に騒動になったWELQ問題を対置する形で連想しました。心ない、時には悪意すらない夾雑物が氾濫するインターネットの片隅で、見知らぬ誰かが上げるかもしれない声に耳を澄ませる、待ち受ける。その取り組みがすてきだと感じました。わたし自身は、そういった窓口に直接相談したことはありませんが、もしかしたらかつて、OVA様の広告に出会って、夜回りする誰かのまなざしに救われたことがあったかもしれません。(加藤めぐみ)

  • 日本は他の国に比べて自殺が多く問題になっている。自殺が多い社会は、多くの人にとって生きにくい社会であるだろう。そのため、そのような生きにくい社会にとってのセーフティーネットの役割は非常に重要だと思い、今回は選ばせていただきました。(加瀬雄一朗)

  • 地縁・血縁など既存の扶助ネットワークが弱体化し、ネットカフェ難民など不可視化される困窮者も増加するなか、インターネットを用いたアウトリーチは極めて重要になりつつあると思います。活動を応援しています。(桂大介)

  • 一人の人間の生死に関わる切実度で選択しました。(中西健輔)

  • テクノロジー×アウトリーチ。OVAさんの活動には大きな可能性を感じています。自殺にまで至る苦しさの原因は様々ですが、共通しているのは孤立。自分一人では解決できない問題を抱えたときに、「助けて」と言える社会になったらいいなと思っています。困りごとを抱えた人に、必要な情報やサポートが届きますように。(宮本聡)

 新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。時折新規会員も募集いたしますので、ご興味をもたれた方はニュースレターへご登録ください。



運営

法人名     一般社団法人新しい贈与論
代表理事    桂大介
設立      2019年8月1日
ウェブサイト  https://theory.gift
連絡先     info@theory.gift
メディアキット ダウンロード

 「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。

社会福祉法人浦河べてるの家へ寄付を行ないました

 共同贈与コミュニティ新しい贈与論(代表:桂大介)は、社会福祉法人浦河べてるの家に対し53万円の寄付を行ないました。

 新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっており、8月が11度目となります。今月は認定NPO法人日本IDDMネットワーク、社会福祉法人浦河べてるの家、社会福祉法人松花苑(みずのき美術館)の3団体が候補にあがり、原田岳の推薦したべてるの家が最多票を得ました。

投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。

  • 精神疾患に対するアプローチが興味深く価値ある活動を応援したいと思いました。(高橋祥子)

  • 第一希望は紹介記事から「べてるの家」を選ばせていただきました。周りの空気に合わせること、人に迷惑をかけないこと、約束を守ること。私は日常的に見えないあたりまえに縛られ、内と外の人の境界を引き、外の人を遠ざけて生きているんだと痛感します。誰もがあたりまえに弱みを見せ合える日常をつくる活動を支援したいです。(稲垣景子)

  • べてるの家は名前は聞いたことがありましたが、何をしているのかは知りませんでした。今回、知る機会をいただけてとても良かったです。(鈴木亜香里)

  • 今回も、普通に暮らしていたら気付かなかったであろう3団体で考えさせられた。その中で、べてるの家へ1票。どんな人でも差はあれど強みと弱みがあると思う。凸凹を周囲で補い合えれば理想。しかしもっと全体的に苦手な事が多い人には、出来る人が当たり前に手を差し伸べられたり普通を相手に要求しなければその方達は生き辛さが軽減でき精神的に病になる数は減っていくかも。 物心ついた時から差別や排除をオトナが教えてしまうではなく、個性として受け入れて自然に助け合いが出来る社会になれば。その一助がこの1票で出来たら嬉しい。(鈴木美香)

  • 仕事で計画を建てることや、「人日」で見積もりを建てることに、便利さを感じつつも違和感がありました。 ひとりひとりの特性も当然違えば、その日毎の気分も違う。その中である役割を担う「機能」として周囲の人を扱っているような気持ち悪さです。 紹介された記事を読んで、弱さを見せ合い、それを笑いの力で少しずつ一緒に変えていこうとする部分に感動しました。 仕事では計画を建てることも、見積もりを建てることも続けると思います。しかしそんな自分への一つの反骨として寄付できればと考えております。(江藤遥平)

  • べてるの家の活動についての本を読むと、人は奇跡を起こせる存在なのだと感じさせられます。20数年前にはべてるまつりにも参加しましたが最近は行けていないので、また行きたいと思いました。(寺田英司)

  • 今回も悩みまくりました。最初IDDMを一番にした(他の二つは知っていたので)のですが、いや、僕が知っていることと寄付先と何の関係が、と思い直し、べてるのユニークネスをもっと広く伝えたい(寄付が伝えることと直接に関わるのかはよくわかりませんが)、ということで、べてるを一番に。また、みずのきについては、表現、という点で、これまた僕の中の表現純潔性向と言いますか、寄付という行為とのそぐわなさ(これが一点でも作品を買うのであれば全然別の考え方になります)、から最後にしました。畢竟、自分の澱のようなこだわりで消極的に選んだ形になりますが、しかし、今回は明確にこれでいいのだ。と考えています。何も知らない、考えも浅い自分が、その浅さのまま、決断をし、行為するということの極めて具体的なレッスンとして、僕は贈与論に参加しているのだと、ひとまず、そう理解したからです。どうぞよろしくお願いします(本間盛行)

  • 知って学んで活かして欲しい。それだけです。そして僕も見に行かねば。(原田岳)

  • ご紹介いただいた記事の力強さに惹かれました。 前回の投票時、初めて知る問題や活動に対して、生半可に調べ、生半可に関わることを苦しく感じていました。今回も同じ心持ちだったのですが、記事中の「生きることに不器用な人々」「弱さの情報公開」「自分の滑稽な姿に気持ちが和らぐ」といった言葉に、肩の力が抜けました。 健常者もそれぞれに何かしら不器用であって、自分の弱さや滑稽さを縁側にして他者とつながり合うというのは、ごく日常的なことです。一方で、不意に場に現れた不器用、ヌケやズレを笑ったり、異質性に好奇心をもったりすることを、無礼だ不謹慎だ心ない奴だと強く戒める社会の圧があるようにも思います。「べてるの家」は、コミュニティの内外ともにそういった戒めからは遠く、どのようにも関わればいい、そこから学べばいい、生半可でも構わない、と言ってくれているように感じました。 このような社会があることに感謝して、一票を投じます。(加藤めぐみ)

  • 今回は自分の直感にしたがって選んでみました。 べてるの家は、元から名前は知っていたものの、どんなところかほとんど知りませんでした。HPや記事を拝見すると、そこには現場のリアルが感性豊かに綴られていました。どうしても、障害や福祉の領域は耳障りのいい言葉が使われてしまいがちですが、べてるの家からはある意味「ロック」のようなものを感じ、直感的にここに寄付すると決めました。(中西高大)

  • 今月は障害者支援の複数あり、一寸悩みました。 べてるに入れましたが、そこはかとなくユーモラスな点がすごく印象的でした。 リンク先の川村敏明氏の文書にも"「笑い」が取れると、それが救いに変わる。"との一節がありましたが、こうした方法が醸される組織はハコを作ればできるものではなく、代替しにくいものだと思ったので選定いたしました。(河原塚有希彦)

  • ベてる、誰もが平等に持っている「生きる」という営みが、ここに集う人々を通して、痛々しいほど見えてしまいました。「生きる苦労」と向きあうこと、それが生きること。社会とのつながりの中で生きていくこと。与えられた厳しい与件(過疎、精神障害、等々)のなかで、商売で生きていくこと。そのように定義した、自分たちの「生きる」に向き合っていく姿にハッとさせられました。「勝手に治すな自分の病気」には、健常者や医師のおせっかいを見て、またまたハッとさせられました。(阿曽祐子)

