未来の人類研究センターへ寄付を行ないました

共同贈与コミュニティ「新しい贈与論」は、未来の人類研究センターに対し71万円の寄付を行ないました。

新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっています。2022年1月は「生活」をテーマに推薦を募集し、特定非営利活動法人LIFE、未来の人類研究センター、日本臨床睡眠医学会の3候補があがり、阿曽祐子さん、広井健一郎さんの推薦した未来の人類研究センターが最多票を得ました。

推薦文は以下の通りです。

私たちは『未来の人類研究センター』を推薦します。
https://www.fhrc.ila.titech.ac.jp/project/

■1.「生活」とは「生き返り」

 「生活」と聞くと、まず「日常生活」や「最低限の生活を保障する」というイメージが立ちあがる。この捉え方から脱して、改めて「生活」を考えてみたかった。国語辞典を開くと、「生きていること。生物がこの世に存在していること」とある。生活は生命(いのち)そのものなのだということを再認識した。続いて「人が世の中で暮らしを立てること。暮らし」。辞書をいくつか渉猟して、仏教語大辞典に辿り着いた。「生活[しょうかつ]=生き返ること、蘇生」。推薦人それぞれに「生き返り」という言葉にハッとした。

 〇推薦人A

 「生き返り」は、自分が今この「新しい贈与論」に参加しているきっかけを思い起こさせる言葉である。
 周りの人との深い関わりに苦手意識を持つようになった高校時代、部活では、プレーの上手さがチームでの発言権に繋がっていた。チームメンバーの意識が自分の活躍のみに向いていた。チーム全体での信頼関係が築きづらかった。
 打って変わって、大学時代のサークルでは、分け隔てなく協力しあう信頼関係があった。自分のことだけを考えるメンバーがおらず、勝利という共通の目標に向かえた。自分自身も、チームが良くなることだけを目的に行動していたら、それが巡り巡って自分自身への信頼として返ってきた。
 この体験は、私にとっては、生き返るようなものだった。その後の人生の選択にも影響する大きな出来事となっている。今の自分が、「楽しい」「やりがいがある」と思えるのは、自分の選択に加えて、出会いや環境の偶然によるものと思うようになった。
 そして、今、自分がもらってきたものは、世の中に返したいと強く思っている。だからここに参加しているのだ。

 〇推薦人B

 「生き返り」という言葉を見て、自分の人生が走馬灯のように蘇った。
 「私は何のために生まれたのか」。社会人になって数年後、そんなことばかり考えていた。何をやっても意味が見出せない。周りは、悩みもなさそうな呑気面ばかり。「残りの長い人生をどう生きていけばいいのか?」かと溜息ばかりついていた。
  そんな鬱々とした日々からの脱出は不意にやってきた。それはお節介で放任な他者との出会いからだった。「生きているだけでもうけもん」「自分に起こっていることは自分に必要なこと」「人に差し出さないと何も還ってこない。人が先」。彼らが言葉を実践する姿が私を打った。
  自分の内への探索から外の世界に目を凝らす。誰もがちっぽけな存在であることを感じながら、必死で生き抜こうとしているのだった。周囲の人と自分の間に潜む共通項を見つけて繋がってみることが面白くなった。互いに繋がることで人は少し強くなれる。変わっていくことができるのだ。

■2.未来の人類研究センターの「利他プロジェクト」

 理工系の東京工業大学に設置された未来の人類研究センターは、人文社会系の性質も備えている。「利他」を最初のテーマに掲げて「利他プロジェクト」という活動に取り組んでいる。分野を超えて「利他」についての対話を重ね、書籍・ウェブ記事に留まらず、ラジオやシンポジウムも含む多様な発信をしている。

 ■2-1.「利他プロジェクト」の考える「利他」

 「利他」という言葉に、危うさを感じたことはないだろうか。
 企業は「SDGs」や「社会貢献」を銘打つ。環境への優しさの標榜、プロスポーツへの支援、自治体へコロナ支援・マスク寄付。こんなときに交わされるのは「わが社にどんなメリットがあるのか?」という会話。
 自分を振り返ると、「誰かのために」を口実に自分の行動を正当化したという経験はないだろうか。周りを見て「〇〇のために」と言いながら、結局自分のために行動しているとしか思えないことはないだろうか。

 未来の人類研究センターのセンター長であり、障害者と関わることの多い伊藤亜紗さんは、次のように語っている。

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障害者の周りにはさまざまな「利他的」な行為が行われているが、一見「利他的」な行為が本人のためになっていない、ということがたくさんある。障害を持っている人に対して周囲の人が良かれと先回りしてお世話をする。ときに、本人の挑戦する気持ちを削いでしまったり、自分でできるという自己肯定感を失わせたり、時間がかかっても自分で世界を感じたい、自力で外に出て冒険したいという気持ちを削いでしまう。結果的に、障害者という役回りを演じ続けねばとすら感じることもある。
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 上記の通り、表出される「利他」の構造を分析したうえで、次のように「利他」を定義している。 

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一般には「利他」というのは、自分から能動的に「善行をしよう」ということとして考えられがちだが、そうではない。
自分の前にいるこの人は、自分には見えていない側面を持っているんだという敬意を感じながら人と接していくこと。本当の意味の「利他」は、このように自分の中に「スペース・余白をもつ」ことをしながら目の前の人の可能性を引き出し、それに合わせて自分も変わっていくことではないか。
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 別の場では、こんなふうにも語っている。

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目の前で倒れた人を助けようとする不意の行為、こうしたものに「利他」が宿っているのではないか。
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 その瞬間、その場で、目の前の相手との間に発生した役割、それを瞬時に察知して衝動的に動くこと。これは、計画された「よかれ」でもなく、準備を重ねた善意でもない。

 このような不意の「利他」は、与えられた相手も、受け取りやすい。なぜなら、拒否は自分の危機につながるからだ。受け取らざるをえない。また、自分も逆の立場にいたなら、必ず同じことをするであろうと想像できるから。不意の「利他」は、与える側・与えられる側という境界すらも超えていくのである。

 ■2ー2.「利他プロジェクト」から注目したフレーズ

 ここで、未来の人類研究センターのホームページから、推薦人2人の心に響いたフレーズと私たちの感想を紹介したい。  

 〇いろんな人との関わりの中で いろんなものを受け取って自分ができている(木内久美子)
  ・・・周囲からもらうことで自分が存在している。
     今度は、返す側になっていきたい。

 〇相手から来たものにどう反応するかによって何かが生まれる(中島岳志)
  ・・・他者があって自分ができているのだ。

 〇人間にしかできない創造とは「評価値の低いものの先」を探ること(羽生善治)
  ・・・計算だけでは見つからない大切なものがある。
     まだ形になっていない可能性を信じられるのが人間。

 〇利他を「利他」と呼んだ瞬間に利他がこぼれていく(中島岳志)
  ・・・意識した瞬間に利他でなくなる。認めたくないけど本当のことでは。

 〇「膜」は、分かれているんだけどつながっている、とても不思議なもの(伊藤亜紗)
  ・・・「私」という囲いを持ちながらも他者との繋がりの中でしか生きて
     いけないのが人間。「私」という境目は、守るためではなく、
     繋がるためにあるのかも。

 〇自分は器で、何かを媒介するもの。私という存在自体が贈与されたもの(中島岳志)
  ・・・自分がもらっては返す存在そのもの。
     周囲と自分の間にはもともと「何か」があって、見出されるの
     を待っているのではないか。

 私たち推薦人2人が他者によって「生き返り」を果たしたこと、これは他者からの「利他」を受けたということだったのだ。

■3.未来の人類研究センターを寄付先に推薦する理由

 「利他プロジェクト」は、困っている人や現実の問題を直接的に救える活動ではない。が、「利他」を考えることは、人間を考えることであり、「私」を考えることでもある。更に、言葉、身体を考えることでもある。
 東工大にある本センターだからこそ、この捉えどころのないテーマに、理工系・人文社会系の双方の視点を取り入れて、新しい視点を探求していくアプローチが可能である。どのような創発が生まれるのだろうか。
 即効性を脇に置いて、人類の在り方について長い目線で考える活動は、社会への種蒔きとも言える。「新しい贈与論」も同じだ。両活動は、親和性が高い。

 ■3ー1.「未来の人類研究センター」と「新しい贈与論」のコラボ提案

 不意の行為に「利他」の本質があるとしたら、「新しい贈与論」はどのように考えられるだろうか。
 「不意=思いがけないこと、意外なこと」。利他性は、意図していないこと、思ってもみなかったことのなかにある。
 毎回思ってもみなかった寄付先が提示され、自分の数寄、好奇心、共鳴に従って選ぶ。ときに、自分が投票していない団体に寄付することもある。「新しい贈与論」の活動は、思いがけなさに溢れているのだ。

 また、共同贈与は、個々の名前が表出するものではない。「新しい贈与論」に託して、表出されない寄付という活動の仕方も「利他」に通じるものがあると言えないか。
 相手と自分の可能性を引き出すのが「利他」であるなら、「新しい贈与論」でも、寄付する側も寄付される側という境界を超えて、両者の可能性を広げているはずである。  
 私たちは「新しい贈与論」と「利他プロジェクト」による会談を実現し、以下のテーマで対話をしたい。
  ・利他とは何か?寄付と利他の接点から考えてみたい。
  ・寄付する側も寄付される側の可能性が引き出される寄付とは? 

 寄付を通して人と社会と繋がっていく、寄付を通して人と社会の可能性が広がっていく。そんな捉え方を発信していきたい。

参考:「多様性と利他」(視点・論点)東京工業大学 准教授 伊藤 亜紗
     https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/443072.html

投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。

  • 学生時代から今の仕事に至るまで比較的「理屈」が重視される環境にいた自分にとって、気づいたら「生活」までもがあらゆる予定や消費活動を意図的に考えて実行するものになっていました。しかしある時それが行き過ぎ、バーンアウトの形ですべてが止まるという経験をし、生活における余白の重要性を痛感しました。

    思いがけなさや偶発性を取り戻す、ということは、ますます情報過多になる現代において困難さを増していると思います。「利他」という切り口からそれを取り戻そうとしている本プロジェクトを、第1希望としたいと思います。(上西雄太)

  • 利他をここまで分析しているのが面白いと感じた。利他という言葉すらなくなるような、そんな世の中になることを願って。(前田健志)

  • あらゆることが評価社会、数値、利益、自己責任といったものに飲み込まれていく今の社会において「利他」というテーマにこれほど真剣に向き合っている団体があることに驚きました。成人してから、ずっと絶望の時代だと思って生きてきた自分にとって絶望の中にある数少ない希望のように感じました。(中西晶大)

  • 「未来の人類」は、学問的で、過去の民芸運動のように真のくらしに切り込めるのかとの疑問が湧きましたが、おそらく「未来の人類」のように利他をアカデミックに学問体系にしていく取組みは、エコノミクスや科学に偏重した学問体系に対するイノベーションであり、今後「LIFE」のような取組みがより高品質/高頻度で発生するための将来の布石たりうると考えたため、今回新しい贈与論が寄付するならば「未来の人類」が良いと思いました。(金均)

  • 利他は対象を救うだけではなくて、己に返ってくるものであると考えているため。(白川みちる)

  • 個人的に好きな類の内容だったからです。私的には「利他」というよりは「利世界(利他だけでなく自分を含む意味 ※造語)」の方が好きなのですが、利他も面白いのでこちらに投票します。(Sho T)

  • 今回は3件とも具体的で即効性のあるイシューを取り扱う団体というよりは、取扱うテーマがもう一段抽象的に思われました。その中で未来の人類研究センターを選んだのは、新しい贈与論でも話題となるテーマである「利他」が深耕できそうという理由からです。利とはなにか、他とはなにか、その境界はなにか、興味深いテーマだと思います。(河原塚有希彦)

  • 未来の人類研究センターはHPの「理工系大学の中で生まれる人文社会系の知」という言葉でジャケ買いです。理系出身者の人文知への敬意を込めて1位としました。(本間盛行)

  • 最近偶然「思いがけず利他」を読んでいたところでもあり、この活動に大変共感したので応援したい。(太田睦)

  • 「生き返り」という解釈に惹かれたのと、人類学徒の端くれとして推薦団体に興味を持ちました。(中村タカ)

  • 「自分がもらってきたものは、世の中に返したい」「鬱々とした日々からの脱出は(…)他者との出会いからだった」推薦人お二人のことばと、推薦先の団体とが重なりました。胡散臭く言われやすい「利他」というもののイメージを、アップデートしていってほしいと思い投票します。(桂大介)

  • 「お金を受け取ったら、これまでの活動に輪をかけて面白くなりそう」という軸で投票いたしました。日本において大学のいち機関というものは、寄付先としてそこまで存在感が強くないように感じます。実際、大学の財源の中で取り決められた予算の中で活動することが多いのではないでしょうか。外部企業の協賛などあれば話は別かもしれませんが、HPを見る限りそのような素振りもありません。活動自体もWEB記事の執筆といったような先行投資が必要な研究の類は確認できませんでした。そのような機関が寄付を受け取ったらどのように遣うのか気になるという興味が勝りました。(中村祥眼)

 新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。現在は新規会員も募集中ですので、ご興味ある方はトップページよりご確認ください。



運営

法人名     一般社団法人新しい贈与論
代表理事    桂大介
設立      2019年8月1日
ウェブサイト  https://theory.gift
連絡先     info@theory.gift
メディアキット ダウンロード

 「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。

「老いと演劇」OiBokkeShiへ寄付を行ないました

共同贈与コミュニティ「新しい贈与論」は、「老いと演劇」OiBokkeShiに対し75万円の寄付を行ないました。

新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっています。2021年12月は「老い」をテーマに推薦を募集し、メロウ倶楽部、劇団OiBokkeShi、日本医療研究開発機構の3候補があがり、中西晶大さん、古川哲さんの推薦したOiBokkeShiが最多票を得ました。

推薦文は以下の通りです。

<劇団OiBokkeShiについて>
https://oibokkeshi.net/

俳優で介護福祉士である菅原直樹さんを中心に、2014年に岡山県和気町にて設立された劇団です。
「老い」「ボケ」「死」から名前をとったこの劇団は、「老人介護の現場に演劇の知恵を、演劇の現場に老人介護の深みを」という理念のもと、高齢者や介護者と共に作る演劇公演や、認知症ケアに演劇的手法を取り入れたワークショップを実施しています。
高齢社会の課題を「演劇」というユニークな切り口でアプローチするその活動は、演劇、介護のジャンルを越え、近年多方面から注目を集めており、最近ではNHK岡山などのメディアで取り上げられたり、本劇団で作られた脚本をイギリスの地域にアレンジしたものが公演されたりしています。
過去の公演についての取材や早稲田大学で実際のワークショップの様子はYouTubeからもご覧いただけます。

・「91歳の看板俳優が熱演 介護現場の実体験を演劇に 岡山」KSB瀬戸内海放送
https://youtu.be/Ck5xjys3fmc

・「老いと演劇のワークショップ Short ver.」早稲田大学坪内博士記念演劇博物館
https://youtu.be/eNEyHkG1koQ

<推薦者からのコメント1>
老いると行動を始め、あらゆることに制限がかかってくるんだろうなという漠然とした不安、恐怖感のようなものがありました。そこに人は抗えないのではないかと早くも諦めを感じる自分もいました。

オイ・ボッケ・シを見た時に最初に感じたのは老いるというのは必ずしもネガティヴなことではなく、老いたからこその楽しみが生まれる側面に自分は目がいってなかったなと感じました。社会にこのような取り組みが増えていくことで老いを楽しさだと捉え直すことができるような気がしています。

<推薦者からのコメント2>
推薦先を考えるにあたって、ネガティブなものとして捉えがちな「老いる」ことを前向きにとらえて活動されている人を探していたところ、地域でワークショップを実施しているこの団体を見つけました。そのワークショップでは「遊び」にチャレンジすることを通して、「介護を楽しむ」、「明るく老いる」ヒントを探るものでした。「老い」のための「演劇」だけでなく、「演劇」のための「老い」についても向き合うこの活動が、あらゆる人が「老いる」ことを前向きにとらえられるためのきっかけとして、広まってほしいという想いからこの団体を推薦しました。

