共同贈与コミュニティを運営する一般社団法人新しい贈与論(代表理事:桂大介)は、宮崎県にてプレミアム親子食堂を運営する一般社団法人日本プレミアム能力開発協会に対し40万円の寄付を行ないました。
新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっており、12月が三度目となります。今月はROJE(NPO法人日本教育再興連盟)、プレミアム親子食堂(一般社団法人日本プレミアム能力開発協会)、一般社団法人新しい贈与論、SLOW LABEL(NPO法人スローレーベル)の4団体が候補にあがり、寺田英司の推薦したプレミアム親子食堂が最多票を得ました。
投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。コメントは推薦時に添付されたプレミアム食堂の紹介記事を読んで書かれたものが多くあります。併せてご覧ください。
僕自身も家庭環境の悪さや貧困を経験した過去があり、そこから僕なりに必死に登ってきて今があるので、家庭環境の大事さを身にしみて感じている点があります。さらに寄付のインパクトも高いと感じ投票させて頂きました。(中野達哉)
①全体最適の中で最も資本が集まりにくく、②かつ社会構造のなかで闇が深い歪みに対して寄付を届けたいというのが私の選定基準です。今回の場合でいうと親子食堂がその最たるものであると考えています。(中村多伽)
自らの実体験に基づき、必要な支援を、届けられる届け方で、しかも活動内容も徐々に発展・深化している。お二人のエネルギーに寄付を託したいと思いました。(鈴木悠平)
最大の理由は、「子ども」の食事というだけでなく、食事を通してひとりひとりの未来にたいして活動を届けようとしていると感じたからです。 また、ホームページなどを見ても他の団体よりも広報などの点で資金が集まりにくそうですし、記事を読んで活動の背景にある想いが切実であり運営力(継続力)もあると感じました。(辻本達也)
どれも素晴らしい取り組みかと思いますがどうしても社会的にネグレクトされやすい貧困問題に関して取り組まれている親子食堂を第一志望とさせて頂きたいです。親子で食事をする、そんな当たり前なことが当たり前にできるような世界が実現できるようにしたいです。緊急性も重要性も高い事案と思い投じさせて頂きます。この負の連鎖を断ちたいです。(海野慧)
切実な貧困の経験から、同じような境遇の人たちに手を差し伸べたい、そんな活動をされているプレミアム親子食堂さんに寄付したいと思いました。いつもの発想なら、つい問題の根本原因から解決しようとか、効率良く社会をよくしようとしている団体を選んでいるところでしたが、新しい贈与論ではここで出会ったご縁みたいなものだったり、一時的であっても誰かが具体的に喜んで貰えそう、ということを大事にしようと思ったのも選定の理由です。(大政勇作)
貧困の連鎖は今年来年の日本におけるホットトピックだと思っています。もっと前からのものかもしれませんが…。特に、起業家等上位レイヤーの人間はなんだかんだで富裕層出身者が多いので、本当に貧困があると知らない人も多いように思う。だからこそ、まずは本当に貧困があるのだと、そしてそれが連鎖しているのだということを伝えるために親子食堂をサポートするのはいいのではないかと思った。(ハヤカワ五味)
個人的には親子食堂が圧倒的に第一でした。貧困の連鎖の問題はもちろん知っていましたが、今回自分が実際に寄付するにあたり少し時間をかけて考えてみると、あまりにも自分の育った環境とは違う現実を再認識させられました。そして、その状況を当事者だったからこそ変えたいという思いのもと行動されている点に大変共感しましたし、自分自身も解決されなければならない問題だと感じました。また、貧困層を相手にしていることから、ビジネス(投資)で解決しにくい問題だと感じたことも第一に選ばせてもらった理由です。(加瀬雄一朗)
第1希望に親子食堂を選んだ理由は、僕の地元には貧困層が多く、風俗街はなかったものの、同じような友人や、知人がいることから、共感したため。(原田岳)
子ども食堂の存在は知っていましたが、親子食堂というのをはじめて知りました。食事を用意するのでなく、地域の飲食店と連携して飲食チケットを配り、親子で食べに来てねと促すスタイルは、シングルマザーの母親にとってとても助かるだろうなと思いました。子供もひとりで食べたり、知らない施設のひとと一緒に打ち解けられるかどうかの不安を抱えながら食べるよりも、親子で食べるほうが心理的に楽で良いのではとおもいました。「親子で向き合ってゆっくり会話を楽しみながら普段話せない話をできる場所を」というビジョンに共感したので一位にしました。(浅川紘)
迷いましたが、最も緊急性が高く、インパクトが直接的な親子食堂を第一希望に選びました。親子食堂が支援する子どもたちは、明日の食事もままならない。明日まとまった金額が寄付されるだけで、数週間の足しにはなる。もちろん、それは対症療法的であり、抜本的な解決策ではないかもしれません。しかし、目の前に倒れている人がいるとき、手を差し伸べるシンプルな支援も、時には求められるはずです。(小池真幸)
親子食堂の記事を読み、貧困の再生産のサイクルがあること、それを断ち切ろうと活動している人がいることを初めて知ったので。(高橋祥子)
私財を投じてまで事業を行っているというところに感銘を受けました。 見返りを求めず、自らの経験をもとに人びとを救う。そして救われた子が、少し違う人びとを救う。そして…。多くの贈与に何らかの返礼があるように、そんなサイクルを思わず期待してしまいます。 「貧困層による貧困層の再生産」のような文言をよく見ますが、自分の周りを見ても、経済的・文化的な格差の固定化に抗うのはとても困難に思えます。 それでも、このような事業が寄付だけで成り立つような社会になったら、格差を少しならすことができるかもしれない。 そんな願いを込めて、第一希望に選びました。 (大豆生田笙)
「プレミアム親子食堂」の記事に心動かされました。進めているお二人が経験してきたことを起点にしているアクションゆえに等身大で力強く、そして当事者の共感を生むのだと思いました。そして、アクションの対象としているのは、東京でベンチャーをやっていることで見える世界とはだいぶ距離のある世界。その2つの世界が分断されずに、この贈与で少しでも繋がればいいなと思い、一票を投じます。(中村真広)
似た境遇の知人がおり、連鎖を断ち切るのに必要なエネルギー量の大きさとこうした取組みの価値を体験ベースで聞いたことがあったため、その一助になりたいと思いこちらを選びました。(鈴木達哉)
自分が恵まれた環境で育ち、そして自分こどもはさらに困らない環境で育つ中で、社会の断絶を強く感じており、そうした環境の悪循環に対して関心があるため(佐俣奈緒子)
新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。時折新規会員も募集いたしますので、ご興味をもたれた方はニュースレターへご登録ください。
運営
法人名 一般社団法人新しい贈与論
代表理事 桂大介
設立 2019年8月1日
ウェブサイト https://theory.gift
連絡先 info@theory.gift
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「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。