  • 精神疾患に苦しむ親しい関係の人間がおり、まさにこういった方々にどう寄り沿うべきかというのをここ最近ずっと考えていた。本人の自主性を尊重し、かつ「がんばらない」ことを大事にする姿勢に強く共感した。(三上遼)

  • 数年前にsoarの記事でべてるの家について読み、うまく行かなくて順調と言ったり、取り上げられた苦労を取り戻すという考えに触れて、驚きつつもすごく納得したのを覚えています。 生きていれば深く悩んだり苦労をしたりすることは当たり前にあって、本当に大変だったりします。でも、それらに朗らかにまっすぐ向き合うべてるの家のあり方が、素敵でいいなぁって思います。(大政勇作)

  • 今回の推薦団体は個人的にいずれも応援したい団体なので順番をつけることにとても悩みましたが、悩んだ末に、以前にweb メディアsoarの記事 https://soar-world.com/2018/11/14/betel1/ で読んでから一度行きたくてたまらない「べてるの家」を第一希望とさせていただきました。「順調に問題だらけ」 社会って本来そういうものであるべきなのかもしれません。(宮本聡)

  • べてるの家のことは知っていて、僕にとってずっと気になる存在というか…そんな中で今回たまたま候補に上がっていたので自分にとっての何かきっかけになればという理由で希望します。(中島真)

 新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。時折新規会員も募集いたしますので、ご興味をもたれた方はニュースレターへご登録ください。



運営

法人名     一般社団法人新しい贈与論
代表理事    桂大介
設立      2019年8月1日
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 「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。

NPO法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム)へ寄付を行ないました

 共同贈与コミュニティ新しい贈与論(代表:桂大介)は、NPO法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム)に対し53万円の寄付を行ないました。

 新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっており、7月が10度目となります。今月はNPO法人こえとことばとこころの部屋、NPO法人自殺対策支援センターライフリンク、NPO法人コモンビートの3団体が候補にあがり、石黒好美の推薦したココルームが最多票を得ました。

推薦文は以下のとおりです。

 こえとことばとこころの部屋(ココルーム)は、大阪の釜ヶ崎と呼ばれる地区で、ゲストハウスとカフェの運営、「釜ヶ崎芸術大学」など「地域に暮らす高齢者の社会的つながりづくりとしての表現プログラム」、夜回りなどを行う団体です。
 釜ヶ崎は戦後間もない頃から日雇い労働者が集まった地域です。昔は野宿生活の人が多かったのですが、そうした人たちが高齢化し、今は生活保護を利用して暮らす方が増えています。
 ココルームは生活相談などもしていますが、それよりも様々な人たちの出会いの場としてのゲストハウスやカフェといった仕掛けを作り、釜ヶ崎に住む人たちと、その人たちと出会った人が生き生きと表現できる場(詩作、イベントなど)を生み出しています。
 ココルームによって貧困問題が解決するとも、日本全体に大きな変化が訪れるとも思いません。それでも、訪れる人にとってかけがえのない場であり、「貧困とは」「幸せとは」「生きるとは」といったことに多様な視点をもたらす場所が、小さくとも長く続いてほしいと思い、推薦します。(と、書いていたらゲストハウス滞在者にコロナウイルス感染者が出てしまったとのこと。大変そうなのでみんなで応援しましょう)

続いて、投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。

  • 釜ヶ崎は、父が育った町のすぐ近くにあり馴染みがあるという個人的な思い入れがあります。 日雇い労働者の町として全国的に有名な地区ではありますが、遠くの町から釜ヶ崎に訪れるのには少し勇気がいるという人もいるのではないでしょうか。 ココルームの、ゲストハウスやカフェ、各イベントの形態をとりながら、自然な形で町の外の人と釜ヶ崎の繋がりや接点をつくり続けていることが素晴らしいと感じ、応援したいと思いました。(姜花瑛)

  • 新規感染者数が3桁に達することが日常化し、著名人の自殺や米中の動向など、国内外でセンセーショナルな事件が続発する昨今。目を引くニュースがメディアを賑わせているからこそ、ニュースバリューは低いかもしれないけれど、確実に日々苦境に立たされている釜ヶ崎エリアへの支援を第一希望としました。生活相談のみならず、試作やイベントにまでカバー範囲を広げ、より講義の「幸福」を追究されている点も貴重だと思いました。(小池真幸)

  • 自分にとってココルームが活動する釜ヶ崎が遠い存在であるからこそ、分からないものにお金を流す機会としたい。(江藤遥平)

  • ココルームは、寄せ集め感満載だからこそ、自分の持っているもの(経験でも考えでも知識でも体力でも何でもOK)を無理なく出せる場になっているのだろう、と感じました。”試行錯誤しながら”が丸見えの運営だからこそ、生まれるもあたたかさがあるのでしょう。運営する人・利用する人の関係がなく、みなが同じ側にいるように見えました。(阿曽祐子)

  • 今回は、誰かにとってかけがえのない場所や、気づきを得られる場所、そういったことに支援できたら良いなと思いました。そういった場所に自分もとても助けられてきました。 毎度本当に悩みながら選んでいますが、今回もとても悩ましかったです。(大政勇作)

  • こんな時だからこそ、小さな地域の活動を応援する意義があると思っています。ココルームさんのことはこの推薦で初めて知りました。素敵な活動ですね。一度行ってみたいです。(宮本聡)

  • ・資金繰り ・事業特性上、注目が集まりやすいかどうか の二軸でココルームさんが寄付の重要性が高いと判断し寄付しました。 地域に根ざしているぶん、非営利団体がその土地の外からお金を引っ張ってくることはかなり難しいのではないかと考えます。(中西高大)

  • 第一希望のココルームは、何をやっている団体なのかさっぱり理解できません。カフェのふりをしている?出会いの場?表現?これ必要??まったくわけがわからないけれど、何故か惹きつけられるものを感じます。寄付をすることで、もっとこの団体のやっていることを知りたいと思い、ワクワクしながら選びました。(鈴木亜香里)

  • ○○を解決したいとか○○を救いたいと大きな声でうたうわけでもなく、このような場所があるといいと直向きに実践されている様子が私にとっては新鮮でもあり、元気づけられるものでした。”当事者”として取り組む(解決していく)プロジェクトはこういうことなのかと気づきがありました。かけがえのない1日をつくるために表現することを私も諦めたくないと思いましたし、これからの活動を応援したいと思います。(中島真)

  • 世界観に惹かれたのが一番の理由です。複雑で深刻な問題に向き合いつつも「生きる」ということを根本から肯定することで、明るくいきいきとした活動を展開されていると感じました。わたし自身が生きることに困ったら、こうした場所を訪れたいです。(桂大介)

  • ココルームの活動には前から関心があって、いつか行ってみたいと思っていた場所でした。今回の寄合で推薦されて嬉しい気持ちになりました。これもご縁、タイミングと、投票でつながりをつくりつつ、今年こそ実際に足を運んでみたいなと思っています。
    新型コロナに限らず、「大きな」社会的イシューによらず、そもそもに脆弱な状況にいる人たちと共にあること。そういう場を世界の片隅に1つでも2つでも残していくこと。それは市場経済ではなく贈与にこそできることなのかもしれないと感じます。推薦人の方の以下の文章に同感です。”それでも、訪れる人にとってかけがえのない場であり、「貧困とは」「幸せとは」「生きるとは」といったことに多様な視点をもたらす場所が、小さくとも長く続いてほしいと思い、推薦します。” (鈴木悠平)