「老い」は、生物として生きている以上生理的に起こることであり、老いを認めることは、生きることを認めることにもつながると推薦者は考えています。この団体のように「老い」が肯定されるような活動が社会に広まればいいなと思い、推薦先を考えました。

投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。

  • 認知症を、病とせず、常識とか、論理的とか、そういうものを超えて、人はわかりあえるし、幸せになれる、という価値観を、演劇という感情表現方法でアプローチしていることに感心しました。老いを超えて、病を超えて、普遍的な幸せの形を提示してくれている気もします。(金均)

  • サイト拝見しましたが、オンラインでの試みも手法が様々で、老いや介護の面はもちろん、これからのエンターテイメントを考える場面でも、注目に値するのではないかと大きな可能性を感じました。(宮崎あおな)

  • なるほど、「老い」をテーマで、推薦人のみなさん、まったく違った視点で選んできましたね。いずれも、まったく知らない分野、活動だったので、勉強になりました。その中で、 劇団OiBokkeShi オイ・ボッケ・シが一番面白いと感じて、投票しました。演劇という手法で、老いを前向きに捉えるのはなるほどです。推薦人の説明文にある「オイ・ボッケ・シを見た時に最初に感じたのは老いるというのは必ずしもネガティヴなことではなく、老いたからこその楽しみが生まれる側面」というのはまさにその通りですね。寄付を通じての発見、気づき、出会い、新しい贈与論らしい支援先だと思います。(山田泰久)

  • 劇団OiBokkeShiは、「老い」を高齢者だけのものとして考えるのではなく、その周りの人々をも「演劇」を通じて巻き込んで、「老い」を前向きにとらえているところに、この活動の希望を強く感じました。「老い」に関わるあらゆる人に開かれているこの活動に魅力を感じ推薦いたしました。(古川哲)

  • 演劇は、劇中のそこで起こっていることに、自分も居合わせて、一緒に思い悩んだり考えさせられてしまう力があります。OiBokkeShiさんは、劇団員・観劇者・ワークショップ参加者を巻き込んで、老人介護に向き合っていらっしゃいます。とても面白そうで私も観劇したくなりました。(大政勇作)

  • 菅原さんとおかじいのやりとり見ているとそれだけで元気になりました笑 奇を衒うわけでもなく、ある意味たまたまそこに集ったことを大切に、その自然体な姿に、高齢社会の向き合い方を教えてもらった気がします。(中島真)

  • ワークショップの動画を見て、演劇のおかげで老いをポジティブにとらえなおすことができると本当に感じられたからです。このワークショップが大きく広がるといいなと思います。実は、これまで演劇系には寄付をしたいという気持ちが湧かず、演劇系の寄付先候補が上がってきても投票したことはありませんでした。なぜなら、私自身が学生時代に演劇をやっていて、「演劇というものは、儲からなくても自分がやりたいからやるものだ」という信念を持っていたからです。小さな劇団に75万円もの金額を寄付してもうまく使えないだろうし、演劇の神聖さをお金で汚してしまうような気がしていました。今回のOiBokkeShiは、認知症の介護を明るくとらえるという点が核だと思ったので寄付したいと思いました。演劇の公演がメインではなく、アプローチの一つなんだと思います。こういう自分の価値観に気づけるのがいつも面白いです!(鈴木亜香里)

  • おもしろいアプローチだと思いました。(高橋祥子)

  • 抗うのでも、称賛するのでもなく、老いや介護と「ともにある」ためのひとつの形として、とても素敵だと感じました。今回の投票を通じ、高齢化社会が日常からは少し遠く、またやはりどこか遠ざけたい気持ちがあったことに気が付きました。恐れるよりも、ともにある方法を探していく発見をいただいたOiBokkeShiさまに投票させていただきます。(稲垣景子)

  • 今回は自分が推薦人だったということもあり、調べる過程で得た気づきや思い入れから投票しました。(中西晶大)

  • 介護・認知症については高齢化・少子化が進む日本にとっては喫緊の課題であり、今後ますます多くの方の理解が必要なトピックだと思っています。暗い話を演劇という明るくユニークな切り口でアプローチする姿に共感しました。(疋田裕二)

  • 「老い」というテーマをどう捉えるか、3者3様で面白かったです。中でも 劇団OiBokkeShiの活動は、長い人生を歩んできた人だからこそ出せる味が舞台で映えるという、若い人には絶対に敵わない円熟味に焦点を当てているところが魅力的だと思いました。また、その人の人生はもう終わりに向かっているかもしれないけれど、舞台に立って誰か他の人の人生を演じることで、まだ別の生き方を体験することができるなんて素敵だなと。スポットライトを浴び、観客に注目され、拍手をもらうのは刺激的だろうなと。

    誰もが病院のベットではなく自宅の布団で最後を迎えたい、と思っていると思いますが、この劇団の活躍で、最後はやっぱり舞台の上で迎えたい、というおじい、おばあが増えたら日本の高齢社会もちょっと明るくなるかなぁと思い、投票します。(浅井美絵)

  • 老いを否定するのではなく肯定することはひとつポイントになりました。特にOiBokkeShiを選んだのは、こういった文化活動がダイレクトに課題解決に結びつくことに感動したからです。(飯島拓郎)

  • 個人として演劇に関心があるため(宮本涼輔)

  • 老いに対しての負のイメージを演劇を通じて、明るく捉え、生きるパワーに変えている取り組みが素敵だと思うからです!(黒澤剛)

  • 老いと自己表現を融合させるアプローチが、よく考えると確かにとても相性がよさそうで物事の新しい見方を提示された気がしました。年を重ねる中でたくさんの喜びと悲しみを経験した皆さんが晩年に体を使って表現するもの、すごく興味が湧きます。(藤原麻耶)

  • 私は30代ですが、少しずつ変化を感じており、それは老いと表現できるのかもしれないと思います。しわが増えたり、眠りが浅くなったり、記憶の限界を感じる時もあれば、ゆっくり話せるようになったり、経験が増えることでいろんな気持ちが想像しやすくなったりすることもある。ルッキズムやエイジズムへの志向が強くなっている気がしますが、「オイ・ボッケ・シ」のような老いを楽しみにながら表現し楽しめる社会だと幸せかなと思い投票します。(嶋田康平)

  • 老いというと、弱い、終わりというイメージがつきまとう。誰にも等しく訪れる老いであるにもかかわらず、自分の老いは見せまいと渾身の努力をする姿も見受けます。あと少ししたら、私も同じことをしている恐ろしさを感じます。大胆に視点を変え、老いの特徴を活かして、固定観念の反転を試みる心意気を応援したいです。(阿曽祐子)

 新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。現在は新規会員も募集中ですので、ご興味ある方はトップページよりご確認ください。



運営

法人名     一般社団法人新しい贈与論
代表理事    桂大介
設立      2019年8月1日
ウェブサイト  https://theory.gift
連絡先     info@theory.gift
メディアキット ダウンロード

 「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。

NPO法人数理の翼へ寄付を行ないました

共同贈与コミュニティ「新しい贈与論」は、NPO法人数理の翼に対し77万円の寄付を行ないました。

新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっています。2021年11月は「幽玄」をテーマに推薦を募集し、公益財団法人世界遺産賀茂御祖神社境内糺の森保存会、一般財団法人ダイアローグジャパンソサエティ、NPO法人数理の翼の3候補があがり、荒川陸、宮本涼輔の推薦したNPO法人数理の翼が最多票を得ました。

推薦文は以下の通りです。

テーマ「幽玄」が表すもの --- 定量化できない、効果的利他主義の対象として考えることの難しいもの --- の一つは純粋な興味・好奇心だと思います。「みんながやっているから、将来役立つから」というような画一的な理由ではなく、なんでそれをやっているのか説明が難しい、好きだからとしか言えないようなこと、そういった事に自由に向き合える時間と環境が、個人の洗練された感性に繋がり、集合として「幽玄」を構築するのではないでしょうか。

NPO法人数理の翼が提供する「数理の翼夏季セミナー」は、自然科学という共通の興味をもった高校生たちがとことんその世界を探検することができる合宿形式のセミナーです。知識を学ぶのではなく、最先端の科学の考え・未解決問題を第一線の研究者から学ぶことで、参加者各々が持つ自然科学への好奇心を大きく追究することができます。高校生は、ともすれば受験勉強のような決められた土俵で、カリキュラムを機械的にやることが求められてしまいます。そういった時期に、そのような枠組みとは離れて、「自分が知りたいことを突き詰める」5日間はとても貴重な環境です。

推薦人の一人は実際、過去の参加者でした。そこで経験した、朝から晩まで自然科学をとことん考えるという体験は他では得難いものだったと思います。まず、集合場所から宿に向かうバスの中から、初対面の高校生同士、大学生のメンターが混ざり合って、量子物理学や数学基礎論などの議論があちこちで自然発生していて面食らいました。同じ部屋で布団が隣だった彼は、国際化学オリンピックで二年連続メダルを取っていて、化学が大好きで、就寝時間を超えても熱化学方程式の理論と、彼が今考えているテーマについて教えてくれました。日中は、現在ノーベル賞候補と言われる光格子時計の研究者である香取教授を初めとした先生方が、ほとんど手加減なしでその理論を説明してくださりました。到底全部は理解できませんでしたが、人類の知の最先端に触れた気がして、大きな刺激を受けました。自分は、この体験がきっかけで、研究者になって自分の好奇心を突き詰めたいと思い、今は博士課程で研究を行っています。布団が隣だった彼も同じく博士課程で研究をしていて、違う分野の同志として今でも貴重な繋がりです。

数学、化学、物理、生物など幅広い分野で強い興味を持つ高校生が、ほぼ無料で参加することができますが、NPO法人として金銭的な制約から、倍率の高い選抜を行わなくてはいけないのが現状です。一人でも多くの高校生が自由にその興味・好奇心を追究できる場 --- 「幽玄」の感性を育むことのできる貴重な場 --- を提供したいと考えて、推薦します。

以下公式ページの引用です。

『数理の翼夏季セミナー』は、数理科学に強い情熱と優れた資質を持つ若者に学年や地域の壁を越えた交流の機会を提供し、数理科学に対する意欲を育む契機を作ることを目的とし、毎年1回、全国から主に高校生の参加者を招待して、また科学の第一線で活躍する研究者を講師に迎えて開催しています。

豊かな日本の発展を継続させるために必要な高度な教育の重要性を鑑み、 フィールズ賞受賞者の広中平祐博士により創始された「数理の翼夏季セミナー」の歴史は四半世紀を超え、 セミナーの参加者自身によって当NPO法人は設立されました。 このセミナーでは、知識を習得するということよりも、最先端の科学にかかわる第一線の研究者から学ぶことにより、 自然科学に対する視野を大きく広げることを目的としております。 また、広範な専門分野で活躍する研究者や教育者となった者たちが集う同窓会(湧源クラブ)では、分野を越えた交流が進んでいます。 また、福岡でも数理の翼セミナーが開催されるようになり、東京ではワークショップなども盛んです。

投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。

  • なんかすごいですね。最先端の科学にかかわる第一線の研究者から学ぶってさらっと書かれてますが、徹底的にそうなのでびっくりしました笑 単純に面白そうですし、ここまで替えの効かなそうな貴重な機会はこれからもずっと続いていてほしいです。(中島真)

  • 幽玄に向かうイメージに一番近く活動を選択しました。若年層の教育にかかる内容であること、活動実績、組織の事業報告がしっかりしていそうだったのも評価理由に含めています(前田昌太朗)

  • 今回は本当に悩みましたが、「学生を応援する」ということは、いま最も重要でありながら足りていない領域の一つだと思い、数理の翼を希望します。(上西雄太)

  • 学生のころ数学者を目指していたこともあり、数理の翼に贈与することが、過去の自分に「そういうあり方でもいいんだよ」とエールを贈るような、そういうかなり自分本位の気持ちで一位にいたしました。若い人が無心に自分の好きなことに没頭できる社会でありますように。そうそう数学の研究ってほんとうに幽玄の境地に触れる瞬間があるんです!(本間盛行)

  • 今回のテーマ「幽玄」は、投票者である私にとっても難しい問いでした。何となく選択しております。たまには偶有性に委ねて投票することも、再分配による富の均一化に寄与するのではないか、とも考えたりしましたが、言い訳の要素の方が多い気がします。(武井浩三)

  • 第一線で活躍する人から直接教わり、興味を同じくする同年代の仲間との出会いは、羨ましく魅力的な機会です。数理の翼さんの、刺激に満ちた機会の創出を応援したいです。(大政勇作)

  • 今回も全く違う方向から推薦されたもので、比較判断が難しいですね。それぞれの団体や活動に役割や意義を感じました。また、推薦人のみなさんが幽玄と団体をどう結びつけるのかもとても興味深いものでした。その上で、今回は推薦文の妙、面白さから「数理の翼」を選びました。なんだか見てはいけない世界を見てしまった気がします(笑)。数理の世界はすごいですね!そんな世界を覗ける高校生を増やす一助になると思い、第1位にしました。(山田泰久)

  • 私は大阪出身です。大阪は江戸時代には東洋のベネチアと言われたそうですが、今はほぼ見る影はないです。守りたい人も大勢居たとおもいますが、社会圧として結果的に捨てたと言えるとおもいます。本当は残しつつ発展する事ができたかもしれません。そういう行動変容を起こすにも、人が育たないとと思っています。今回は、守ってきた過去からの歴史を守るか、種を植えないと始まらないので、未来を育むかとい視点で決めました。(福原寛重)

  • 数理の翼の体験談を拝見し、その突き抜けた体験に興奮と羨ましさを覚えました。贈与論の寄付先のテーマとしては、家族に恵まれなかったり、障害をお持ちだったりする人への支援がたびたび話題になります。それは社会の「普通」からはみ出ていて「普通」の制度だけではそのギャップがあるから、NPOがそれを埋めているんだと思います。翻って考えると、優秀すぎて「普通」をはみ出た子供にもまた、ギャップを埋める存在が必要とされているのかなと思いました。(河原塚有希彦)

  • 好奇心が可視化しづらいことであるとともに、世の中の全ての課題に向き合うために知識のもとになる好奇心はとても重要なことでもあると思うので選びました。(宮本涼輔)

  • 理数は、わたし個人が苦手で無知識な分野なので、憧れがあります。笑 高校大学生が、第一線で活躍されている研究者の方から直接学べる機会は、とても貴重で得難い体験なのではと思います。最近の教育は、将来の役に立つ、立たないといったわかりやすさで評価されがちだと感じるので、こういった本質的な知を深めたり拡げたりする活動は応援したいです。(姜花瑛)

  • 「幽玄 意味」で調べると、「奥深くて、はかり知れないこと。趣が深く味わいが尽きないこと」と書かれていました。「知の幽玄」という意味で、数理の翼の活動はその熱量と可能性のはかり知れなさが想像でき、とても魅力的に感じました。子供でも大人でも、分野問わずこのような体験が自由にできる社会であってほしい、あり続けてほしい、という願いもこめて第一希望とします。(藤原麻耶)

  • いずれも優劣つけがたい、とても興味深い推薦先でしたが、、自分ではゼッタイに出会うことのできなかった団体、NPO法人数理の翼を上げてくださった推薦者の選球眼に敬意を表し、ここを第一希望とします。私や私の家族にはご縁がなさそうな団体ですが、未来を創る意義ある活動だと思います。(宮本聡)

  • 今回の投票はとても迷いました。恥ずかしながら、「幽玄」という言葉をこれまで使ったことも考えたこともなかったからです。推薦先についても全団体全く異なる活動をしており、改めて「自分は何を持って寄付したいと感じるのか」について考えることができました。(泰松美衣子)