 新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。時折新規会員も募集いたしますので、ご興味をもたれた方はニュースレターへご登録ください。



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法人名     一般社団法人新しい贈与論
代表理事    桂大介
設立      2019年8月1日
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連絡先     info@theory.gift
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 「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。

認定NPO法人自立生活サポートセンター・もやいへ寄付を行ないました

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 共同贈与コミュニティ新しい贈与論(代表:桂大介)は、認定NPO法人自立生活サポートセンター・もやいに対し37万円の寄付を行ないました。

 新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっており、6月が9度目となります。今月はNPO法人キッズドア、認定NPO法人自立生活サポートセンター・もやい、New Harvestの3団体が候補にあがり、中西高大の推薦したもやいが最多票を得ました。

推薦文は以下のとおりです。

もやいさんは東京で貧困や生活困窮者支援に取り組む団体です。直近では新宿での食料品の配布と相談会、生活困窮者の方の住まい確保のためにオリンピック選手村の一部を開放する署名活動などを行っています。

子どもや女性の支援といったテーマには寄付が集まりやすいのに対して、成人男性に対する支援にはあまり目が向けられていないのが現状です。これまでホームレス状態にある方に何度がお会いする機会がありましたが、やはり男性で年配の方が多いような気がしました。最近は若い男性の方も増えているそうです。

男性であるがゆえにまわりに頼れない、頼ろうとしたとしても「怠け者」「自業自得」と言われ社会から孤立してしまう。「ニート」という負のレッテルが、ほとんどの場合男性に貼られてしまうことをイメージしてもらればピンとくる方も多いのではないでしょうか。

もやいさんでは、男性に支援対象を男性に限定しているわけではありませんが、性別に関係なく広義の意味での生活困窮者の方を支援されていて、これまでの活動の実績もあることから推薦させていただくことにしました。

続いて、投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。

  • 街中でホームレスの方をみると、とてもつらい気持ちになります。なにか手助けしたいと思っても、「自尊心を傷つけてしまわないか」とか、「逆に、厄介事に巻き込まれないか」とか、個人としても行動できずに悶々としていました。(岩田宇史)

  • 子どもや女性の支援といったテーマには寄付が集まりやすいのに対して、成人男性に対する支援にはあまり目が向けられていない。無意識的に成人男性は自立しているべき、と私自身もついつい思ってしまいます。共感性が薄くなる分、子供達の支援などに意識が移りがちですが、誰も漏れてしまうことのないよう社会のセーフティネットが作っていけたらと思います。(海野慧)

  • コロナ感染拡大の脅威下でのもやいさんのご活躍には注目しており、とてもすばらしい団体だと思います。支援者に寄り添った活動をしつつも、政策に訴えかけていく説得力は、平時の地道な積み重ねがあったからこそ。ただ、残念ながらその活動のすばらしさは特に平時に理解されにくく、2018年2019年と、二期連続の赤字(2019年度は約780万の赤字)と財政的には厳しいと聞いております。このタイミングでぜひ応援したい活動の一つと思い、第一希望とさせていただきます。(宮本聡)

  • 今回はコロナ背景等を抜きにして考えてみましたが、やはり生活困窮者への確実な支援への実績と信頼があるもやいさんに一票です。グローバルかつ長期的課題に研究の切り口で援助するNew Harvestも、これまでとテイスト違って面白いので悩ましかったです…。(石田哲大)

  • 今回は寄付先を選ぶ理由を活動内容や活動のインパクト以外の観点にしてみようというチャレンジをしました。 各団体の活動計算書やアニュアルレポートを見て、それぞれの団体が寄付金をどれくらい集めているか(国などからの助成金、事業の委託費はのぞく)を見てみました。直近でもやい:約3000万強、キッズドア:約8500万、NewHarvest:約1億円でした。寄付金の総額が少ない団体のほうが、「新しい贈与論」から寄付されたときのうれしさが大きいのではないか…という仮説に基づき、もやいさんにしました。 意外とどこも寄付いっぱい集めてるなー!と感じる一方、2019年度のレポートをHPにあげているのはキッズドアだけでした。(もやいは2018年度が最新、NewHarvestは2017年が最新)地味でもこういう情報発信をちゃんとするのは大事だなーと感じました。(石黒好美)

  • 今回は、心理学者ポール・ブルームが言うところの「情動的共感」を出発点に、投票先を選ぶこととなりました。個人的な話になりますが、高校生の頃、もやいの設立者である湯浅誠氏のドキュメンタリーを見て、著書の『反貧困』を読み、素直に「在野で社会課題に取り組む」ことの格好良さに惹かれた過去があります。現在、貧困にまつわるテーマへの関心がものすごく高いわけではないのですが、そうした原体験もあり、無条件に応援したい気持ちが出てきてしまいました。 ただ、情動だけで決めるのは怖いため、少し時間を置いて考えてみました。すると、支援先の方々が置かれている状況の緊急度に鑑みると、もやいに投票する選択肢は合理的ではないかと思い至りました。 しかし、これも結局、哲学者デヴィッド・ヒュームが指摘する「理性は感情の奴隷」の一事例に過ぎないのかもしれません。他の皆さんの選定理由が気になります。(小池真幸)

  • どの団体も活動内容は素晴らしいので選ぶのが難しく、コロナ禍で注目されたホームレスの支援を第一に考えました。(南浩昭)

  • 「STAY HOME」が叫ばれる中、家がない、あるいは不安定な方々への支援の大切さを重くみて選びました。(大豆生田笙)

  • 日本ではCOVID-19の緊急事態宣言は解除されたものの、経済活動が停滞していた間に厳しい状況に置かれることとなった方も大勢いらっしゃると思います。コロナ禍はまだまだ尾を引き、様々な方を苦しめる事になりそうですが、そうした方々を支えてくださっているもやいさんのご支援ができたらと思いました。(大政勇作)

  • 新しい贈与論や寄付という活動を通して毎月新しい問題に気付かされていますが、今回はそれが2つありました。 ①コロナで在宅勤務が広がりましたが、そもそも家がない人達は一体いまどうしているのかという問題に気付かされてハッとしました。ネットカフェに泊まっている人はみな外でホームレス生活をせざるを得ないのでしょうか。だとすると宿泊場所や居住環境の支援の重要性はいま高まっていると感じ、それに最も近いもやいに投票しました。 ②NPOの支援活動は対面であることが多く、それ自体がいま難しくなっているということに気づきました。この影響で活動を終了してしまうNPOも多いかもしれない。考え始めたら途方に暮れてしまいそうです。できる範囲で支援していくしかないのでしょうが、なんとかならないものかと思います。(野島優一)

  • >子どもや女性の支援といったテーマには寄付が集まりやすいのに対して、成人男性に対する支援にはあまり目が向けられていない
    まさに直感と論理の問題ですね。もやいの活動、数年前に盛り上がったのを見てからしばらく忘れていましたが、継続的に活動する方たちへの敬意を改めて持ち、第一希望に選びました。(石田健)

 新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。時折新規会員も募集いたしますので、ご興味をもたれた方はニュースレターへご登録ください。



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法人名     一般社団法人新しい贈与論
代表理事    桂大介
設立      2019年8月1日
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 「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。

NPO法人日本こども支援協会へ寄付を行ないました

 共同贈与コミュニティ新しい贈与論(代表:桂大介)は、NPO法人日本こども支援協会に対し42万円の寄付を行ないました。

 新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっており、5月が8度目となります。今月は日本こども支援協会、日本学生支援機構(JASSO)、日本こども支援協会の3団体が候補にあがり、河原塚有希彦の推薦した日本こども支援協会が最多票を得ました。

 投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。

  • 全てのこどもが尊ばれるべきだと思うので、里親支援事業は応援したいです。(高橋祥子)

  • 今回の3団体が捉える社会問題は相互に繋がりあっているものなので、なかなか悩みました。その中でも里親制度については、人生の「はじまり」にアプローチするという点で、先手を打てる課題解決だと思います。子供の貧困や虐待のニュースを目にするたびに心が痛み、里親制度について調べたこともありました。日本で里親制度がなかなか普及しにくい背景には、実親との関係に深く介入しにくいという制度上の課題について聞いたこともあります。今回の寄付をきっかけに、里親についての情報拡散につながればと思い、一票を投じます。(中村真広)

  • 親と子というもの、考えさせられるテーマです。決して、自ら選んでなく、所与のものとして何も思わずに、受け入れてきました。親と子という関係は多くの動植物にもありますが、それにまつわるテーマがこれほど多い私たち人間。誰もが子どもという立場を経験していますが、その色はとりどり。そして、長じて、親になったり、なれなかったり。「親子」は改めて考えてみたいテーマですので、こども支援に一票投じます。(阿曽祐子)

  • 活動の透明性と、現状を根本から改善する取り組みを目指している姿勢から投票しました。単なる「子供の支援」の枠組みを超えて、啓蒙活動・里親への支援・積極的な企業協賛による活動資金の確保など、状況改善のプロジェクトを多数動かしているのが、NPOとしてあるべき姿に近いと思い、ぜひ応援したいと思いました。(石田哲大)

  • 日本では約4万7千人の要保護児童がいるということに驚きました。私自身、里親になることを考えたことがあるため、里親・実親の支援事業を行っているこども支援協会の取り組みが特に気になりました。今回、いずれの団体も未成年を対象に支援しており、重要性が高いと感じたため、順位づけはできませんでした。規模も大きく、個人的に支援しているJASSOはあえて第三候補とし、「子どもたちの現状」をデータと共に細かく解説していたNPO法人日本こども支援協会さんを第一希望とし、第2希望に「NPO法人なんとかなる」さんを選びました。(岩田宇史)

  • 社会課題の中には、「知る人を増やす」ことが支援になる領域がいくつかありますが、里親制度をはじめとする社会的養護の領域は、まさにその中の一つだと思っています。里親制度は、子どもの「生きる権利」「育つ権利」「守られる権利」を保証する大事な制度の一つですが、多くの人が「自分には関係ないこと」というイメージを持ち、遠く感じているのではないでしょうか。多くの人がイメージしやすい社会的養護の仕組みの一つが児童養護施設かと思いますが、残念ながら施設での養育は、どうしても職員さんによる「業務」の壁を超えられませんし、巣立った後の「実家」の機能が提供できません。その点で、里親制度は、親子のぶつかり合いも含めた深い関係性構築が期待でき、巣立った後の頼ることのできる場所にもなり得るので、その機能には大きな期待があります。(※すごく端折って文字にしているので100%正確な情報ではありません。)ただ、そんな制度として期待されている里親制度ですが、里親になる、里子になるということは、今の日本社会では社会や地域の無理解もあり、そんなに簡単なことではありません。「中途養育者」には、私たちには想像もできないような苦しみや葛藤があるようです。そんな彼らを支えていけるのは、制度への理解とpeer to peer の支え合いの促進だと思いますが、NPO法人日本こども支援協会はとてもうまく発信やコミュニティづくりができている団体だと認識していますので、今回の私の第一希望とさせていただきます。(宮本聡)

  • NPO法人日本こども支援協会さんを選択させてもらった理由は、「里親制度」がもっと日本でも一般的になったら良いなという思いから。「養子縁組」の制度を利用する人はハードルが高すぎて日本では時間がかかると思うので、手当がある分一般化の可能性が高そうな為。また、幼少期に虐待やネグレクトなく子供が育つことで、その他の社会課題の解決も可能性が高まると感じた為。(原田岳)

  • 「里親」ということを考えたことがなかったのですが、活動のページを拝見した時に、子供側も里親側も、様々な事情でマッチングが行われているのだと知りました。「そもそも知らない」ということが一般的でもあるのだろうと思い、その認知によってこうしたマッチングが起こりうる、また実際に里親になった後の状況をシェアできるコミュニティ、環境を作り出すことに意義を感じたので投票させていただきます。(Sho T)

  • パートナーが妊娠する以前、養子を取ることを考えていた時期がありました。ぼくは、人間というのは環境の産物だと考えています。「親」と「子供」とは、一緒に過ごした時間のあり方がつくりだす関係性の呼び名であり、血が繋がっている子供であれ、そうでないのであれ、「親子」という関係性を築くにあたって決定的な差異はないのではないか、と。他方で個人的には、「子供を生む」という機会そのものが怖いという感覚もありました。ぼくは「男」で(素朴にこう言ってしまいますが)、自分が肉体的な負担を引き受けるわけではない。パートナーを健康や死のリスクに晒す、そんな機会を自ら招く行為にためらいを感じる。「自分が親になる」という可能性を考えるにあたって、すでに生を受けた子供たちを引き取るという社会的意義以前に、里親というものへの関心がありました。「親になる」とは、覚悟の問題なのだと思います。しかし、「親になるのは甘いことではない」という家父長制的な親の倫理とはまた異なる意味で、そう感じます。経済的に豊かになった現代では、子供を生み育てることに「意味」が必要になりました。ただ過剰な意味に囚われて行動を抑制する、というよりは、ある程度気楽に構えた方が上手くいきます。「親になる」という行為も、そういうものであってよいのかなと。今回推薦者の言葉を読んで、ふとそんなことを思い出させてもらい、投票先として選ぶことにしました。(森康臣)

  • 里親は世界的に見ても日本ではまだ普及していない状況だと認識しています。里親になる方もお子さん自身もこういった機会がより一般的になることで得られるかけがえなのない機会が増えていくことを願い投票させて頂きます。(海野慧)

  • 子どもを育てる大変さと素晴らしさは常々語られています。私には子供はいないけれど、だからこそ親として子どもを育てている方たちに「本当にすごいなぁ」と尊敬の念を抱きます。難しい環境に置かれている子どもたちを支えている里親のみなさんに、今回の投票で改めて興味を持ち、少しでも支援できたら良いなと思いました。(大政勇作)

  • 推薦文にも書かれていますが、支援すべき子供達自身はもちろん、そのサポートに携わる意思のある里親の方々を支援するという視点は、問題解決を全体として考えた場合に非常に重要だと思いましたので選ばせていただきました。(加瀬雄一朗)

 新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。時折新規会員も募集いたしますので、ご興味をもたれた方はニュースレターへご登録ください。



運営

法人名     一般社団法人新しい贈与論
代表理事    桂大介
設立      2019年8月1日
ウェブサイト  https://theory.gift
連絡先     info@theory.gift
メディアキット ダウンロード

 「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。

一般社団法人Colaboへ寄付を行ないました

 共同贈与コミュニティ新しい贈与論(代表:桂大介)は、一般社団法人Colaboに対し43万円の寄付を行ないました。

 新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっており、4月が7度目となります。今月は一般社団法人Colabo、一般社団法人つくろい東京ファンド、特定非営利活動法人国連UNHCR協会(COVID-19緊急支援活動)の3団体が候補にあがり、石田哲大の推薦した一般社団法人Colaboが最多票を得ました。