  • 私は、人が大きく成長するためには、「才能」「努力」「環境」の3つの要素が重要だと思っています。「努力」は自分自身の意思で制御できる要素ではありますが、「環境」「才能」については、自分自身の力だけでは制御できない要素だと考えています。「数理科学」という好きなことに対して挑戦している時点で私は「才能」だと感じますし、そんな才能を持った学生たちに、教育と出会いという「環境」を用意することは非常に有意義であり、大きな未来への繋がりを感じました。応援しています。(疋田裕二)

  • 好奇心の対象をとことん考えることの楽しさ、喜びは、自分自身が大学院に進んだ理由でもあり、高校生に最先端の研究を学ぶ機会を贈る活動に共感しました。役立つか否か、意味があるか否かを問われがちな時代において、こういった機会は尊く、未来を拓く活動だと思います。また、推薦人の方自身の過去の経験談もとても素敵で、こういう経験をできる高校生が増えればいいなと思い、票を投じたいと思います。(広井健一郎)

  • 自分だったら一体なにを推薦するだろうという難しすぎるテーマに対して、三者三様の推薦先に今月も唸りました。投票理由はほとんど直感です。推薦文にある「数理の翼」のプログラムはとても魅力的で、こうした好奇心に突き動かされる場がたくさんある、そんな世界を作りたいなと共感しました。(森康臣)

  • 今回はどれも一般に開かれた活動だったため、自分が行ってみたいか、体験してみたいかという感覚的なところで考えてみました。「量子物理学や数学基礎論などの議論があちこちで自然発生して」いるバスに自分も乗ってみたいと思い選びました。(嶋田康平)

  • 第一希望を「数理の翼」にした理由は、純粋に、自然科学に興味のある高校生が集まってとことんその世界に没頭できるなんて素晴らしい!と思ったからです。日本の高校生活は、大学への進路や専攻などを考えるうえで大事な時期ではありますが、学校のカリキュラムや受験勉強に時間を占領されて、そもそも何を自分は学びたいのかに触れられる機会が狭いなと感じていました。
    きっとこの体験をした生徒たちには、第一線の研究者から得られる刺激や、同世代や先輩とかわした熱い議論がその先の未来に大きな影響になるだろうと推薦文を読みながら思いました。こういった機会がより多くの生徒に開かれることを願って、またこのような試みが知られることで自然科学以外のテーマでも機会が増え、高校生世代が自分の興味関心や学ぶ楽しさを知るチャンスが増えることも願って、1票を投じます。(浅井美絵)

  • 理科嫌いだった私ですが、このプログラムはそそられました。興味のあることにとことん浸かる時間はとびきり楽しいでしょうね。応援します!(宮崎あおな)

  • 数理の翼は、以前合宿に参加したOBOGが運営スタッフとして入るのですね。恩送りができているのがいいなと思いました。合宿場所までの交通費も補助があるようで、経済的に恵まれない子供でも参加のチャンスがあるのが良いなと思いました。(鈴木亜香里)

  • これはという芽を見いだして育む地道な活動に見受けました。対象者を絞っての濃縮体験が、見えない闘いの道を行く科学者の礎になるように思いました。(阿曽祐子)

 新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。現在は新規会員も募集中ですので、ご興味ある方はトップページよりご確認ください。



運営

法人名     一般社団法人新しい贈与論
代表理事    桂大介
設立      2019年8月1日
ウェブサイト  https://theory.gift
連絡先     info@theory.gift
メディアキット ダウンロード

 「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。

NPO法人チャリティーサンタへ寄付を行ないました

共同贈与コミュニティ「新しい贈与論」は、NPO法人チャリティーサンタに対し77万円の寄付を行ないました。

新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっています。2021年10月は「嘘」をテーマに推薦を募集。一般財団法人非営利組織評価センター、NPO法人チャリティーサンタ、子ども演劇プロジェクトN.G.Aの3候補があがり、上西雄太、本間盛行の推薦したNPO法人チャリティーサンタが最多票を得ました。

推薦文は以下の通りです。

英語に、"White lie"という表現があります。「悪意のないうそ」と訳されることが多いですが、行きたくない飲み会に誘われたときに(本当は無いが)予定があると言って断る、という場面のようなことを指します。
このようなちょっとした「嘘」が生活をうまく回すことに役立つ場面も多くあるのではないでしょうか。(友人の前で見栄を張った結果新たな能力を身に付けたり)

誰もが正直であれば「予定調和」にしか進まないところが、少し嘘をつくことで思いがけない方向に進む。結果的にそれが誤配 / 贈与的な結果につながることもあるでしょう。
そして、これがもっとも広範に実践されているのが「サンタクロース」ではないでしょうか。ここまで普及していて、かつ経済まで動かしてしまう「嘘」は類を見ません。

今回は、この「サンタクロース」に着目してチャリティ活動を行っている「チャリティーサンタ」さんを推薦したいと思います。

<HPより活動の要約です>

サンタクロースを通じて、日本と世界の子ども両方にプレゼントが届きます

〇クリスマスイブの夜にサンタクロースに扮したボランティアが、小さなお子様がいる家庭にプレゼントを届ける「サンタ活動」
〇サンタ活動の際に家庭からお預かりしたチャリティー金(寄付)で、世界中の困難な状況にある子ども達の支援を行う「チャリティー活動」

チャリティーサンタはこの「嘘」にとてもリアルに取り組まれています。

活動紹介ページ「チャリティーサンタとは」に「1万人の子どもに届けて分かったこと」という記事が掲載されています。利用者が1万人を超えたのを機に行った調査の報告です。分析をもとに「ルドルフ基金」という新たな取り組みをはじめたそうです。親子関係は良いが経済的に厳しい家庭への支援活動です。

では、親子関係が悪く経済的に厳しい家庭への支援は?と考えてしまいます。
この「考えさせてくれるところ」が素晴らしいと思います。分析とその結果の対応をわかりやすく公表する。
公表しているからこそ、報告を読んだ人は色々と考えることができます。

一団体や一個人がカバーできる範囲は有限です。しかしプロセスを開示することで活動の可能性が広がります。
誰かが、さらに先のことや、その外のことを考えることができるからです。

企業への呼びかけ方、個人の参加方法の説明、様々なプロジェクトの紹介。
どのページを見ても、チャリティーサンタの活動をわかりやすく開こうとする意思を感じます。
チャリティー活動の一つのスタンダードとなるような発信力の高さも含めて、チャリティーサンタを推したいと思います。

投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。

見返りを求められず、与えられるだけの「愛としての嘘」がもたらす意味を考えるきっかけが、現実世界で与えられない子どもたちに、少しでも行き届けば良いと思いチャリティーサンタを選びました。(松木耕)

  • 個々人で経験は異なるとは思いますが、サンタの「嘘」を知った経験は若干の寂しさと共に「少し大人になったかな」と感じた経験の一つでした。それでもクリスマスやサンタにまつわる記憶は楽しいものばかりで、今でも来月が楽しみです。「嘘」が持つ二面性を感じることができる「サンタ」をテーマに取り組まれているチャリティーサンタさんを今回は応援したいと思います。(上西雄太)

  • チャリティサンタの活動は、個人的にも毎月支援させて頂いております。代表の清輔さんの想いに深く共感しているからです。また僕自身、三児の父として少しでも多くの子どもたちに笑顔になってもらいたいと思っております。(武井浩三)

  • 優しい嘘が人を守ることもあると思っているため。(中村タカ)

  • サンタクロースという「嘘」により、サンタ役の人も、寄付金を払ってプレゼントをもらう家庭も、支援を受ける家庭も、皆が幸せになる仕組みに感動しました。特に、「サンタの存在を信じなくなったときに渡す未来の手紙」を読んで号泣してしまいました。手紙で嘘をついていたことを告白するのですが、この手紙を読んだ子供は、たくさんの大人から愛を受け取っていたと気づくでしょう。きっとその子はペイフォワードを続けていくことになると思います。なんと幸せな嘘でしょうか。全力で「嘘」を演出する仕組みをつくったチャリティーサンタさんに票を投じます。(鈴木亜香里)

  • 悪意のないウソ、良いウソってたしかにあるよなあと思い、サンタはたしかにそうか!と思ったので第一希望にしました。最近は社会課題の解決に貢献できそうかという軸で選びがちだったなあとも思い、今回は楽しさの輪が広がりそうという軸で選んでみました。(中西晶大)

  • チャリティーサンタを選びました。実際のサンタクロースや今もヨーロッパなどの一部で行われる古いイベントとことなり、現代の「サンタクロース」というイベントそのものが、すでにギフトの形態であり、一種の贈与の形態の一つだと思っています。サンタクロースから第三者的に渡すことをサポートすることで、子供は夢を信じることもできます。親がサンタをやってバレると結局親からのプレゼントになってしまうので、それを回避することも贈与的な視点では大きいと思います。これを全国規模で実施しているのはすごいですが、それでも運営に資金的な苦労は多いと感じます。このような灯火を消さないためにも、サポートできると良いなと思いました。(福原寛重)

  • 私は幼いころクリスマスの朝に枕元に置かれたプレゼントが嬉しくてたまりませんでした。たくさんの子供たちにそんな喜びを生む、チャリティーサンタの活動を応援します。(大政勇作)

  • 「嘘」と聞いて自分ならばどういうものを推薦するかなあと考えていたのですがそれがたまたまサンタクロースだったこともあり、テーマへの共感が強かったです。HPにある動画には実際にプレゼントを子供達に手渡す瞬間が収められており、サプライズ好きな自分としては心が動かされました。チャリティーサンタに一票を投じます。(荒川陸)

  • とても素敵な取り組みだと思いました。(高橋祥子)

  • 推薦文にある通り、わたしもサンタクロースは特筆すべき「嘘」の好事例だと思います。その規模、その善意、その歴史。どれを見てもこんなにも完成された嘘は他に見当たりません。このチャリティーサンタの活動はその「嘘」を「本当」にしてしまうと同時に、本当と嘘の差分を寄付に変え、貧困家庭の支援にまわすという、素晴らしいモデルを確立していると思います。活動が拡大し、多くの人に「嘘」という「夢」を届けることを期待しています。(桂大介)

  • サンタクロースのプレゼントは書かれているようなまさに優しい嘘だと感じました。世界にはプレゼントを受け取れない子供たちもいる中で、少しだけでもその優しい嘘で喜びを与えられたら、と思い投票させて頂きました。(海野慧)

  • 今回も考えさせられました。嘘っていろいろな面を持っていることを改めて感じました。たった一夜のサンタクロースは、演じられる側も演じる側にも、違う私になれる一瞬をくれます。それは永遠の一瞬になるように思いました。クリスマスをさびしい夜でなく、思い出の夜にしてくれる取り組みです。(阿曽祐子)

  • 自分が幼かった頃、毎年クリスマスイブの夜に、サンタがやってくることにワクワクとドキドキを感じながら眠りについていたことを思い出しました。サンタには色々なモノを届けてもらっていましたが、今考えると物質的なモノ以上に、「待ち遠しさ」であったり「幸せな気持ち」を届けてもらっていたのかなと思います。チャリティーサンタさんが目指す「サンタクロースのような人であふれた社会」。そんな想いやりの気持ちを行動に移せる人であふれた社会ってすごく素敵だなあと思います。相手へ想う気持ちが社会をもっと良くしていく。チャリティーサンタはそんな仕組みだと思いました。応援しています。(疋田裕二)

  • 非日常の楽しみは人生を豊かにするのだと思っています。その意味で、特別な体験をすべての人に届けたいと活動されているチャリティーサンタさんは個人的な思いに近いところがありました。シンプルに応援したいという気持ちで第一希望に選びました。(前原祐作)

  • 素直に楽しそう、もっと届くといいなと思ったのでチャリティーサンタを一位投票にしました。宗教的な背景を超えて、「サンタクロース」という概念はプレゼント・贈与を(少なくとも私には)とてもシンプルで直感的なものにしているんだな、と改めて考える機会をいただきました。(藤原麻耶)

  • どの組織も初めて聞くもので、意義ある活動をされいますね。希望先を選ぶのに、大変悩みました。しかしその中でも、チャリティーサンタが、「嘘」をうまく活用されていると思いました。困窮家庭などにサンタを送っていらっしゃるのも、とても良いですね。2020年度のサンタ新聞(活動報告書)を拝読しましたが、収支や活動もしっかりと情報公開されているところも感心しました。コロナ禍だからこそ思い出作りが大切、サンタのひげとマスクの両立が大変など、現場での工夫が感じられました。(西山裕子)

  • チャリティーサンタさんを応援したいと思ったのは、幼少期の贈与を受けた体験が、その瞬間の喜びなどの気持ちが思い出となり、いつかは彼ら自身が贈与する立場として、贈与の連鎖として彼らの未来への贈与につながるきっかけになればいいなと思ったからでした。(古川哲)

  • 世界で一番歴史が古く、大きく、そして人を幸せにできる嘘が「サンタさん」だと思います。活動内容がわかりやすく、未来ある子どもたちに夢を与える者であることはもちろんですが、プロセスを開示して当該団体の課題を解決してくれるような次のプレイヤーを産もうとしている姿勢も素晴らしいと思いました。(大前宏輔)

新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。現在は新規会員も募集中ですので、ご興味ある方はトップページよりご確認ください。



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法人名     一般社団法人新しい贈与論
代表理事    桂大介
設立      2019年8月1日
ウェブサイト  https://theory.gift
連絡先     info@theory.gift
メディアキット ダウンロード

 「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。

特定非営利活動法人ピッコラーレへ寄付を行ないました

共同贈与コミュニティ「新しい贈与論」は、特定非営利活動法人ピッコラーレに対し75万円の寄付を行ないました。

新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっています。2021年09月は「生命」をテーマに推薦を募集。一般社団法人END ALS、公益財団法人日本自然保護協会、特定非営利活動法人ピッコラーレの3候補があがり、泰松美衣子、海野慧の推薦した特定非営利活動法人ピッコラーレが最多票を得ました。

推薦文は以下の通りです。

「特定非営利活動法人ピッコラーレ」を推薦します。

今回のテーマ、「生命」を考えたとき、たくさんの言葉が浮かびました。生きる、死ぬ、出産、循環する、生態系、エコシステム、、、。生命と言っても誰の命を思い浮かべるか、人間、動物、植物、、。生命をどこからとらえるか悩みましたが、今回はわたしたち人間の生命の始まりにフォーカスし推薦先を探しました。

そんな中、特定非営利活動法人ピッコラーレさんが、新しい贈与論にご連絡をくださいました。

新しい贈与論が発足し2年と少し経ちますが、こういったご連絡は初めてのことであり新しい贈与論としての活動が少しずつ認知されてきたということかと思いとてもうれし感じましたし、今回推薦先として探していた団体そのものだと思いました。

★ピッコラーレさんの活動について

団体HP:https://piccolare.org/
活動内容は主に4つで
・妊娠葛藤相談
・居場所づくり
・研修・啓発
・調査・政策提言
を行っています。

■団体として目指すこと

多くの方々にそもそも妊婦にまつわる課題を知ってもらう必要があると考えており、お取り組みをされています。妊婦さんによっては居場所がなく、行き詰まってしまうケースもあります。
そうではなく、「にんしんをきっかけに誰もが孤立することなく自由に幸せに生きていける社会へ」となるようにチャレンジされていらっしゃいます。そして、生む生まないも含めて、「セクシャルリプロダクティブ・ヘルス/ライツ」(性と生殖に関する健康・権利)をしっかりと当事者が持てるよう支援されています。

■妊婦にまつわる課題について

・中絶や自殺、虐待など
6.5人に1人が中絶
中絶件数15.6万人
10代の妊娠の中絶が最多で、
10代が最多で40代後半にもピークとなります。

そして驚いたのは、周産期の死亡原因は自殺が最多となっていることです。産後うつなどは話を聞くことがあれど、妊婦の自殺では妊娠に気が付く2ヶ月目での自殺が多いと伺い驚きました。

そして赤ちゃんの虐待死も年間52人発生。そしてその中でも0ヶ月0日死亡が最多となっています。この数値は病院以外での出産のみが対象となっております。
居場所がない妊婦さん
それ故仕事が続けられない
その結果寮にいられない、など。
様々な理由で病院にかかれない妊婦さんが1人で出産し結果として悲しい状況に繋がることがあるそうです。

・出産に対する社会の見方

1番の課題は妊娠中絶出産は自己責任と捉えられていることだとおっしゃっていたのが印象的でした。法律や行政の課題よりも、我々の眼差しが1番の課題と捉えていらっしゃいました。そもそも「母乳」という表現は近年出てきたものだそうです。元々は「乳」と呼ばれており、泣いている子供がいれば乳が出る人が与える、という共有財産的な考え方があったそうです。

それが、核家族化が進んできたことにより、子育てそのものが共同で行うものではなく、自己責任化してきたことが課題であり、それ故に眼差しが厳しい状況です。「セクシャルリプロダクティブ・ヘルス/ライツ」(性と生殖に関する健康・権利)の通り、生むも生まないも権利として当たり前なことが認知されていないことが課題になります。

■展開事業

・妊娠葛藤相談について

にんしんSOS東京、にんしんSOS埼玉、にんしんSOSちばという、妊娠をだれにも相談できず一人で抱え込み社会から孤立することを防ぐための、相談・支援窓口の運営。さまざまな状況にある相談者に対応できるよう、医療・福祉系国家資格保有者で構成されたチームが365日体制で相談を受け、関係機関と連携し、自立に向けてサポートしています。

・居場所づくり

居場所のない妊婦が安心安全な場所で信頼できる誰かと出会える場所としてのproject HOMEの運営。第1号は豊島区内の一戸建てで、医、食・職、住を提供しています。

シェルターではなく、地域にひらかれた場所として運営されており、自宅でもあるが、人との出会いなどが生まれていく場所としています。ピッコラーレだけではない頼る先ができる。出身者が戻ってきてまた担い手になっていく。そんな場作りをされています。
特設サイト:https://home.piccolare.org/

・研修・啓発

支援者養成のための研修や、セミナー・講演会などの開催。東京・神奈川・埼玉の小学校・中学校・高校で性教育出前授業の実施などを行っています。

・調査・政策提言

妊娠葛藤相談窓口から見える社会課題解決のために、研究者との共同研究、行政府のヒアリング協力、要望書提出、政策提言等を行っています。また、2021年4月にはこれまで相談窓口に寄せられて声を集めた「妊娠葛藤白書」が発行されました。

ピッコラーレさんは、新しいいのちに向き合いながら悩みを抱えたり葛藤したりしている人々に寄り添い、支えている団体であり、今回寄附というかたちで応援したいと思い推薦します。

投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。

  • 新しい贈与論を通じて、いつも「限られた選択肢から選ぶ」ということの難しさと葛藤を感じています。コロナでも命の選択が迫られたケースがあると聞きます。選んだものしか救えない。そんな社会自体をどうにかしたい。良くしたい。変えたい。そう思わざるを得ません。今月も選ぶことの難しさを強く感じる3つの選択肢でした。(武井浩三)

  • 生命というテーマと出産というテーマに非常に強い繋がりを感じております。命のはじまりである出産を、良い形で迎えられる方ばかりではなく、病院にすら行けていない方々がいることを伺いました。少しでも新しい命が良い流れで育まれるように、ピッコラーレさんを推薦致します。またこの度ピッコラーレさんはタイミング良く、初めて当団体宛にご連絡を頂きました。新しい贈与論が少しずつ社会に認知されてきたことであり、そのご縁も嬉しく感じております。(海野慧)

  • 推薦人の皆様のコメントを拝見し、各団体の活動の意義の大きさについて良く理解できました。素晴らしい要約をしてくださりありがとうございました。今回はその中でも特に共感した、特定非営利活動法人ピッコラーレさんの活動を支持します。包摂的な社会の実現に向けて、妊娠を望む夫婦や妊婦の支援、老若男女問わず性教育水準の向上は、特にジェンダー問題に遅れを取っている日本国内において重要課題の一つであり、かつ、本団体の取組は事業を通じた解決が難しい領域であると考えているためです。目の前の課題解決に取組ながら調査・政策提言を通じて構造改革を目指す姿勢や透明性の高い開示からは、非営利団体の模範となるような運営体制がうかがえました。今回の候補の中から支持を決めた理由の一因です。本寄付が当団体の周知拡大と事業発展に寄与することを願っています。(菅井夏樹)

  • 少子化で、出産・子育て支援についてとりだたされる中で、自殺する妊婦さん、産んですぐ死ぬ赤ちゃんがいることに、矛盾や怒りを覚えます。支援の必要のない人はどんどん産んでください。そんな感じ。自分の妊娠や胎児に対して嫌悪感を覚える、そういう事情での妊娠もあると思います。でも、妊婦さん自身も、赤ちゃんも、大切な命で、存在するだけで素晴らしいということを、ピッコラーレの取り組みで感じてもらえるのではないか。そう希望を持てました。妊娠=自己責任という考え方に対して一石を投じている点も惹かれました。妊娠~育児に限らず、病気療養や介護も、単一の家族だけで取り組む、と考えるのではなく、社会で見守ることが理想です。ソーシャルファミリーという考え方がじんわりと広がるうえで注目すべき団体と感じました。(宮崎あおな)

  • ピッコラーレさんが取り組む領域はとても重要だと思います。この手のニュースで特に子供が死ぬケースを見るたびに悲しさを通り越して、怒りを感じる事がよくあります。かなり悩みましたが、ピッコラーレさんを推したいと思います。この課題は、生活環境の改善としての社会全体としての、社会保障、所得の上昇、仕事の機会の提供、シングルマザー、ファーザー、妊婦に対する考え、などに対する理解など、多くの課題を有していると思います。そのそれぞれに、政策、啓蒙、マインドセット、自己努力の全てが必要でタフなアジェンダだと思います。その点だけでも支援したいという気持ちになります。ピッコラーレさんの日々の活動にリスペクトしつつも、より政策提言や、啓蒙活動、教育活動に力をいれていただきたいという思いを込めて、応援したいと思いました。(福原寛重)

  • 現代が生んでしまった「孤独」に対してサポートをしている団体を支援したいと考えました。(細野真悟)

  • 「母親が新生児を・・・」というニュースが定期的に報道されます。子どもを持つ身になってその事件の重みが痛切にわかるようになりました。主な原因としては妊婦(産後含め)のおかれている社会的状況が大きいと思います。ピッコラーレさんの活動で少しでもhappyな妊婦さん、そして子供が増えるといいと思います。(老木悠人)

  • 身近に流産や中絶を経験を経験した事のある方を存じ上げており、とても身近な課題と感じたため(黒澤剛)

  • “「にんしん」をきっかけに、誰もが孤立することなく…”とHPに記載されていますが、いま実際に孤立している状況の具体を知るにショックを覚えました。ピッコラーレさんが掲げるビジョンが実現され孤立のない世界に近づくことを願ってます。(中島真)

  • 今回も各組様々な方向から生命をとらえ、推薦先を決めていることにこの「新しい贈与論」のおもしろさを感じます。わたしはピッコラーレさんを推薦しましたが、お話を聞いたなかであった「妊娠出産は自己責任という社会の空気感を変えたい」という思いにとても共感しています。(泰松美衣子)

  • 今回の3つを見ながら、いのちは言葉にならないコトバを持っているのだと感じました。いのちのコトバを受け止めていくことが大切だとおもいました。いのちの始まりは、祝福と葛藤がセットだと思います。生の現場に人間社会の表も裏もギュッと詰まっています。「いのちの葛藤」に目を向けていくことが、何かを動かしていくように感じました。キャラクタのなかにあらゆる生が込められているのがとても印象的です。これ見るだけでも優しくなれる!(阿曽祐子)

  • 毎回勉強になる推薦文ですね。ここまでまとめてくださる推薦者のみなさんに感謝です。また、どの団体を推薦するのか、推薦者の葛藤やご苦労、本当にお疲れ様です。さて、今回はNPO法人ピッコラーレを第1希望に選びました。推薦文をじっくり読んでいる中で「人間の生命の始まりにフォーカスし」という箇所が強く印象に残りしました。生命の始まりといえば本来祝福されるべきことですが、その場面で葛藤している方、悩まれている方が日本にはたくさんいらっしゃるという事実があります。その問題に積極的に取り組んでいる団体がいるというのは希望だと感じました。ピッコラーレはもともとよく知っている団体ですが、推薦者の第三者の言葉で語られると、あらためて団体や活動の価値を再認識することができます。(山田泰久)

  • 少子化の日本において、妊娠しやすい環境づくり、妊婦のサポートが何よりも大事だと感じたから。(前田健志)

  • HPの最初の言葉に感銘をうけました「ピッコラーレは、「にんしん」をきっかけに、誰もが孤立することなく、自由に幸せに生きることができる社会の実現を目指します。」私は「にんしん」に関与できても(おそらく生きている間は)、その当事者になれない生物学的性を持っています。生命がいまこうしてある非対称(オスとメス)が、まず、ある。それもまた生命のワンダーの一つです。けれどその非対称を男社会が無自覚に援用し、妊娠をめぐる諸問題についてはそこから「男」がすっぽりと抜け落ちたまま語られる構造がある。二重に間違っている。性という仕組みへの驚きを忘れた点において、そして、その上で妊娠を個人に閉じ込めてしまう点において。当事者でないから言えるお気軽な言葉なのかもしれませんが、本来、妊娠・出産とは生命(蔓延るもの)にとって、最大級の贈り物であるはずです。妊娠された方が健やかに生きることと、新しい命の誕生を皆で祝福することと、その双方が<常に><ともに>出来る社会を、これは生きているうちにつくりたいです。(本間盛行)

  • ピッコラーレについて、妊娠に関わる問題は従来「10代の妊娠」という点に焦点が当たりがちであるが、それにとどまらない範囲で様々な妊娠に関する問題に取り組んでいる部分が今の社会で必要と感じた。(今田公基)

  • 子育てをしていて核家族で育てるのはかなり大変だと感じていて、これからの家族について考える良いテーマであると感じました。自己責任論が強くなりすぎている今の社会よりも、もっと出産と子育てを社会でカバーできる方向になると良いなと思いました。(宮本涼輔)

  • 虐待死は0ヶ月0日死亡が最多、というのは知らなかったですがなかなか辛いですね。ピッコラーレさんのサイトに相談事例が掲載されているのですが、どれも当事者の心苦しい気持ちが伝わってくる内容。https://nsost.jp/cases 一方なぜ世知辛いかというと、「孤立していること助けてと言えないこと自己決定できないことこそが問題だと考えます。」と書かれているように相談先や同じ境遇の人がいなく孤立してしまっているのも理由なのかなあと思われました。
    (主語が大きいのですが)インターネットメディアはその成立以来、孤独孤立に手を差し伸べていたと思うのですが、いざTwitterで10代の妊娠アカウントを見つけようと思ったら結構難しい。(ただしシンママは結構見つかる。点か線かの違いがあるんでしょうね)。Twitterにすら書けない悩みに対してNPOがどうリーチできるか、なかなか難しいように思われますが、だからこそ。(河原塚有希彦)

  • 少子化が社会にとっても経済にとっても大きな影響を与えている中、出産にまつわるセーフティーネットの脆弱さを補う活動として、非常に意義を感じました。(上西雄太)

  • 必要な活動を、地に足がついた形でしっかりされている団体だという印象を受けました。正直なところ、ピッコラーレさんから新しい贈与論に連絡が来たと聞いたときは、「受け取る側が求めてしまったら、贈与ではなくなるのでは?」などと思ってしまいました。が、ビジョンの実現にむけて、できることは何でもするという姿勢が素晴らしいと感じ、一票入れさせていただきます。私も子供がいますので、個人的にも思い入れが強い分野でもあります。(鈴木亜香里)

  • 10代の望まない妊娠。二人の娘を持つ父親として他人事ではありません。うちの娘がもしもそんな状況になってしまった時、きっと父親には相談しないでしょう。母親にだって相談できないかもしれない。そんな時に相談できる場所があること、頼れる場所があることはどんなに心強いことでしょうか。社会にそんな場所を作ってくれている団体があることで、娘たちには安心をしてほしいし、いざという時には大切な命が守られてほしい。年頃の娘を持つ父親からこの活動があることへの感謝を込めて、寄付先の第一希望とさせていただきます。(宮本聡)

  • 寄付への逆アプローチと、そのタイミングの絶妙さに可能性を感じたい。困ってるときは素直に助けてと言えるような社会になれば良いなぁ。(藤井宏二)

  • 新しい命との向き合いを支えるお仕事は本当に必要なことだと思いますし、何より団体さん自らが新しい贈与論にアプローチしてきてくださったという積極性が素晴らしいと思いました!(浅井美絵)

 新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。現在は新規会員も募集中ですので、ご興味ある方はトップページよりご確認ください。



運営

法人名     一般社団法人新しい贈与論
代表理事    桂大介
設立      2019年8月1日
ウェブサイト  https://theory.gift
連絡先     info@theory.gift
メディアキット ダウンロード

 「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。

認定NPO法人日本クリニクラウン協会へ寄付を行ないました

共同贈与コミュニティ新しい贈与論(代表:桂大介)は、認定NPO法人日本クリニクラウン協会に対し71万円の寄付を行ないました。

新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっています。2021年08月は「笑い」をテーマに推薦を募集。照天神社、特定非営利活動法人 地域精神保健福祉機構・コンボ、認定NPO法人日本クリニクラウン協会の3候補があがり、西山裕子、河野淳平の推薦した日本クリニクラウン協会が最多票を得ました。

推薦文は以下の通りです。

日本クリニクラウン協会は、赤い鼻がトレードマークのクリニクラウン (臨床道化師)を小児病棟に派遣し、入院している子ども達が、笑顔になれる環境をつくる活動をしています。
http://www.cliniclowns.jp/

今月のテーマ「笑い」に関する寄付先として、私達は、芸人や喜劇に関する団体を考えました。連想を進めるうちに、ピエロが入院患者を訪問する団体の記事を思い出し、「子ども達に笑顔を届ける」という活動が、趣旨に合うと思いました。よりリアルな一次情報取得のために、2021年8月26日に協会を訪問し、事務局長の熊谷恵利子様と対面でお話ししました。

歴史

もともと、この活動はオランダの財団が行っており、オランダ総領事館の文化紹介で日本に紹介され、それを知った日本の医療関係者が、2005年から始めました。オランダでは有名な団体で、寄付だけで年間10億円集まります。欧米では、寄付をするのは当たり前で、野球チームを応援するように、どの人もひいきの団体があり、「私は動物保護に寄付している」「君は環境問題だね」「私はクリニクラウンを応援するわ」という会話が、日常的に成り立っているそうです。

日本クリニクラウン協会も、発足当初は寄付だけで運営していました。しかし、2008年のリーマンショックの際、寄付額が激減し、活動の継続が危ぶまれました。それでも、子ども達を定期的に訪問してほしいという病院からの要望があり、また、希望する病院も増えたためクリニクラウンの交通費や謝礼を払ってもらう自主事業を、一部提供しました。2019年度には48施設、のべ288回の訪問をし、9588名に関わりました。ところが、コロナの影響で2020年2月から訪問が制限され、病院の経営も悪化し、自主事業はほぼ中止となりました。

現状

コロナで病院への一般の人の面会は制限され、入院患者の子どもが遊ぶプレイルームも利用できなくなり、子どもが他者との交流を通じて得られる成長機会がほとんど失われています。厳しい環境に置かれた子どもと親のために、日本クリニクラウン協会は、2020年4月にWeb事業を立ち上げ、4つの取り組みを始めました。

・ YouTubeクリニクラウンチャンネル動画配信 
・ インスタライブやYouTubeライブ配信
・ クリニクラウンWeb訪問(バーチャル訪問)
・ 新型コロナに負けない!小児病棟の療養環境を支えるプロジェクト(タブレットの貸し出し)