 投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。今月はいつにも増して選定が難しいという声が多くあがりました。

  • 今回はコロナのこの状況下の中で、DVが増えるという事実は自分にとっては盲点でした。 確かに家にいることが安全だとは限らない、家にいることで逆に暴力などに更に怯えるこどもたちがいるというのは、この時代の生み出す歪みだと思いました。 だからこそ、Colaboさんを今回は第一希望に選ばせていただきました。(中野達哉)

  • 今回はどれも商業化されづらい領域なので、いつもの全体最適の歪みで資本から最も遠いという選択が難しいので、個人的に1番興味のある課題にアクセスしている団体にしたいと思います。青少年期のDVは、一生続く呪いです。外部からの手助けだけで解けるほど簡単なものではありませんが、世代に渡って何十年も続く可能性のある負の連鎖をマクロに直接的に少しでも予防できるのであれば、最も可能性を感じる団体とも言えます。(中村多伽)

  • 今の緊急事態の中で、最大公約数的、効率的にことにあたっていく中、メディアで見かけてずっと気がかりだった問題で、ぜひ支援したいと思いました。(中島真)

  • コロナによって特に低所得者層の家庭内暴力が問題になっているのはニュースで聞いていたが、これを支援する団体があるとは知らなかった。これをキッカケに支援が集まると嬉しい。(太田睦)

  • 外出自粛という言葉の裏側には、自分の家があり、そこが居場所になっているという前提がある。でも、家が居場所じゃない人がいる。そもそも家がない人もいる。特に、家に居ざるを得ない状況で、それ自体が苦しみになっている人を想うと、心が締め付けられる。Colaboが支援する対象以外にも、きっとそういう人たちがいる。(中村真広)

  • COVID-19によって、様々な価値観が変えられつつある。どの寄付先もとても重要。その中で今回は、Colaboの活動に一票を。私たちが出来る事ステイホーム。簡単だと思っていた。そのホームが最も苦痛である子どもが多いという状況を想像していなかった....家庭内のネグレスト、虐待や性暴力まで....これをされると脳が萎縮して考える事、感じる事を放棄するようになると思う。想像すると辛過ぎて胸が張り裂けそうになった。 こちらは少女に対してだけの支援活動みたいだが、きっと男の子も中高生以下の小さい子も支援を要する子が多いのだろうな。 これからも、ステイホームが感染症パンデミックが落ち着いても、Colaboの活動には何らかの支援を続けていきたいと思った。(鈴木美香)

  • 「Stay home」が原因で、却って危険な状況に陥ってしまう方々がいることを忘れないようにしなければなりません。中でも家庭内トラブルは増加していたとしても見えにくいので、Colabo様が行っているような実際に本人に届く活動は非常に大事なものだと思います。選ぶのが凄く難しかったです。希望順をつけていると偶に心苦しくなりますが、今回は特にそうでした。(大豆生田笙)

  • 非常に難しいですがColaboさんを第一希望とさせて頂きました。こんな状況ですと余計に黙殺されてしまいかねないと思い、1人でも多くの女性、子供達が安心して生活できる地盤が整って欲しいと考え投票させて頂きます。(海野慧)

  • 新型コロナの影響は社会的な弱者により強く生じています。そのような認識のもと、自分が直接支援できない層にアプローチしている団体を選びました。(寺田英司)

  • 1位に選んだColaboの活動については、個人的に疑問に思う点もあるのですが(過去の炎上も含めて)、そのあたりを含めて改めて活動を知りたいということで、まずは寄付を投じて、それを契機として彼らの活動について学んでみようと思っています。(石田健)

  • 今回の投票先候補はすべて、新型コロナウィルスに関連する政策からこぼれ落ちてしまっている人たち、法の隙間から抜け落ちてしまった人たちへの支援を手がけている団体ともいえます。大前提、3つすべてが緊急性が高く、その重要度を判断することは「命の選別」にもつながりうる危険な行為。それでもあえて選ぶとするなら、団体としての認知度、活動範囲、重要度の伝わりやすさなどに鑑みて、比較的支援が集まりづらいと想定されるColaboだろうと思い、投票させていただきました。(小池真幸)

  • イタリアでロックダウンが始まった時、DVがより問題になっているとニュースで聞いて衝撃を受けたのを覚えている。家の中で大きな問題を抱えている人達にとって、外出禁止というのは地獄でしかないなと思った。家にいないといけない時期だからこそ、家の中の問題に対して活動している人達を支援したい。(三上遼)

  • Colaboは最近何度かSNSやメディアで目にしており、問題が明確だし取り組みも具体的なので寄付金使われるイメージがしやすかった。また、つくろいとUNHCRが取り組む問題はすでに他にもたくさんの方が多額の支援をしていると思うので、あえて今回新しい贈与論で寄付すべきかというとすこし違う気がした。(野島優一)

  • 必ずしも家庭が安全ではない環境の中において、いまの「Stay Home」しなければいけない状況が悪夢を生み出すのではないかと心配しています。少しでも対策が打てればと思います。(佐俣奈緒子)

  • シェアハウスの住人と一緒に寄付先を考えました。決定に至った背景を説明します。 まずは消去法で「特定非営利活動法人国連UNHCR協会(COVID-19緊急支援活動)」を選択肢から外しました。ネームバリューがある団体だけに、他の団体と比べると資金集めの難易度が低そうだと判断しました。 次に観点として重視したのは「対象者」です。DV被害を受けている10代の子どもたちはおそらく声をあげる手段も、頼れる先も持ち合わせていないのでは、と想像します。その点、路上生活者の方は、横通しの繋がり(路上生活者同士の情報ネットワーク)を持っていることも少なくないので、10代の子どもたちと比べると助けを求める先の選択肢を持っていそうだと判断しました。 一緒に寄付先を考えたのも先日18歳になったばかりの同居人だったのですが、第一声で「子どもは声を上げられないからここにしよう」と言っていたのがかなり印象的で、同じ目線だからこその意見のインパクトを感じました。(中西高大)

  • 今回の3つの団体は、どこもなにかしら支援を行っているものでした。これまで、私達は(少なくとも新しい贈与論に毎月会費を払える程度に)「余裕のある側」におり、そこから投票行動を行っていました。 しかしコロナ一色になってしまったこのご時世。 将来に亘り不安が広がった状況においては、 被支援者側になることへの「自分ごと」感を強めながら選択をいたしました。 今後ますます被支援者にあたる人が増えていくことを想像しながら、 どのような活動が有益となるかを考えたとき、 「コストをかけずにスケールできそう」「国家レベルで検討・整備している社会福祉制度への接続性(じゃましない・シナジーがある)」ことからColaboを選びました。(河原塚有希彦)

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 「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。

国境なき医師団・新型コロナウイルス感染症危機対応募金へ寄付を行ないました

mar2020.png

 共同贈与コミュニティ新しい贈与論(代表:桂大介)は、認定NPO法人国境なき医師団日本の開設した「新型コロナウイルス感染症危機対応募金」に対し43万円の寄付を行ないました。

 新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっており、3月が6度目となります。今月は認定NPO法人国境なき医師団日本、認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク、NPO法人若者の進学応援プロジェクトの3団体が候補にあがり、中西健輔の推薦した国境なき医師団が最多票を得ました。

 投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。

  • 随分と前から国境なき医師団の名は知っているし、その活躍も度々メディアを通じて知っています。とはいえ、尊敬するものの遠い世界のように思っていたことも事実で。寄付を通じてわずかながらでも関わりを持てると思うとそれはそれでいいかなと思い…。(中島真)