2020年度のWeb訪問は18施設、訪問回数97回、自宅療養中の子ども達とも146回アクセスし、Webで出会った子どもは849名になりました。

Web訪問は、Zoomを使って双方向に話し合い、リアルと同じワクワク感をもたらします。Webならではの利点もあり、従来の活動では接することのできなかった移植前の患者が入る「クリーンルーム」にも、タブレットを一台置いて訪問できます。一般病棟にも一台、クリニクラウン側で一台、合計3台でコミュニケーションをとります。クリーンルームにいる手術前の子ども達は、辛い治療をしていることを、一般病棟の子ども達は知っています。普通は会えないのに、タブレットを通じて顔を見て、「あー、Aちゃん!」と大喜び。クリニクラウンと一緒に、歌って踊って、笑顔が生まれることで入院中の苦しみを一瞬でも忘れ、前向きな気持ちになることができるのです。

長期入院している子ども達は、単調な生活になりがちです。しかし、月2回のクリニクラウンの訪問は、子どもも親も、そして病院スタッフも励みや喜びとなります。昼からのWeb訪問なのに、「ピエロさんが来るよ!」と早起きして待つ子ども達もいます。

課題

コロナ禍で分かったのが、病院にはWeb訪問するための機材やWi-Fi環境が不足していることです。電子カルテなど、病院でパソコンが使われていますが、個人情報もあり、一般患者が使うことはできません。そこで日本クリニクラウン協会では、タブレットPCを貸し出し、通信費を負担するなども行っています。活動を継続するために、クラウドファンディングもしています。
https://readyfor.jp/projects/cliniclowns2021

病院経営が厳しくなってきた昨今、Web訪問は無償で提供しています。協会は、一般の方に活動をもっと知ってもらい、継続的な寄付を募りたいとのことです。このタイミングだからこそ、私達も支援する価値があると思います。

長期入院する中で、クリニクラウンの訪問後、旅立ってしまうお子さんもいらっしゃいます。5歳で亡くなった女の子のお母さんから協会に手紙と似顔絵が届き、新聞記事ともなりました。
http://www.cliniclowns.jp/wp/medialist/20200627yomiurinews

熊谷さんは、「多くのこどもに笑顔を届けたい」と1時間近く、熱く語ってくださいました。

「新しい贈与論」が目指す寄付文化の発展、「笑い」を病気の子どもたちに届けるという今月のテーマとの適合性、熱心に取り組む団体の活動を応援したいという3つの理由から、私達は、日本クリニクラウン協会を、寄付先として強く推薦いたします。

投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。

  • 世界の未来を作り上げていく子どもたちの笑顔を作っていく活動に共感したため。(前田健志)

  • 3つとも魅力的な寄付先だなと感じました。ピックしてくださった方ありがとうございます。色んな活動をされている団体があるのを知れて、その人達の想いに少し触れられたように思います。子どもの孤独に向き合うというコンセプトが素敵だなと思い第一にさせてもらいました。(卜部宏樹)

  • どのチームも「笑い」を違う角度からとらえているところがおもしろいなと思いましたが、ストレートに笑顔を届ける活動をされているクリニクラウンさんを支援したいと思いました。
    コロナ禍で病院の中はお見舞いに来られる方も減り、医療従事者の方々も慌ただしく、そこで過ごす子供たちにも余裕がなくなってしまっているのではないかと想像します。少しでもたくさんの方々に笑顔が届けれられるといいなと思います。(泰松美衣子)

  • 子供が入院したことがあるのですが、その間期間できるや、させてあげること少なく、子供も親としても気持ちが下がってしまう経験があったので、笑いが増える機会が増えるのは素晴らしいと思い、子供に笑いを届けるクリニクラウンの活動を応援したいともいました。(宮本涼輔)

  • 推薦人でもありますが、日本クリニクラウン協会は、病気の子どもたちに笑顔を届けるために、熱心に活動されているので応援したいです。コロナ禍で、面会が制限され、病院からお金も取れない苦しい状況を、私たちで少しでも助けられれば幸いです。第二希望にした照天神社は、初めて知りましたが、確かに必要な活動ですね。頭が下がります。(西山裕子)

  • 「すべての子どもに子ども時間を」この言葉が響いて、クリニクラウンを第一希望にしました。長期入院する子どもたちのことに想いを馳せた時、その親御さんのお気持ちを想像しました。
    「自分に何ができるか。変わってあげたいけれどそれもできない。」悔しい、もどかしい、辛い。そんなお気持ちを想像しました。そしてこのコロナ禍。会いに行くことすら自由にできないのは、親としてとてもつらいと思います。そんななかクリニクラウンさんのWEB訪問の取り組みは親御さんにとっても、嬉しい・安心できるものだと思います。
    また、従来の活動では接することのできなかった移植前の患者が入る「クリーンルーム」にも、WEB訪問なら会いに行けるというお話も、さらなる可能性を感じるすてきなものでした。ぜひこれからも、子どもが笑顔になる取り組みを続けてほしく、寄付という形で応援したいです。今回は、上記の気持ちと、直接事務局の方にお話を聞きにいかれた熱量も汲みたく、クリニクラウンを第一希望にいたしました。コンボ、照天神社も素晴らしい取り組みで、今後もアンテナを伸ばしていきたいと思いました。(宮崎あおな)

  • 闘病生活によって、自由を奪われ、辛い思いをしている子どもたちも少なくないと想像できます。そんな子どもたちに笑顔を届ける活動をしていると拝見し、寄付したいと思いました。
    子どもの笑顔には平和な社会を作る力がある思っています。子どもの笑顔を見ていると元気でポジティブな気持ちになるのは私だけでは無いのではないでしょうか。頑張っている子どもたちのために、また闘病生活でストレスのたまっているご家族や、まわりの医療スタッフのためにも、活動を応援しております。(疋田裕二)

  • 今回の3つの推薦先を見て、いのちは言葉にならないコトバを持っているとを感じました。いのちのコトバを受け止めていきたい、強く思いました。いのちの始まりは、祝福と葛藤がセット。生の現場に人間社会の表も裏もギュッと詰まっています。ピッコラーレさんの「いのちの葛藤」に目を向けていく活動が、何かを動かしているよう。キャラクタのなかに、あらゆる生が込められているのもとても印象的です。これ見るだけでも優しくなれる!(阿曽祐子)

  • 子どもの成長機会がコロナ禍で損なわれることは、大いなる損失だと考えました。子を持つ親として純粋に、共感したためこの順位にさせていただきました。(大前宏輔)

  • クリニクラウンの実施している内容にはとても共感できました。子供は大人と同じような感性を持ちながら、大人とは同じ時間感覚や経験を有していないので、日々の過ごし方も大きく異なるとおもいます。自分ではどうにもできない環境を変えてくれる力をクリニクラウンは提供していると思います。子供にはとにかく笑顔を提供してあげたいと思っています。(福原寛重)

  • 今回もみなさんの推薦文をなるほどなあと思いながら読みました。「笑い」の解釈も三者三様ですね。その中で、「笑い」をストレートに捉えた認定NPO法人日本クリニクラウン協会に投票しました。
    ちょうど昨日、NHKの朝のニュースで日本クリニクラウン協会の取り上げられていて視聴したのも何かのご縁です。ニュースでは、新型コロナ禍で病院に訪問できない中でオンラインでクリニクラウン活動をされている様子が映っていました。オンラインでも同じように笑顔を届けていましたが、参加しているお子さんの笑顔がとても印象的でした。その笑顔をもっと広げていただきたいと思い、日本クリニクラウン協会を応援します。(山田泰久)

  • クラウンの写真を見ると、訳も分からず涙が出そうになります。コロナ禍でも、いろいろと工夫をされている姿勢に感銘を受けました。また、直接お話を聞きにいかれたという推薦者様の熱意にも胸をうたれました。(鈴木亜香里)

  • 今月も悩みました・・・。クリニクラウンさんの活動はまさに「笑い」を届ける活動。コロナ禍で、待っている子どもたちに会いに行けない苦悩は察するに余りあり、さらにWeb訪問をしようにも病院のオンライン環境が整っていないという課題も乗り越える必要があるという点で資金ニーズがより強くあるということで第一希望に選びました。(浅井美絵)

  • 笑顔を届ける活動は尊いです。(大政勇作)

  • 支援団体の活動を通じて『笑い』が届けられているかどうかという観点で具体的に想像した時にクリニクラウンが最も適していると思ったから。笑いが起こることで子供達が生きる希望を昨日より今日持てることに社会的な意義を感じました。(河野淳平)

  • コロナ禍の今、必要なところにタイムリーにという思いで選びました。実際のところはわかりませんが、なるべく想像力を働かせて…という意識です。(前原祐作)

  • 笑いというテーマがなければこの団体に出会わなかったのではないか。それくらいテーマにぴたりとあった、ユニークな団体だと思います。これぞ奇縁というものでしょう。そして奇縁に寄付を託していきたい、と思います。ぼくも笑うこと、楽しいことが大好きです。とても素晴らしい取り組みだと感じました。(桂大介)

  • 3団体とも、とても社会的価値と意義のある取り組みを行っていると思いました。昨今の社会課題は、そもそも金銭的価値に換算しにくいものが多く、貨幣経済偏重の社会に憤りと無力感を覚えます。
    今回第一推薦をさせて頂いたクリニクラウンさんは、そんな社会の鬱憤や滞りを、優しく軽やかに笑いに変えてくれる、素敵な印象を受けました。私自身3人の子育てを通じて、すべての子供の健やかな生活を心から望んでいます。クリニクラウンさんを通じてこの共同寄付がその活動の一助になれば嬉しいです。(武井浩三)

  • テーマからの展開が素晴らしく、推薦人の方の発想の広がりに感嘆する月でした。全く異なる軸で選ばれた3つはどの活動も必要なシーンが浮かび、とても比較が難しいように感じました。
    今回は金銭面で大きく活動が制限されていることが、明確に推薦文から伝わってきたクリニクラウンを第一希望に選びます。病児医療の世界にもたらされる笑顔は、医療とは別のアプローチで子どもたちの回復に大きく寄与しているのだろうと感じられました。(志賀響子)

  • 闘病をしている子供達は当然気が滅入りがちになるかと思いますが、そこで後ろ向きになってしまうことでどうしても悪いスパイラルに陥りがちなものと想像しております。少しでも明るく笑顔になれると、そのスパイラルを食い止め、プラスのスパイラルに変わるのではないか。そんな想いでクリニクラウンを推薦致します。(海野慧)

  • リーマンショック時における活動の危機に自主事業で対応し、今回のコロナ禍における難しい状況に対してもオンライン化で取り組みを止めない姿勢に感銘を受けました。これほどの困難に対して臨機応変にスピーディーに活動されている姿から、多くのNPOで取り組まれている課題の重さを再認識します。子どもには笑顔でいてほしいと心から思います。日本クリニクラウン協会さんへの寄付を希望します。(中島真)

  • コロナ禍であっても新しい取り組みに挑戦されるなど、前向きな姿勢に共感しました。時代が落ち着いたら、またこどもたちに直接笑顔が届けられるよう願っております。(碇和生)

  • コロナが広がり始めてからすぐに面会方法を変更したことなど、今後も柔軟に先進的な活動を進めていける団体だと感じました。推薦人の方々が実際に団体を訪問された推薦文の説得力も、日本クリニクラウン協会を選びたいと思う一因になりました。(広井健一郎)

  • この世を良い方向へ変える、時間が多い寄付者順に。生きてる間の幸せを最大化してあげたい。(山口公大)

  • 今回クリニクラウン協会さんに決めたのは、推薦者さんの直接話を聞きに行かれた熱意、子供の支援という点もさることながら、多くの技術的選択肢はありながらも、病院に必要なリソースが行き届いてない現状を改めて痛感しました。医療という私たちの生活基盤を支えてくださるみなさんが、様々なかたちで奮闘されていることに改めて胸を打たれ、支援の一票を投じたいと思います。(森康臣)

  • 病気を忘れてこどもたちが、ただただその場が楽しいと思える「笑顔」になる時間を過ごすことを通して、こどもたちの成長を支えることに共感したことと、そしてこどもたちだけでなく、御家族や医療従事者への配慮もあり、とても魅力的な活動で応援したく、人と人とがクリニクラウンさんを第一希望とさせていただきました。(古川哲)

  • 現在は、病院職員が変わりの役をしてることも多く職員と患者の適度な距離を保つためにも外部からドンドン入る方が良いと思います。(藤井宏二)

  • 医療がリーチできない領域に踏み込んでいて、かつ「機材やWi-Fi」という事業上の課題が明確であり、寄合のお金をご活用いただけそうなイメージがあったからです。(河原塚有希彦)

 新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。現在は新規会員も募集中ですので、ご興味ある方はトップページよりご確認ください。



運営

法人名     一般社団法人新しい贈与論
代表理事    桂大介
設立      2019年8月1日
ウェブサイト  https://theory.gift
連絡先     info@theory.gift
メディアキット ダウンロード

 「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。

NPO法人ぷるすあるはへ寄付を行ないました

共同贈与コミュニティ新しい贈与論(代表:桂大介)は、NPO法人ぷるすあるはに対し65万円の寄付を行ないました。

新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっています。2021年07月は「言葉」をテーマに推薦を募集。NPO法人ぷるすあるは、公益社団法人3.11みらいサポート、映画作家・牧原依里氏の3候補があがり、横田龍欣、嶋田康平の推薦したぷるすあるはが最多票を得ました。

推薦文は以下の通りです。

★「言葉」とメンタルヘルス

「言葉」と聞いた時あなたはどのような言葉が浮かびますか。私たち推薦人2名が初めて話した時、多彩なテーマが候補として上がりました。アイヌ語の保護、AIの言語処理、国語教科書の改正、「言葉」にまつわる社会テーマは多種多様です。その中から私たちはメンタルヘルス、というテーマを選びました。実は過去に二人ともメンタルに不調を感じたことがある私達だからこそ、伝えられる「言葉」を今ここに書きました。

では「言葉」とメンタルヘルスとはどのような関係があるのでしょうか。私(推薦人1)は現在「より多くの人に希望を伝えたい」という想いでコーチングの勉強をしています。その中で一番に感じていることが今まで仕事社会を生き抜く中で「自分」の強さやスキルを磨くことばかりを考えていた自分が、コーチングを一緒に学ぶ「仲間」のために必死になり、今まで自分一人では越えられなかった壁を越えられていることです。「自分」から「仲間」、どのような言葉を使って私たちが自分の人生を語っているかは想像以上に私達のメンタルを形作っているのではないでしょうか(参考記事に裏付け研究もあります)。

「障害」という言葉には激しい二面性があります。それは病気という形で患者や家族が自責をしないで済む「救い」の側面もあれば、病気や障害という言葉に貼られたレッテルとしての「責め」の側面もあります。メンタルヘルスと言葉、この難しい関係性とどのように付き合うことができるでしょうか。簡単に答えを出すことはできないですが、メンタルヘルスに関わる感情と葛藤をもっと言語化する、言葉にして理解しようとする中で答えを模索し続けることはできます。

★なぜ「ぷるすあるは」なのか。

ご自身がうつ病になったら、子どもにどのように伝えますか。

「ぷるすあるは」は、絵本やウェブサイトなどのコンテンツを通して、精神障害を抱えた親とその子どもを応援する団体です。そして、子どもたちと家族が安心と希望をもって生活できる社会を目指しています。精神科の看護師や医師などが中心となり、うつ病に限らず、子育てや不登校など様々なテーマについて、かわいく親しみやすいコンテンツをつくっています。

コンテンツ一覧:https://kidsinfost.net/shop/

活動の始まりは『ボクのせいかも…─お母さんがうつ病になったの─』という1冊の絵本。うつ病でイライラしたり、元気がないお母さんに混乱する子どもに、「キミのせいじゃないんだよ」という言葉を届ける本です。そして、親のうつ病について、誰がどのように伝えるべきかを考えるきっかけとなる本です。

こころの問題で通院する人は約419万人(2017年)。しかし、親の心の病気について、子どもの65.8%が何の説明も受けていない。説明やケアがないことは、子どもに大きな影響を与えます。

自分のせいじゃないか・・・

周りの人に言っちゃいけない・・・

自分がもっとがんばらないといけない・・・

そんな時に「あなたのせいじゃないんだよ」と伝えられたら、子どもの心に安心が生まれていくかもしれません。

★いくつかの声

・当事者の声(事業報告書より)

とても辛くて、手がつかない時、どうにか堪えていた日に、ぷるすあるはさんに出会いました。片手を繋いでもらえた様に思います。大人になっても、頼っていいんですね。子供達のためにも、自分のためにも我慢せずに、でも頑張ります。 これからもぷるすあるはさんの活動がどんどん広がって長く続いていきます様に。

・支援者の声(推薦人2)

私は非行をした子ども(いわゆる非行少年)を支援する保護観察官でした。親が精神疾患を抱えている子どもにも会いました。その多くは、どうしたらいいか分からない状況の中で、必死に生きていました。自分も親のようになってしまうかもしれない、親を支えなくちゃいけない、将来はどうなってしまうんだろう。非行の奥には、そんな様々な思いが巡っていたのだと思います。私は、周りにいる大人の一人として、伝えられる言葉を持っていたのか、そして実際に伝えられていたのか。今でも考えることがあります。

言葉を見つけ伝えることは大変だからこそ、果敢に取り組むぷるすあるはを推薦します。

【参考記事】

https://www.researchgate.net/publication/254221761_Language_Use_of_Depressed_and_Depression-Vulnerable_College_Students
・「精神疾患の親を持つ子ども 誰にも言えない苦しみ」 https://www.nhk.or.jp/heart-net/article/74/
・「親や家族がこころの病気や不調を抱えた子どもたちに、絵本や冊子を通じて「1人じゃないよ」を伝える」
https://jammin.co.jp/charity_list/pulusualuha/
・子ども情報ステーション
https://kidsinfost.net/

投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。

  • 「社会的弱者」という言葉が嫌いです。あるのは「構造的弱者」だと思っています。
    だから個人的に、社会構造自体を変えていきたいと思い、活動をしています。
    弱者を弱者にしてしまう社会自体が、変わるべきときに来ていると思っています。
    でもそのためには、気づいた人、手を差し伸べる余裕のある人、いま動ける人が、アクションを起こしたり、支援をしたり、とにかく一歩踏み出すことが必要なんだと思っています。

    今回も全ての支援候補に共感をしましたが、個人的な関心の高い候補を選ばせていただきました。
    人が人らしく生きられる社会を願っています。(武井浩三)

  • 特に資本が集まりづらそうな問題に対して支援したいのと、子供が親の精神状況に強く影響を受けることによって新たな社会課題への連鎖するのを身を以て感じているため、その根本から防ぐ可能性のある団体になると考えました。(中村タカ)

  • 家族の精神疾患にどう対応するか、は非常に難しい問題と思います。少し違いますが、親が娘を精神病棟に入院させた結果、ひどい対応をされたということが話題にもなりました。
    病院で診療をしていると、子供が精神疾患のある親を支えているという形もちらほら見ます。とても献身的で、いい子供さんだな、と思っていました。
    が、これもおそらくは生存バイアスで親が精神疾患で家庭がうまくいかないケースが目に見えてこないのでしょう。そのことに今回気付かされました。

    改めて考えると、ぷるすあるはの現状の活動内容は正直なところ必要な人に届かないのでは、という疑問があります。しかし、それは資金やさまざまな問題があっての判断だと思います。
    ただ問題点としてはもっとも共感できて、今回の寄付で、より広く届くようになるといいなと思いました。(老木悠人)

  • 私自身、メンタルヘルスで苦しんだ(正確には、今も付き合い方を模索している)経験があります。個々人で経験は全く異なるとは思いますが、私自身にとっては自身や他者とどう向き合うか、それを言語化し再構築していく、というプロセスでもありました。
    当時は独身だったものの、パートナーと出会ってからはその言語化の重要性を痛感しました。自分自身でもコントロールしきれない、説明しきれない自分の感情や状況は、他者にとっては不安であり、それがすれ違いを加速していく、、、親子の関係において、それがお互いにとってより重荷になってしまうことを想像すると、胸が痛みます。
    言葉だけで解決できるものではないですが、少しずつでも言葉にしていくことの意味を強く感じ、NPO法人ぷるすあるはを推薦したいと思います。(上西雄太)

  • 今回は推薦文の中で一番切実さを感じた NPO法人ぷるすあるはを選びました。
    伝える方(親)にも、伝えてもらう方(子ども)にも、「言葉」の切実さを感じました。今回の寄付で活動が少しでも発展することを強く願います。(山田泰久)

  • 精神障害そのものへの理解やケアは進んできたように思いますが、精神障害を持った親の子どもたちは、どのような気持ちを持って日々を生活しているのでしょうか。自分も成長期で不安定な時期に、親の障害を受け入れられない子どももいるのではないかと思います。増えるヤングケアラーの親の状況に関しては、身体障害の次に精神疾患、依存症が続くという記事も見ました。対象の子どもたちが、ぷるすあるはの絵本やコンテンツに出会うことで、家族の障害を理解でき、受け入れられるといいなと思います。(同時に、社会全体でケアできる仕組みや取り組みも必要だと思います。)(姜花瑛)

  • 今回は本当に甲乙つけがたく悩みに悩みました。順位をつけることに罪悪感を感じるほどどの活動も素晴らしく決して比較して良いものではないと感じさせられました。
    そんな中でも「ぷるすあるは」さんを第一希望とさせて頂きました。
    「精神障がいを抱えた親とその“子ども”を応援する」という点に感銘を受けました。
    子供はもちろん、親も合わせて乗り越えていかなければならないこの課題にこそ、その状況を理解して共にいてくれる支援者が必要だと感じました。
    是非一人でも多くの方々の笑顔が生まれるよう、ご活躍を応援しております。(海野慧)

  • 親が精神障害を持った時に子どもが受ける影響は、甚大なものがあると思います。なかなか届きにくい問題に取り組んでおられること、大変意義があると感じました。(西山裕子)

  • 説明が適切かわかりませんが「子供を教育する」という視点に共感しました。必ずしもとはいえませんが、子供の持つ世界は狭く限られているとおもいます。情報獲得にも限界があり、あらゆるケースを想像するだけの経験も練度もないとおもいます。本来ではれば子供の負担にならないように親が直接丁寧に説明すべきだとおもいますが、親自身が疾患を負っているとそれもままならないケースも多いと想像できます。(できていても、適切ではない可能性も含め)。
    子供の世界や視野を広げることや、視点を提供または代理することで、子供に適切な知識や判断するための材料、証拠、理由、などが提供されるのだろうとおもいます。子供は子供であっても考えられないわけではありません、単に経験や知識や視座が足りないだけだとおもいます。補ってくれる人やサービス、支援があることは、一人で悩むこどもとって明るいものとなるとおもいました。(福原寛重)

  • ちょうど最近、介護する子ども「ヤングケアラー」について人と話し合う機会を持ち、個人的にタイムリーな課題とリンクしたため「ぷるすあるは」さんに投票させていただきます。
    血の繋がり、かつ2世代で閉じがちな現代の社会において、親の精神疾患に直面する子ども・また子どもに伝える言葉を失う親の両面に目を向け、閉じない社会を目指す取り組みを支援したいです。(稲垣景子)

  • 親を支えることが子どもの人生に大きな影響を与えると思いますし、1人を支えることが何人もを救うことになるのだなと活動内容に共感し支援したいと思いました。(高橋祥子)

  • ぷるすあるはが応援している「精神障がいを抱えた親の子ども」は、最近になってその支援の必要性が強く叫ばれているヤングケアラーの一つだと言えます。ヤングケアラーとは、法令上の定義はありませんが、一般に、家族にケアを要する人がいる場合に、大人が担うようなケアを引き受け、家事や家族の世話などを日常的に行っている子どもとされています。このような状況下に置かれた子どもたちは、自分の意思で勉強したり休んだり遊んだりという当たり前の選択ができる「子どもの権利」が侵害されていることが往々にしてありますが、これが「家庭の問題」と放っておかれている現状が今の日本にはあります。このような問題にもっと光が当たるように、ぷるすあるはさんを今回の贈与先の第一希望とします。(宮本聡)

  • 桂さんの「新しい贈与論もまた、お金とともに言葉を贈る団体です」という文章から、今回はお金だけでなく言葉をともに贈りたいと思った団体を選びました。
    当事者が抱える問題には気づけても、子どもや家族など周囲が受ける影響までは想像が及びづらいというのは、前回のエスクルにも通じる重要な問題だと感じています。
    不安を感じている子どもたちに、あなたたちのことをちゃんと見ている人がいるというメッセージを伝える意味を込めて「ぷるすあるは」に投票したいと思います。(広井健一郎)

  • 自分がうつ病になったら家族にどのように伝えるのか。身近な人がうつ病になったら自分はどのようにするのか。そうなってみないと分からない。でも、そうなった時には考える余裕なんてないのかもしれない。そんな時に、ぷるすあるはの絵本が、「よりよく生きる」ためのヒントになってくれるのだろうと思いました。そういうヒントをもっとたくさんつくっていってほしいです。(嶋田康平)

  • 参加してからいままでで一番迷いました。どれも自分が今まで持たなかった視点で社会にアプローチされていた為、比較・順位付けが非常にしづらかったからです。
    その中で「ぷるすあるは」さんを選んだのは、一番この活動によって支えられる人の姿を切実に感じたからです。
    身近に精神疾患を抱える知人の顔が浮かび、その子供たちの顔が浮かびました。程度にも勿論よりますが、精神疾患は本人も周りにとっても付き合っていくのがとてもむずかしく、けれど長い付き合いを強いられる病だなと思っています。その病を抱える大人を庇護者とする子供は本当に困難を感じるだろうと思いました。その子どもたちに支援の手を差し出すことで、親を支えることにもなるこの活動を支援したいと感じました。(志賀響子)

  • 家族が心の病を抱えているとき、それが特に子供と親の距離が近いときは、子供の性格形成にも大きな影響を及ぼします。正直このケースは、実際に問題が起きてからでないと救えないことも多いと思いますが、それに対して向き合っている、この団体を応援したいと思います。(白川みちる)

  • 身近にもメンタルヘルスに困難を抱えた人がいるので、活動に共感しました(碇和生)

  • 精神疾患を抱えた親元で育てられた友人が数多くおり、とても身近な問題に感じたので、投票させていただきました。精神疾患は遺伝ではないですが、伝搬していく負の連鎖のようなものがあると感じているので、その子供を応援するというテーマに共感しました。(三上遼)

  • 家族の前にひとりひとりの個人として個々が存在する以上親だからとかではなく、個人個人として向き合える環境づくりはとても大切だと思うので。たまたまそこに存在してしまった子もまた然りで親に頼りすぎないサポート体制が取れるのはとても良いことだと思う。(藤井宏二)

  • 「NPO法人ぷるすあるは」さんに。今現在特にコロナ禍で孤独になりやすく、精神疾患が無かった大人も精神的に追いつめられて疾患を患ってしまったりが増えていると思っていたので。子ども達にはまず安心安全の土台が無いと全てが崩れやすくなってしまい夢も希望も持てない。親も子どもも温かく受け入れて深いケアをされている活動を応援します。(鈴木美香)

  • メンタルヘルスという課題は、私にとって最も身近なものでした。小児うつを患っていた幼少期、自責を繰り返す両親に対して「あなたのせいじゃないんだよ」という言葉は、もっとも伝えたくて、伝えられなかった言葉でした。親と子、立場は違っても、この取り組みによって救われる心があることを確信できます。多くの人に届いてほしいと願っています。

  • ぷるすあるはさんは、私も精神疾患を持っていたり、産後うつで自殺されたお母さんを持つ子が友人にいるため、個人的にも応援したい活動です。

  • 「どのような言葉を使って私たちが自分の人生を語っているかは想像以上に私達のメンタルを形作っている」「メンタルヘルスに関わる感情と葛藤をもっと言語化する、言葉にして理解しようとする中で答えを模索し続ける」こうした抽象の地平(非難ではないです)から突然「ご自身がうつ病になったら、子どもにどのように伝えますか。」と実にリアルな言語運用の問いを突き付ける「NPO法人ぷるすあるは」を推します。書き言葉を、今、そこにいる具体的な人に語ることばと接合することは、とてもとても難しい。私自身がメンタル不調になったときもその難しさに囚われていたような気がします。素晴らしい活動を知る事が出来ました。(本間盛行)

  • ぷるすあるはさんの活動は、これまであまり支援を得られていなかったであろう子どもに差し伸べられた大切なサポートだと思いました。親が精神疾患を抱えているということは日常生活に色々支障をきたすこともあるでしょうし、経済的な問題につながっていることも多いと思います。そんな子ども達がこのサイトや本にたどり着けたら、どんなにほっとするだろうかと。気になる家族や子どもに出会ったときにも、頼りになる情報が沢山あると思いました。(浅井美絵)

 新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。現在は新規会員も募集中ですので、ご興味ある方はトップページよりご確認ください。



運営

法人名     一般社団法人新しい贈与論
代表理事    桂大介
設立      2019年8月1日
ウェブサイト  https://theory.gift
連絡先     info@theory.gift
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 「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。

新しい贈与論の寄付が累計1000万円に達しました!新規会員も募集します。

2019年10月にオープンした共同贈与コミュニティ「新しい贈与論」の累計寄付額が、このたび1000万円に達しました。これを記念して、新規会員も募集いたします。

新しい贈与論は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくオンライン・コミュニティです。

日本の寄付についてはしばしば「日本は寄付が少ない」「寄付文化がない」と言われていますが、こと贈与という観点で見直せば、そうした指摘が必ずしも正しいとはいえません。中世頃から日本は類い稀な贈答文化を育んできた国であり、〈与える・受けとる・返す〉という贈与の一連のプロセスは、今日わたしたちの生活のさまざまな場所に発見することができます。

引越しの挨拶、旅行の土産、誕生日のお祝い。人と人の関係するところに、贈与が灯ります。一方で、お中元や結納のような贈与儀礼が廃れてきたこともまた事実としてあり、無尽や八朔といった習俗にいたっては、一部の地方にその姿を残すのみとなりました。個人主義や交換経済の際限なき拡大によって、古くから続く贈与の習わしの多くが煩わしいものとされ、簡略化や廃止が進んでいます。

わたしたち新しい贈与論はこうした日本古来の贈与文化や、モースをはじめとする諸外国の贈与論の研究からヒントを得て、日常に新たな贈与の光を引き込むために生まれました。


新しい贈与論は贈与の新たな実践として、これまでにない形の寄付を行っています。これをわたしたちは「共同贈与」と名づけました。

ふつうの寄付が好きに宛先や金額を選べるのとはちがって、共同贈与では決められた会費を納めたのち、毎月一度の推薦・投票により寄付先を決定し、全員の会費をまとめて寄付します。自身のお金にもかかわらず、推薦先・投票先に寄付できないことがままあるという、不自由で脱個人的な贈与です。

これまで21団体に寄付を行ない、2021年7月には累計が1000万円に到達しました。寄付先は以下の通りで、非営利か否か、法人か否かにかかわらず幅広い寄付先が選ばれてきたことが特徴的です(寄付日付順)。

任意団体FREEUSHIKU / NPO法人フリースクール全国ネットワーク / 一般社団法人日本プレミアム能力開発協会(プレミアム親子食堂) / 認定NPO法人3keys / 有限会社海の種 / 認定NPO法人国境なき医師団日本 / 一般社団法人Colabo / NPO法人日本こども支援協会 / 認定NPO法人自立生活サポートセンター・もやい / NPO法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム) / 社会福祉法人浦河べてるの家 / NPO法人OVA / NPO法人グリーンウッド自然体験教育センター / NPO法人BONDプロジェクト / NPO法人となりのかいご / NPO法人キープ・ママ・スマイリング / ギークな看護師 吉岡純希氏 / NPO法人Babyぽけっと / NPO法人WorldOpenHeart / 旅行会社櫻スタートラベル 櫻井純代表 / 一般社団法人ひとり親支援協会(エスクル)

新しい贈与論の会員は現在64名。内訳はさまざまで、NPO関係者やファンドレイザーの方もいるものの、ソーシャルセクター外の方が多くを占め、寄付に無縁だった方も多数参加されています。寄付先もまたそれを反映するように、専門家的見地とはまったく異なった視点から採択されています。