  • 全体最適の中で解決されづらい課題にアクセスする団体だから。自分の大切な人が上記三つのそれぞれの課題の当事者であることを想像した時、一番はじめに寄付するのが国境なき医師団だと思います(中村多伽)

  • 国境なき医師団を第一希望と推薦した理由は、素直に健康に直接繋がる医療福祉は大切であると思ったから。パンデミックや異常気象が広がる現代だからこそ、社会福祉の原点である物理的健康の保証に、今一度寄付というカタチで寄与したいと考えた。(杉田翔栄)

  • 生命に関わる活動を長きにわたり中立的に実施し、実際に実績もあることから、国境なき医師団に支援したく、投票しました。コロナウイルスにおいても、国境を超えた情報・データの共有を含めて重要であるとの認識で、こうした国境を超えた医療ネットワークの存在の重要性を再認識しています。(Sho T)

  • どれも重要なテーマを扱っており、メディアやネットワーキングの重要性は言わずもがななのですが、国境なき医師団にはより信頼性が感じられたという消去法的選択と、推薦文の「実際の致死者が発生するのは、生活窮困者たち」という問題意識には大いに共感するところがあり、国境なき医師団を1位にしました(鈴木悠平)

  • 「コロナウィルスに感染してもある程度は大丈夫だろう」と無意識に思っている自分がいました。それは日本という国に住んでいるという前提があるからであって、まったく当然のことではないと国境なき医師団が行なっている支援を調べて思い知りました。(辻本達也)

  • 喫緊の必要性から選びました。今後コロナの長期化が見込まれるため、第三セクターの立場で国をまたいで人命救助を行う団体の活動がより重要になると思っています。時期的にタイムリーなこともあり国境なき医師団にいたしました。(石田哲大)

  • 活動報告を読むと、まだウイルスの動態がわかりきっていない中で模索も多そうな様子。なにか力添えできるのであればと思います。 数年前アウトブレイクしたエボラ出血熱も未だに再燃しており、現在コンゴにて流行中。世間の話題如何にかかわらずこうした領域でも活動している点も付記したいです。 参考)https://www.msf.or.jp/news/detail/pressrelease/cod20200306.html (河原塚有希彦)

  • 先日、たまたま家族で買い物中に、国境なき医師団の募金活動に出会い、話を聞くことができました。少ない正規スタッフで、多くのボランティアの医師や非医療スタッフを世界に派遣しておりそのインパクトに改めて感銘を受けました。彼らは主に個人からの月額寄付で活動しているとのこと。共感する個人からの継続支援がベターだと思いますが、一定の大きな額での支援も効果的だろうと思い、この度一票を入れたいと思います。(中村真広)

  • 新型コロナウイルスが医療の不足を深刻な危機にしてしまうのを見て、地道に格差をならす試みは大事だと改めて感じます。って言ってるだけではなく自分も何かしなければ、と思います。(大豆生田笙)

  • 今回は、新型コロナウイルス感染症にまつわる世界的な状況に鑑み、「国境なき医師団」を第一候補とさせていただきます。平時であれば、中長期的に活動資金が必要とされる「若者の進学」を第一希望としていたでしょう。しかし、 各国が封鎖政策に傾倒していくなか、ただでさえ医療環境や生活環境の整備が不十分な難民の方々への対応は特に緊急度が高まっていくと想定されます。まとまったお金を寄付することで、喫緊で医療が必要にもかかわらず、十分に提供されていない方々への支援が可能なはずです。対症療法かもしれませんが、いまは緊急時と捉えて対処すべきだと考えました。(小池真幸)

  • 自分が推薦するときに迷った団体で、これから開発途上国で新型コロナウイルスが流行したときにも重要な役割を果たすと思うので。(南浩昭)

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有限会社海の種へ寄付を行ないました

feb2020.png

 共同贈与コミュニティを運営する一般社団法人新しい贈与論(代表理事:桂大介)は、沖縄県でサンゴの養殖を行なう有限会社海の種に対し35万円の寄付を行ないました。

 新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっており、2月が5度目となります。今月は認定NPO法人ロシナンテス、NPO法人Social Change Agency、有限会社海の種の3団体が候補にあがり、中野達哉の推薦した海の種が最多票を得ました。

 投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。

  • 個人的に最近SDGs関連のプロジェクトに携わる事があり、環境問題に関心を持っているのが理由になります。また、近年のSDGsブームのかなり前から、あまり人々の理解を得る事が難しかった中、誰もやらない重要な問題に取り組むという姿勢が素晴らしいと感じたのも理由になります。(加瀬雄一朗)

  • 多くの人が知りながらも解決しようと思わない課題である。地球に良いことをしているが今後もお金が集まりづらい。(贈与でのインパクトが大きい)という点。実際にサンゴ畑も見に行きたいです。(高橋祥子)

  • これだけ海洋汚染が話題になっているにも関わらず、ユーザーとして現状できることはこれ以上海洋汚染をしないようにマイクロプラスチックなどに注意を払うという対処ばかりで根本的な改善の部分になかなか参与しづらいと感じています。今回の贈与で直接的に海洋へ関われることがとても素敵だなと思っています。(ハヤカワ五味)

  • 昨今の自然災害などの状況を見ていると、その脅威と共に「宇宙船地球号」の乗組員である自分を感じます。でも、それでいて東京に暮らし、何か冴えるアクションすらできていない自分が悔しくもあります。なので、金城さんのように、目の前の愛する自然のために人生をかけている人を応援することで、少しでも言い訳をしたい。その気持ちで一票を投じさせていただきました。(中村真広)

  • 個人的なことですが、わたしは、自然に関心がなかなか持てない。環境問題もうまく考えたいけれど、「人間」のことばっかり気になってしまって、どう考えていいか、わからなくなることがある。そういう気持ちの中、去年沖縄の海で珊瑚をみた。「自然」との出会いだった。出会ってしまったら、守りたくなるなと改めて思った。(田代伶奈)

  • いま環境問題にどう取り組むかが喫緊の課題になろうとしているなかで、20年前からサンゴ礁の移植にひたむきに取り組み続けてこられてきたところが本当に素晴らしいなとおもいました。そして、さんご畑に行ってみたくなりました。この寄付が今後の活動資金の足しになればと思います。(浅川紘)

  • ちょうど今、沖縄関連の仕事をしていたので親近感が湧いて選びました。(太田睦)

  • 個人的なことにはなりますが、日常を送っていて、ときたま「どうして川の水を飲めないのだろう。」と思うことがあります。かつて(と言ってもそう遠くない前)はなんら飲むことに問題のなかったはずの川の水が、生まれたときにはすでに飲めないのが当然になっていたよなあ、と。 あたまのすみにあったそういう考えと、『海の種』さんの活動は、違うこととはいえ、遠くないことに思えました。なにより全く想像したこともなかった活動でもありましたので「これこそ寄付が集まりにくいものなのではないか」と感じたため選ばせていただきました。(辻本達也)

  • 沖縄の海が好きで、今後も美しくあってほしいと感じたので、珊瑚の養殖に取り組まれている「有限会社海の種」さんを第一希望にしました。(岩田宇史)

  • 金城さんの深いサンゴと生態系への知識と想い。できることはしていこうという覚悟。沖縄という地域も、応援したい場所です。(阿曽祐子)

  • 私は勝手に沖縄を第二の故郷だと思っています。ウチナンチュにはなれないですが、ナイチャーとして沖縄に寄り添いたいと思っています。珊瑚の問題にも以前から関心をもっていたので、是非支援したいと考えました。またもし可能であれば、現地に行ってお話を聞きたいとも思いました。(寺田英司)