新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続け、よりよい社会のあり方を考えてゆきたいと思います。

現在、新規会員も募集しておりますので、ご興味のある方はトップページより条件等をご確認の上、ぜひお申し込みください。

ご参加を心よりお待ちしています。


運営

法人名     一般社団法人新しい贈与論
代表理事    桂大介
理事      中島真・河原塚有希彦
設立      2019年8月1日
ウェブサイト  https://theory.gift
連絡先     info@theory.gift
メディアキット ダウンロード

 「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。

一般社団法人ひとり親支援協会へ寄付を行ないました

共同贈与コミュニティ新しい贈与論(代表:桂大介)は、一般社団法人ひとり親支援協会に対し65万円の寄付を行ないました。

新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっています。2021年06月はNPO法人キッズドア、一般社団法人ひとり親支援協会、郡上八幡観光協会の3候補があがり、藤野荘子、尾澤雄青の推薦したひとり親支援協会が最多票を得ました。

推薦文は以下の通りです。

ひとり親を「孤立」から守るために活動している団体です。
https://skuru.site/

一般社団法人 ひとり親支援協会(エスクル)は、ひとり親を「孤立」から守るために活動しています。エスクルは、6月のテーマである「喪」とも深く関わりがあります。というのも、エスクルは、配偶者を亡くしてひとり親とその子どもたちに向けて、「エミナル」という集いの場をも提供しているのです。

2015年の国勢調査では、日本では母子世帯の世帯数がおよそ75万世帯(全世帯の1.42%)、父子世帯がおよそ8万世帯(全世帯の0.16%)にものぼることがわかっています。とりわけ母子世帯については、その平均年間就労収入が200万円にとどまり、子育てをするにあたって大変厳しい生活を強いられているのが現状です(厚生労働省「平成28年度全国ひとり親世帯等調査」)。

ひとり親になり、経済的にも厳しくなるうえに、何より母または父と子どもが残されると、家事も2倍以上になるし、何より精神的な余裕がなくなってしまうのは容易に想像がつきます。そのうえ、実際、若年層で死別した方のコミュニティは非常に少なく、ひとり親に至ってはほぼ皆無であるといわれます。「エミナル」では、配偶者と死別したひとり親の方々との間で、お互いが「ひとりじゃない」と思えるような関係性を構築することを目指しています。

―—推薦者がこの団体を選んだ理由

私は、4月に祖父を亡くしました。
親戚を亡くしたのは、初めてでした。

祖父が危ない状況だと知ったとき、実感がわかず、普通に毎日を過ごしているつもりだったのですが、精神的に余裕がなくなり、会社を休みました。実際に亡くなったときも、なかなかいつも通りの生活に戻るまで気力を使いました。

そんなことを思い出しながら、今回のテーマである「喪」を調べているときに、気になったのは「デス(Death)エデュケーション」でした。子どもが就学しているときに、いつか自分にも訪れる、そして、それより早く周りに訪れる死をどう受け入れるかなどを学ぶ教育です。

海外では、デス・エデュケーションはされています。教育として学ぶ必要があるぐらい、「死」というものを乗り越えたりすることは難しいということです。

これが子どもだったら、どうでしょうか。
「死」が何かということも分からないし、それを知ったとしても、受け入れることが難しいということは容易に想像できます。
だからこそ、私は今回、エスクルを推薦いたします。

―—参考

運営団体「エスクル」について

エスクルの特徴は、それぞれ得意分野を持ったひとり親自身が支援者やサポーターとなり、自主的に運営しているところにあります。代表の今井智洋氏も職場での人間関係によるメンタル不調から「孤立」に苦しんだ経験があり、その経験が、ひとり親やその子どもが抱えうる「孤立」への共感につながったとしています。

エスクルの活動は多岐に渡りますが、主に以下三つの機能を提供しています。

① 定期的な交流イベントの実施を通じて、子育てなどの悩みを共有・相談できるような関係構築の促進(懇親会、BBQなど)。
② 行政と連携して相談を実施、ひとり親の声を集めて国や地方行政への政策提言。
③ パートナーづくりに関する相談や街コン等の適切なイベント情報の提供。

エスクル公式サイト
https://skuru.site/

代表・今井智洋さんのインタビュー記事
https://soar-world.com/2020/01/14/tomohiroimai/

「エミナル」について
https://skuru.site/tsudoi/
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000036563.html

投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。

  • どこも寄付したい先です。ただ、金銭的な切迫具合が高そうなところから優先順位を付けさせて頂きました。(武井浩三)

  • 親だけでなく、子どもにとっても支えになりそうな活動だから。デス・エヂュケーションは大切だと思いました。(藤野荘子)

  • 昨今、シングルマザーやファザーについての記事を読むことも多く、理解や支援は増えていると思っていました。しかし、ひとり親世帯は全世帯の1%ほどしかなく、まだまだ「孤立」を感じがちだと知りました。先日仕事相手から、「配偶者が死別して、子育てに奮闘している」と聞きました。しかし、どのように反応して良いかわからず、「大変ですね」としか言えませんでした。同じ境遇の人なら、もっと的確なことを話せたと思います。代表の今井さんの志や、当事者ではないのにこの団体を立ち上げ、運営されている点にも感心しました。ぜひ継続していただきたいです。(西山裕子)

  • 私も最近、親族を亡くしました。その時に家族、特に核家族の構成がいかに脆く、「喪」の経験が人々の生活を急激に、かつ予測不可能に変えてしまうかを強く実感しました。高齢化により、この傾向がより強くなっていくことが予想される中、ひとり親という観点ではありますが孤独・孤立から個人を守るという取り組みに強く共感し、「エスクル」を第一希望とします。(上西雄太)

  • ひとりで子どもを育てる人が暮らしづらさや肩身の狭さを感じることが多いのではないかと思います。そんな状況に対して、ご自身はひとり親という立場ではないにもかかわらず、支援の活動を積み重ねられているのが素晴らしいと思いました。当事者に近い非当事者として、「ひとり親」というカテゴリーの中の多様性に目を向けたからこそ、配偶者と死別した親の場づくりができているのかなと思います。そんな丁寧な実践を応援します。(嶋田康平)

  • 家族の死を受け入れること。これはとてもプライベートのことのように思いますが、この堪え難い経験をもっと社会として受け止めることもあっていいと思いましたし、孤立しやすい今だからこそ応援したいです。(古川哲)

  • ジャンルが似ているので迷いましたが、より資金を必要としていそうな団体を選定しました。(中村多伽)

  • 代表の今井さんのインタビューに心打たれました。当事者ではいらっしゃらない中で、この取組みを主導する難しさを「当事者ではないから出来ることがある」という思いで「公園の管理人」としての佇まいを持ち、運営されている姿勢を応援したいと感じました。(志賀響子)

  • ひとり親の精神的経済的負担は非常に大きいと感じており、その負担軽減に少しでもなれたらと思います(海野慧)

  • 人は生まれたときから孤独で、死ぬ時とひとりである、とはわかっているものの、いずれ訪れる本当の孤独は恐ろしいものです。その恐怖や不安を和らげる手段になればよいと思い、この団体を選択しました。(白川みちる)

  • ひとり親には想像しきれない孤独さがあるだろうなと感じたので。自分自身にそういう経験がないこと、父母両方いる家庭で育ったこともあり、だからこそひとり親を支援したいと思いました。(中西晶大)

  • 子育ては1人でするものではないと思っているので、少しでも社会全体で支えられるといいなと思っています。(高橋祥子)

  • 一人親世帯は経済的な面から負担を強いられるだけでなく、誰にも頼れない孤立状態に陥ることで、精神的な負担をも被ることになる。しかもその世帯主だけでなく、子どもが抱える負担も大きい。一人親世帯同士のつながり作りをサポートすることで負担軽減を図るエスクルの取り組みを、是非とも支援したい。(尾澤雄青)

  • コロナ等で困難が多いこの時代を生き抜くには、コミュニティーが大切だと実感しています。代表の今井さんが、当事者ではない立場からコミュニティーを支えているのが素晴らしいと感じました。また、贈与のインパクトが大きそうだとも感じたため、エスクルを選びました。(鈴木亜香里)

  • ひとり親家庭はちょっとしたことで誰にでもなり得る家庭にも関わらず、社会から孤立しやすいという状況は、社会にとって大きな損失だと思います。ひとり親家庭の方々が、孤立せずに少しでも過ごしやすい社会になるように、寄付を使っていただけたらと思います。(疋田裕二)

  • 手作り感にあふれる活動。行き届いた情報提供。当事者が当事者のために動く場をつくった代表者・助けることが生きる楽しみになっている運営メンバーたちの一体感と信頼感が感じられるホームページの言葉たち。悩みが違うモノへと変容する可能性が見えてきます。(阿曽祐子)

 新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。時折新規会員も募集いたしますので、ご興味をもたれた方はニュースレターへご登録ください。



運営

法人名     一般社団法人新しい贈与論
代表理事    桂大介
設立      2019年8月1日
ウェブサイト  https://theory.gift
連絡先     info@theory.gift
メディアキット ダウンロード

 「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。

櫻スタートラベル 代表 櫻井純氏へ寄付を行ないました

 共同贈与コミュニティ新しい贈与論(代表:桂大介)は、櫻スタートラベル 代表 櫻井純氏に対し65万円の寄付を行ないました。

 新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっています。2021年05月はしらかば診療所、米NPO Limbitless Solutions、櫻スタートラベル 代表 櫻井純氏の3候補があがり、稲垣景子、阿曽祐子の推薦した櫻井純氏が最多票を得ました。

推薦文は以下の通りです。

「旅行会社櫻スタートラベル 代表 櫻井純さん」を推薦します。

■「櫻スタートラベル」とは

 櫻スタートラベルは、神経系の指定難病と闘う2名により運営されています。主な事業内容は旅行業です。なかでもご自身たちが当事者であることを活かして障害者や高齢者の相談を受け、希望にかなう旅や外出を企画して実行することに力を入れています。

 代表の櫻井さんは会社員だった2014年秋(26歳)に急に体が動かなくなり、検査を重ねて神経性の難病と診断を受けます。入退院を繰り返す継続的な治療が必要となり、会社を辞めざるをえなくなりました。失意の櫻井さんは、入院の合間に南の海に出かけます。満点の星空・海の幸・現地の人のあたたかさに触れ、生きたいと思いなおしました。「自分には無理だと思っている障害者や高齢者にも体験してほしい!」過去の経験を活かして、旅行会社を起業することにしました。

 櫻井さんは、現在も身体の衰えを感じながらも、障害者・高齢者の旅の企画・支援、ユニバーサルマナー検定(https://universal-manners.jp/)の講師、失語症意思疎通支援と、あちこち飛び回って精力的に活動しています。コロナ禍でも「こんなことしたい!」という人がいれば、できる限りの準備をして旅を実行しています。

 2021年4月30日にお客様の旅行添乗を報告する櫻井さんブログです。「昨年より日々新規感染者数増加や緊急事態宣言、まん延防止措置の話題は尽きません。自分達も持病で旅行を安易に推奨する立場ではありませんが、(途中略)私達が旅行会社として旅に関わることが病気や障害理解に繋がり、理解がまた施設改修や障害雇用に繋がり、誰にとっても優しい環境に人に生まれ変わっていく。そんな循環が素晴らしく応援を続けてます。」(https://www.sakurastartravel.com/single-post/shirahama-keyterrace-hotel-seamore)

■推薦人①より:当たり前の崩壊と更新

 櫻井さんは推薦人の私が「贈与」に目を向けるきっかけを作ってくれた人です。

 2018年、私はたまたまが重なって櫻スタートラベルが企画した「杖と車椅子で行くウルル&シドニー6日間の旅」に一旅行者として参加しました。櫻井さんを含めて車いす2名、失語症2名、健常者3名というメンバー構成でした。健常者3名で障害を持つ4名を支援しながらの旅になると覚悟しました。櫻井さんの綿密な準備にもか関わらず、旅の当初から大小の想定外トラブルが起きます。私たちは、徐々に助ける者・助けられる者から、ウルル登頂を実現して無事に帰国することを目指す協働者となりました。身体の自由が利かないこと、すぐには言葉が出てこないことは、違いでしかありませんでした。車いすの女性Tさんの好奇心と行動力、失語症の女性Yさんの屈託のない笑い声。「他者のためになろう」などと考える以前に、その一瞬その場に必要なこと(声がけ、アイディア出し、雰囲気を変える等々)に動こうとする彼らを見ているうちに、「障害」「支援」という言葉の意味がガラガラと崩れました。「障害者」と名づけて分けることで失っている関係があったのです。これは何も「障害者」に限らないのです。所与と考えているあらゆる定義に言えることだったのです。

 旅の費用は、もちろん参加者自身の負担。ただ障害者ゆえに必要な費用(車いすの昇降機付きバス費)のみをNPO法人TravelForwardが支援してくれました。会ったこともないNPO法人の会員たちからの贈り物は、私の「寄付」の定義も更新してくれました。「新しい贈与論」の門を叩いたことにつながっています。(※TravelForwardはコロナ状況を鑑み2020年に活動を停止。)

 櫻井さんの旅に参加した多くの人は、誰かを支援したい、ほかの人にも同じ体験を味わってほしいと思うようです。ウルルの旅の失語症2名は、旅を諦めていた仲間のために「失語症者とともに創る白浜団体バスツアー」を企画し、半年後に櫻スタートラベルと一緒に実行しました。

 櫻井さんの行動は関わった人のなかに「ありがとう」と「お返ししたい」の循環を生み出します。それはバトンリレーの如く”手から手へ”と願いを重ねて渡されます。おそらく櫻井さんの身体が動かなくなる日がきたとしても櫻井さんに始まった輪は動き続けるに違いありません。

■推薦人②より:贈与の循環

 推薦人パートナーの方の経験に強く心を動かされたことはもちろん、「贈与の循環性」に大きな興味を持ち、推薦させていただきます。
 ・参加せず資金だけを届けてくれる人の思いものっかって旅が成り立ったこと。
 ・「支援する側」のつもりだった推薦人が、本当は相互補助だったことに自然と気づいたこと。
 ・ツアーの参加者が、次の誰かのために行動を起こしたくなること。

内側にも外側にも見られる「次への贈与」は、とても印象的な返礼のひとつの形なのだと感じました。「新しい贈与論」からの贈与が、どんな「次へ」に繋がっていくか、とても見てみたい!と思っています。

 代表の櫻井さんが掲げる「障がい当事者が旅行業を担う意味」からひとつ紹介させてください。

  『訪れた足跡がまた誰かの道になる』

当事者だからこそ提供できる安心感を持って、世界のさまざまな場所に届けられる新しい足跡を、1つでも増やしていきませんか。

投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。

  • ハンディキャップがある状態での旅は大変だとおもいますが、同じ様なハンディキャップがある人が、理解ある上でプランしてくれる心強さは大きいとおもいます。(福原寛重)

  • 今回はかつてないほどの難問ですね、、、いずれもすばらしい活動で順位がつけづらい。社会からの理解の得難さ、支援の必要性、新しい贈与論からの寄付金額の影響度を考慮し、旅行会社櫻スタートラベル(櫻井純さん)を第一希望とさせていただきます。コロナ収束後、遠慮なく旅行に行けるようになる時まで、このサービスが続いていることを心から願っております。(宮本聡)

  • 社会的な意義もさることながら、関わった人が「支援する側」「支援される側」という一方的な関係ではなく、「協働」という相互性のある営みであることを体感した、という部分がこの「新しい贈与」が志向している関係性に強く共鳴しているように感じました。望ましい循環をうみだしていける取り組みを支援したいと思います。(志賀響子)

  • 事業性があるということと、事業内容の素敵さが響いた。(横田龍欣)