  • 今回は、少しだけ個人的な想いに基づいて第一希望を選びました。「海の種」が取り組む珊瑚礁の保護・復元に、スタートアップという回路を通じてチャレンジしている親しい友人がいます。その友人が四苦八苦している姿を見ていると、まだまだ海洋汚染や珊瑚礁問題に対する問題意識が、一般企業や一般人に育っていないことをひしひしと痛感します。海洋というエコシステムを守っていくうえで、外すことができない問題のひとつであるはずなのに、ほとんどスポットライトが当たっていない。まさしく、新しい贈与論のように、個々が寄付するよりも大きなインパクトを与えられる取り組みを通じて、一気呵成に支援することが有効だと想います。(小池真幸)

  • 珊瑚の養殖という優れた技術を持ちながらも、経済的には報われないという状況に対して、寄付のような形のお金を通して、本当に社会に良いことが継続されると良いなあと思いました。また、このような活動には一回きりではなく、長く、そして太いスポンサードが必要なんだろうと思いますが、昨今の企業活動においては、それを支援することもまた社会評価されるのではと思い、良い循環が生まれることを願っています。(佐俣奈緒子)

 また投票にあたっては以下の記事を参考としました。発行者各位に感謝を申し上げます。

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認定NPO法人3keysへ寄付を行ないました。

共同贈与コミュニティを運営する一般社団法人新しい贈与論(代表理事:桂大介)は、認定NPO法人3keysに対し40万円の寄付を行ないました。

新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっており、1月が四度目となります。今月は認定NPO法人3keys、NPO法人SALASUSU、認定NPO法人IVYの3団体が候補にあがり、辻本達也の推薦した3keysが最多票を得ました。

投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。

  • 生まれや育ちは自分で選べない、だからこそ3keysさんのような活動が必要と思いました(太田睦)

  • ぼくが色々な記事を読ませていただいた限りでは、3keysさんが行なっているのは、キャッチーではないかもしれないけれど地道に活動していくことで長期的に子どもの未来のためになるような活動だとおもっています。そのような活動は、分かりやすかったり面白さを一目で感じられるようなものより注目が集まりにくいのではないかと考えました。着実に今までやられてきていて継続力もあると思いましたので、注目されにくいものを大勢で支援するという意味でも、3keysさんに「新しい贈与論」として寄付する意味があると考えました。(辻本達也)

  • 今回は認定NPO法人3keysさんを投票先の第一希望に選ばせていただきました。理由としては、地域コミュニティーの崩壊や経済力の低下等により、子供のおかれる状況が厳しくなりやすくなることは、現代日本においてとても重要な問題であると感じており、3keysさんがその問題に対して、動画、Webサイト、相談窓口など多角的に解決策を提示・運用しておられるのが素晴らしいと思ったことになります。Webサイトの目指すべき社会の項目に書かれている宣言「生まれ育った環境によって子どもの権利が保障されない子どもたちをゼロにします。」にも共感しましたし、自分自身としてもそのような社会を日本の未来のために望みます。(加瀬雄一朗)

  • 貧困や虐待など子どもを取り巻く環境を良くすることに関心が高いため、3keysさんの取り組みを応援したいと思いました。(高橋祥子)

  • 選ばせていただいた認定NPO法人3keys様は、僕の原体験でも強く共感するところがあったからになります。貧困や虐待によって、教育機会やコミュニケーションの機会をうばわれてしまった子どもって、結構いると思っていて、その子たちには奪われてるという感覚すらなく、それを当たり前と感じて生きているところがあると思っています。僕はそうゆう子たちから、本当の天才というか世界がまだ見つけていない才能などが眠っていると思っているところがあるので、今回は第一希望に選ばせていただきました。 (中野達哉)

  • 3keysを第一希望に選びました。私自身、中学生の頃は学校に居場所がなく、不登校に近い状態で悩む時期がありました。今思うと、両親や友人の支えがあって運良く乗り越えられたものと思います。孤立し十分な支援を受けられない子どもにとって、3keysの支援は人生を変えうる活動だと思いました。(岩田宇史)

  • あるのにないように見えてしまう問題、しかも、私たちのとても身近な問題。その問題を、様々な視点から見せてくれている点、寄付 の方法をたくさん用意してくれていること、協力のし方もいくつか。 溢れる想いが知恵を生み、こういう形になったのだと感じました。 取り組みへの愛情というか願いというか。(阿曽祐子)

  • 機会の均等に少しでも寄与し、1人でも多く幸せだと思える人生のほんの些細なきっかけになると良いなと思います。新しい贈与論を通して、自分自身が特に国内における分断された社会の是正みたいなものに興味があることを再確認しています。(佐俣奈緒子)

  • 恵まれない子供の未来にもともと一番自分の興味があったので(香田哲朗)

新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。時折新規会員も募集いたしますので、ご興味をもたれた方はニュースレターへご登録ください。



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法人名     一般社団法人新しい贈与論
代表理事    桂大介
設立      2019年8月1日
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 「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。

プレミアム親子食堂へ寄付を行ないました。

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共同贈与コミュニティを運営する一般社団法人新しい贈与論(代表理事:桂大介)は、宮崎県にてプレミアム親子食堂を運営する一般社団法人日本プレミアム能力開発協会に対し40万円の寄付を行ないました。

新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっており、12月が三度目となります。今月はROJE(NPO法人日本教育再興連盟)、プレミアム親子食堂(一般社団法人日本プレミアム能力開発協会)、一般社団法人新しい贈与論、SLOW LABEL(NPO法人スローレーベル)の4団体が候補にあがり、寺田英司の推薦したプレミアム親子食堂が最多票を得ました。

投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。コメントは推薦時に添付されたプレミアム食堂の紹介記事を読んで書かれたものが多くあります。併せてご覧ください。

  • 僕自身も家庭環境の悪さや貧困を経験した過去があり、そこから僕なりに必死に登ってきて今があるので、家庭環境の大事さを身にしみて感じている点があります。さらに寄付のインパクトも高いと感じ投票させて頂きました。(中野達哉)

  • ①全体最適の中で最も資本が集まりにくく、②かつ社会構造のなかで闇が深い歪みに対して寄付を届けたいというのが私の選定基準です。今回の場合でいうと親子食堂がその最たるものであると考えています。(中村多伽)

  • 自らの実体験に基づき、必要な支援を、届けられる届け方で、しかも活動内容も徐々に発展・深化している。お二人のエネルギーに寄付を託したいと思いました。(鈴木悠平)

  • 最大の理由は、「子ども」の食事というだけでなく、食事を通してひとりひとりの未来にたいして活動を届けようとしていると感じたからです。 また、ホームページなどを見ても他の団体よりも広報などの点で資金が集まりにくそうですし、記事を読んで活動の背景にある想いが切実であり運営力(継続力)もあると感じました。(辻本達也)

  • どれも素晴らしい取り組みかと思いますがどうしても社会的にネグレクトされやすい貧困問題に関して取り組まれている親子食堂を第一志望とさせて頂きたいです。親子で食事をする、そんな当たり前なことが当たり前にできるような世界が実現できるようにしたいです。緊急性も重要性も高い事案と思い投じさせて頂きます。この負の連鎖を断ちたいです。(海野慧)

  • 切実な貧困の経験から、同じような境遇の人たちに手を差し伸べたい、そんな活動をされているプレミアム親子食堂さんに寄付したいと思いました。いつもの発想なら、つい問題の根本原因から解決しようとか、効率良く社会をよくしようとしている団体を選んでいるところでしたが、新しい贈与論ではここで出会ったご縁みたいなものだったり、一時的であっても誰かが具体的に喜んで貰えそう、ということを大事にしようと思ったのも選定の理由です。(大政勇作)

  • 貧困の連鎖は今年来年の日本におけるホットトピックだと思っています。もっと前からのものかもしれませんが…。特に、起業家等上位レイヤーの人間はなんだかんだで富裕層出身者が多いので、本当に貧困があると知らない人も多いように思う。だからこそ、まずは本当に貧困があるのだと、そしてそれが連鎖しているのだということを伝えるために親子食堂をサポートするのはいいのではないかと思った。(ハヤカワ五味)

  • 個人的には親子食堂が圧倒的に第一でした。貧困の連鎖の問題はもちろん知っていましたが、今回自分が実際に寄付するにあたり少し時間をかけて考えてみると、あまりにも自分の育った環境とは違う現実を再認識させられました。そして、その状況を当事者だったからこそ変えたいという思いのもと行動されている点に大変共感しましたし、自分自身も解決されなければならない問題だと感じました。また、貧困層を相手にしていることから、ビジネス(投資)で解決しにくい問題だと感じたことも第一に選ばせてもらった理由です。(加瀬雄一朗)

  • 第1希望に親子食堂を選んだ理由は、僕の地元には貧困層が多く、風俗街はなかったものの、同じような友人や、知人がいることから、共感したため。(原田岳)

  • 子ども食堂の存在は知っていましたが、親子食堂というのをはじめて知りました。食事を用意するのでなく、地域の飲食店と連携して飲食チケットを配り、親子で食べに来てねと促すスタイルは、シングルマザーの母親にとってとても助かるだろうなと思いました。子供もひとりで食べたり、知らない施設のひとと一緒に打ち解けられるかどうかの不安を抱えながら食べるよりも、親子で食べるほうが心理的に楽で良いのではとおもいました。「親子で向き合ってゆっくり会話を楽しみながら普段話せない話をできる場所を」というビジョンに共感したので一位にしました。(浅川紘)

  • 迷いましたが、最も緊急性が高く、インパクトが直接的な親子食堂を第一希望に選びました。親子食堂が支援する子どもたちは、明日の食事もままならない。明日まとまった金額が寄付されるだけで、数週間の足しにはなる。もちろん、それは対症療法的であり、抜本的な解決策ではないかもしれません。しかし、目の前に倒れている人がいるとき、手を差し伸べるシンプルな支援も、時には求められるはずです。(小池真幸)

  • 親子食堂の記事を読み、貧困の再生産のサイクルがあること、それを断ち切ろうと活動している人がいることを初めて知ったので。(高橋祥子)

  • 私財を投じてまで事業を行っているというところに感銘を受けました。 見返りを求めず、自らの経験をもとに人びとを救う。そして救われた子が、少し違う人びとを救う。そして…。多くの贈与に何らかの返礼があるように、そんなサイクルを思わず期待してしまいます。 「貧困層による貧困層の再生産」のような文言をよく見ますが、自分の周りを見ても、経済的・文化的な格差の固定化に抗うのはとても困難に思えます。 それでも、このような事業が寄付だけで成り立つような社会になったら、格差を少しならすことができるかもしれない。 そんな願いを込めて、第一希望に選びました。 (大豆生田笙)

  • 「プレミアム親子食堂」の記事に心動かされました。進めているお二人が経験してきたことを起点にしているアクションゆえに等身大で力強く、そして当事者の共感を生むのだと思いました。そして、アクションの対象としているのは、東京でベンチャーをやっていることで見える世界とはだいぶ距離のある世界。その2つの世界が分断されずに、この贈与で少しでも繋がればいいなと思い、一票を投じます。(中村真広)

  • 似た境遇の知人がおり、連鎖を断ち切るのに必要なエネルギー量の大きさとこうした取組みの価値を体験ベースで聞いたことがあったため、その一助になりたいと思いこちらを選びました。(鈴木達哉)

  • 自分が恵まれた環境で育ち、そして自分こどもはさらに困らない環境で育つ中で、社会の断絶を強く感じており、そうした環境の悪循環に対して関心があるため(佐俣奈緒子)

新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。時折新規会員も募集いたしますので、ご興味をもたれた方はニュースレターへご登録ください。



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法人名     一般社団法人新しい贈与論
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フリースクール全国ネットワークへ寄付を行ないました。

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共同贈与コミュニティを運営する一般社団法人新しい贈与論(代表理事:桂大介)は、日本全国の不登校子どもの居場所・フリースクールをつなぐNPO法人フリースクール全国ネットワークに対し25万2千円の寄付を行ないました。

新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっており、今月が二回目となります。11月は公益社団法人アムネスティ・インターナショナル日本、NPO法人フリースクール全国ネットワーク、#あなたの美しいところ、Berliner Gazetteの4団体が候補にあがり、小池真幸の推薦したフリースクール全国ネットワークが最多票を得ました。

投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。

  • アメリカでホストブラザーがフリースクールで学んでた時期があり、教育の多様性っていいなと思った原体験があります。学ぶというのは、もっとオポチュニティ含めていろんな形があって良いと思っていて、そういう選択肢の多様さが時に人生に光をもたらすと思うので、もっと当たり前になると良いなと思います。(佐俣奈緒子)

  • 教育環境における改善、機会を平等に近づけるためのアクションは社会が中長期的に良い方向に向かうためには必要不可欠だと考えています。そのため、フリースクールを1番にしました。(モリジュンヤ)

  • 現在、自分が中学で教師をしているということもあり、子供たちがそれぞれ自分のペースで自由に学べる場所が必要だと日々痛感しています。不登校、いじめ...。学校内の問題は、実社会と同じく枚挙に暇がありませんが、大人や社会がきちんと子供に「あなたはもっと自由でいいんだよ」と言える仕組みを作ることが求められていると思います。(田代伶奈)

  • 子どもの良いところ、可能性を殺さずに伸ばすための環境を整備しておくことは、今後の日本の未来においてとても大事なことだと思っています。子を持つ親としても、多様性が認められる社会であってほしいと願い、フリースクールを第一に選びました。(匿名)

  • 今回は下記のポイントを重視して選択するのが良いかと思い、フリースクール全国ネットワークを1番に選びました。

    • 受益者の切迫度合いが大きい

    • 今回の20万円が与えるインパクトが大きい

    それに加え少子高齢化が進む日本において、最低であるけれど一番マシな統治手段とも言われる民主主義で物事が決められていくと年配者有利・若年者不利な決定がくだされがちなことは避けられません。そこで、せめて政治以外の場における広義の資源分配の場面では、できる限りを若い人に有利な選択するのが良いのではないかと考えました。(西村琢)

  • 最終的にはNPO法人フリースクール全国ネットワークに決めました。不登校支援のプロジェクトは、SNSやクラウドファンディングを通してうまく発信して支援を集める、新しい世代のユニークな活動も増えてきたように思いますし、自分も支援クラウドファンディングで支援したことがありますが、こうした全国的なネットワーク団体に寄付をすることってあまりなかったです。SNSではあまり"映え"ないかもしれないけれど、全国規模での地道な実態調査やネットワークづくりの担い手が途絶えないことも重要だと思います。ということで、これもご縁と第1希望にしました。(鈴木悠平)

新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。時折新規会員も募集いたしますので、ご興味をもたれた方はニュースレターへご登録ください。



運営

法人名     一般社団法人新しい贈与論
代表理事    桂大介
設立      2019年8月1日
ウェブサイト  https://theory.gift
連絡先     info@theory.gift
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 「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。