  • どのような軸で判断すれば良いか非常に迷ったのですが、新しい贈与論は合理性や社会事情によって寄付先を決定するものでも無いなと考えたので、主観的に私個人が応援したい候補先に絞ることにしました。上の観点で考えたとき、私がこれまで知らなかった内容かつ、これまで個人的に寄付を行なっていなかったテーマが身体が不自由な方の旅行支援でした。私自身、旅行が好きなこともあって身体が不自由な方も旅行を楽しんでもらいたいなという気持ちも強く、櫻井さんを第一希望とさせていただきます。(中村祥眼)

  • 「誰でも、好きなときに、好きな場所へ」という企業理念をこれほどまっすぐに、愚直に実現させようとしている組織はないんじゃないでしょうか。コロナ禍で旅を制限されるいま、その理念の重みを少しばかり想像できます。またなにより、櫻スタートラベルで企画された旅やイベントでの参加者さんの笑顔を見るに、いつか自分も参加してみたいと思いました。これからも一人でも多くの方にとって楽しい旅が届けられることを願っています。(中島真)

  • 悩みに悩みましたが、やはり推薦先の櫻井純さんに投じさせていただきます。贈与・支援を目的とした活動でなく、「旅という共通の目的のもとに集まった人たちが、はじめからお互い様であったことに気付く」、見ようとしなければ見過ごしてしまうことが当たり前にある旅に大切な意味を感じています。(稲垣景子)

  • 推薦人の方の推薦文に強い意志が感じられ、それが最後の決め手となりました。推薦人の方の経験を読む中で、その実体験を通して何かを「手渡され」そして「手渡していく」という、そんな感覚が強く残っているのかなと思いました。そんな感覚に寄り添いたいというか、大切にしたいなあと思い1位としました。(嶋田康平)

  • どの団体も、現状の仕組みや、社会の注意から抜け落ちてしまいがちな対象をサポートしているので、非常に難しい選択でした。今回は、櫻スタートラベルさんへの寄付を希望します。今の自分の生活の側にない社会課題には、どうしても無関心になりがちなので、こうした取り組みを行っている当事者の活動を知ることはとても大切だと改めて感じます。何らかの問題を抱えている当事者が、アクションを起こしやすい環境を整え、そのアクションを社会全体で共有できるような仕組みがあれば、空いてしまっている社会の穴を少しずつでも塞いでいけるのかなと思います。そういう意味で推薦者の方が参加した障害者と健常者が、一緒に旅をするツアーは、お互いの認知の溝を埋める効果が高く感じられ、レギュラーツアーとして催行してもらえれば、一度参加してみたいなと思いました。(西信好真)

  • ご自身の体験に基づいて始められた活動ということもあり、説得力があると思いました。(太田睦)

  • 受益者の属性や社会情勢を含め、資本が集まりづらい団体なのではないかと感じたため。(中村多伽)

  • 第一希望は櫻スタートラベルさん、ツアーに参加された健常者が、障がい者を助ける人ではなく相互に助け合う仲間に変わったという話が印象的でした。またツアー経験者たちが、他の人にもこの体験をして欲しと次のツアーを企画したというお話からも、まさに「手」から「手」へ受け渡されていく行動の連鎖になるというイメージが沸き、今回のテーマに一番フィットしている感じがあり第一希望にしました。(浅井美絵)

  • バリアフリーに代表されるように、街の部分部分の構造において障がい者に負担をかけないような取り組みは増えている一方で、旅行という行為はやはり彼らにとってまだハードルは高いと思います。「杖と車椅子で行くウルル&シドニー6日間の旅」が実現されたのは関係者各位の強い思いの賜物であったと感じました。贈与の循環という観点も非常に興味深く、寄付を行うことで今後その性質がより現れてくるのではないかと期待して、一票を投じます。(荒川陸)

  • 悩みましたが、櫻スタートラベルさんが、自身の経験から、障害者や高齢者の希望にかなう旅の実行に力を入れてる点に共感しました。障害者をターゲットにするとなると、設備や費用面含めて通常とは異なる努力が必要と想像できます。そんな櫻スタートラベルさんに寄付ができれば、より活動の幅を広げられるとともに、旅行会社として何か目に見える形での活用をしてくれそうという期待と希望を込めて寄付先にしたいと思いました。(疋田裕二)

  • 推薦文に心を打たれました。障害のある方だけでなく、健常者にもすごい価値を提供されていることに感動し、自分も参加してみたいと思いました。子どもと一緒に参加してみたいです。(鈴木亜香里)

  • テーマを設けたからこそ出てくる寄付先という言葉にグラグラしました。自分が触れてこなかった分に関しては、そういうものだと思う部分が大きいですが、相対的に出会う機会が少ないものもあるのだろうなと思います。そんな思いで選びました。(前原祐作)

  • どちらかといえば国内の活動を応援したいという思いがあり、また旅行という選択肢が誰にとっても身近なものになればと思い櫻スタートラベルさんを選びました。(碇和生)

  • 今回も、日頃意識したことのないマイノリティについて考える機会となりました。種類も全く異なり順番をつけるのに悩みましたが、推薦者と推薦先の関係性の近さに着目しました。贈与元と贈与先の繋がりが、贈与をきっかけに始まることもあれば、強まることもあるかもしれません。今回は、すでに推薦者が贈与先と関係性がありそうなため、そこからより贈与を通じて何かが強まりそうな予感がしており、そこに期待をしてみたいと思います。(Sho T)

  • いわゆる身体的マイノリティの方々の、生存にまつわる必要最低限の支援についての議論は、ある程度なされるようになった感覚があります。他方、「余暇」や「楽しみ」について言及されることはまだ多くありません。しかし、コロナ禍で「不要不急」のものこそが人生を豊かにするのだと、あらためて実感された方も多いと思います。本来「不要不急」とみなされがちな旅行に目をつけた櫻井純さんのような活動は、あらゆる人が豊かな生を送れるようになるため、とても重要な活動だ考えました。(小池真幸)

 新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。時折新規会員も募集いたしますので、ご興味をもたれた方はニュースレターへご登録ください。



運営

法人名     一般社団法人新しい贈与論
代表理事    桂大介
設立      2019年8月1日
ウェブサイト  https://theory.gift
連絡先     info@theory.gift
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 「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。

特定非営利活動法人WorldOpenHeartへ寄付を行ないました

 共同贈与コミュニティ新しい贈与論(代表:桂大介)は、特定非営利活動法人World Open Heartに対し55万円の寄付を行ないました。

 新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっています。2021年03月は認定NPO法人高木仁三郎市民科学基金、特定非営利活動法人World Open Heart、NPO法人くらしとバイオプラザ21の3候補があがり、河原塚有希彦・桂大介の推薦した特定非営利活動法人World Open Heartが最多票を得ました。

推薦文は以下の通りです。

特定非営利法人World Open Heartを推薦します。

この団体は、事件や事故の "加害者" となった人の家族を支援することを目的とし、各種相談をはじめ家族会や厚生支援などを通じて家族支援を行っています。加害者は被害者側とは違い、同情や支援の手が差し伸べられることはほとんどなく、「悪いことをした人の家族」として社会の厳しい視線にさらされ、時には誹謗・中傷の的となります。一方で、World Open Heart代表の阿部恭子氏は「家族に連帯責任を求めて犯罪を抑止しようという理論は、現実に成り立たない」と指摘します。

池袋で乗用車が暴走し11人が死傷した "池袋暴走事故" では、幼い命が亡くなったという痛ましさに加え、被告の「ブレーキを踏んだのに加速」という発言と元官僚という属性によって、ネット上に様々なバッシングがあったことが記憶に新しいと思います。阿部氏によると「バッシングは被告人だけにとどまらず、「家族も同罪」「家族も死刑」といった書き込みもあった」とのこと。連帯責任による家族バッシングの文化は今日においても色濃く残っています。一般に被害者は裁判などで賠償金を得ることが期待でき、そのお金をあてにして成果報酬型にて弁護士を雇うなどできます。一方で加害者はこうした経済的な後ろ盾がなく、600万円とも言われる裁判費用を持ち出すことも珍しくありません。精神的にも経済的にも頼れるものがなく、孤立しがちな加害者家族は自殺に追い込まれることも少なくないといいます。

「日本は親の社会的責任が一番重く、親の自殺率も高い。押しつけず、社会で分担する姿勢が大事」(阿部氏)

インターネットが普及し、加害者の名前をググれば事件のことが出てくる・忘れられることのできない今こそ、こうした活動が重要だと考えます。

公式サイト
http://www.worldopenheart.com/index2.html

「上級国民」大批判のウラで、池袋暴走事故の「加害者家族」に起きていたこと
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/76274

『加害者家族』はバッシングされてもいいのか。支援団体の代表「家族をいじめても意味がない」https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5d803070e4b03b5fc88872ec

投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。

  • 加害者、加害者家族に一番資本が集まりづらいと考えたため(中村多伽)

  • 加害者が加害者になってしまうのはその人の問題としていいのでしょうか。私たちは、”加害者”と名付けられた状態で加害者を知ります。その時点で、「加害者に必ず因があるがあるはず」と私たちの見方まで方向づけられてしまっていないでしょうか。状況にもよると思いますが、事件や事故を挟んで、苦しんでいるのは同じかもしれません。代表の方の事実のみをシンプルに伝えるスタンスにも共感できました。(阿曽祐子)

  • WorldOpenHeartは以前から知っていました。迷わず一位とさせてもらいます。「人権」という仕様の「実装」って大きな課題ですよね。(本間盛行)

  • ちょうどこの連休にこんな記事を見たところです。
    https://news.yahoo.co.jp/articles/f8b6538b2d109221814cd99441ef003135fce660

    「犯罪加害者家族」という見えづらい「被害者」を支援する活動は、制度の網からこぼれ落ち、なおかつ一般の方からも理解もされにくい、大切なテーマだと思います。日本で初めて犯罪加害者家族を対象とした支援活動を行ったNPO法人WorldOpenHeartはぜひ応援したい団体の一つ。今回の寄付先の第一希望といたします。(宮本聡)

  • 日頃私が抱いている疑念、違和感に近いこちらに投票させていただきました。以前から刑事事件等の報道で家族が謝罪しているのを見る度に、「そもそも彼らこそ一番身近な被害者なのではないか?」と感じていましたので、こういった立場にある人々を支援する団体があるのであれば、支援したいなと素直に思いました。(三上遼)

  • NPO法人WorldOpenHeartに投票します。ニュース報道だけではわからない人権侵害について、NPO活動の必要性を強く感じました。(山田泰久)

  • 普段自分は研究者として活動をしているため、科学技術の啓蒙や支援を目的とする2団体の重要性はとても馴染み深いものでした。比べてWOHの活動は自分の意識になかった重要な問題を突きつけられた思いでした。近年SNS・インターネットの発達の負の側面として、未熟な若者が犯罪に巻き込まれるケースの報告が目立ちます。その中で、加害者になってしまった場合の家族へのケアを社会として持つという活動内容に共感し、WOHに一票を投じようと考えました。(荒川陸)

  • 加害者家族の窮状は以前から関心を持っていました。SNS時代においては、「正義」の暴走によって当事者がより追い詰められる状況になりやすいのではないかと思います。万一家族が逮捕されてしまった際の相談があるという事実も、広く知られて欲しいと感じ、一票を投じます。(森康臣)

  • 加害者の家族を支援するという団体がある事に、衝撃を受けました。確かに、犯罪があった時、我々は家族を責めがちです。親の教育のせいとして、母親の責任を問う声もよく聞きます。この団体のホームページを見て、今まで意識していなかった、加害者家族の苦しみを知りました。そして、加害者というタブーとも言える領域の課題解決に取り組む意義を理解しました。(西山裕子)

  • 加害者家族という、バッシングの対象となっても仕方がないという風潮の中で誰にもサポートされず、助けを求める先が無かったであろう存在を支援されているWorldOpenHeartさんを選びました。加害者そのものの社会復帰や支援もタブー視されがちですが、自分が起こしたわけでもない罪を責め続けられる家族の辛さを考えると胸が痛いですが、このような活動をされている団体さんの存在に少し気持ちがほっとします。(浅井美絵)

  • やはり家族は血の呪いのようなものがあり、たまたま形成された関係にも関わらず、家族は一方的に被害者になってしまう。家族という単位ではなく個々人を見たときには完全にもらい事故でとても大きな課題だと思ったので。(藤井宏二)

  • 高校生の頃と記憶しているのですが、東野圭吾の手紙という小説で初めて加害者遺族の苦しみに触れました。それからいくつかの事件の加害者遺族について調べたり、本を読んだりしてきました。私の結論は、なぜ加害者遺族にまで罪を背負わせようとするのかということでした。なぜなんだろう?と思ったことに向き合ってる団体があることを今回初めて知ったので応援したくなりました。(中西晶大)

  • 加害者の家族も一種の被害者であり、支援が必要という視点はなるほどと思いました。(太田睦)

  • 加害者の家族が、不特定の人々から「正しさ」をたてに責め立てられ、新しい被害者になっていることはとても見えづらいことです。間違いをおかしても再起できる社会でありたい、家族を含めて支えていける社会になりたいという思いから、World Open Heartさんの活動を応援します。(大政勇作)

  • 人権意識が徐々に拡大している今日においても、なぜか加害者家族への社会の当たりは厳しさが衰えないように感じます。どんな凶悪犯であっても、家族に罪はありません。ご家族の方々がいわれのない批判から守られ、適切なケア・サポートが受けられることを願って、WorldOpenHeartさんに投票します。(桂大介)

  • 加害者の家族という観点は正直盲点でした。つい感情的になると、重罪を犯した親御さんやお子さんなどは、犯罪者と同様の視点で見られがちになるかと思いますが、理性的には当然切り分けて考える内容かと思います。こういったマイノリティの方々に誰かが手を差し伸べる必要があると思いますし、こういった一見目を逸らしがちな方々への支援こそ求められていると感じ、選択させて頂きました。(海野慧)

  • 心痛める犯罪や事故が起こってしまった際、被害者への同情や共感がどうしても強くなってしまう一方で、無条件に悪意のある攻撃的な目を向けられてしまうのが加害者とその家族。個人的なものやセンシティブな情報もオープンになっていく社会で、加害者の家族も犯罪者のように扱われてしまう現状があり、家族の方たちの精神的なつらさは想像し難いです。
    社会の分断が進んでいる現代ですが、育児や介護、DVなどの課題に関しては、個々の家族だけで解決しようとせずに地域や社会で支え合おうという意識や取り組みがどんどん拡がっています。起こってしまった犯罪に関しても、責任を加害者とその家族に全てを押しつけ、他人事として糾弾するのではなく、社会全体でその責任を負い支えあう姿勢を持てたらと思います。(河原塚有希彦)

  • 犯罪加害者家族の支援というテーマには以前から関心をもっていました。今回、阿部理事長が寄稿された記事をいくつか拝見し、問題の複雑さ、根深さを改めて知る機会となりました。
    記事の中の「常に攻撃や嫌がらせに怯え、安全が保障されていない環境で、罪と向き合うことはできないのだ。」という言葉が印象に残りました。加害者家族、加害者本人、バッシングをする人の心の闇など、この問題の途方のなさに立ち尽くしそうになりますが、地道で、信念と根気が必要な同団体の取組みを知り、支えとなる人が増えていくことを願っています。(吉見新)

  • 罪を犯した人の家族を守ることがタブーなのかというと、そんなことはなくて守るべきものだと思うのですが、連帯責任として考えられてしまう、とても難しくかつ辛い現実だと思います。そういった方々が、社会的にも心理的にも再び立ち上がれますように。(白川みちる)

 新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。時折新規会員も募集いたしますので、ご興味をもたれた方はニュースレターへご登録ください。



運営

法人名     一般社団法人新しい贈与論
代表理事    桂大介
設立      2019年8月1日
ウェブサイト  https://theory.gift
連絡先     info@theory.gift
メディアキット ダウンロード

 「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。

NPO法人Babyぽけっとへ寄付を行ないました

mar2021.png

 共同贈与コミュニティ新しい贈与論(代表:桂大介)は、NPO法人Babyぽけっとに対し54万円の寄付を行ないました。

 新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっています。2021年03月はNPO法人Babyぽけっと、一般社団法人HLAB、一般社団法人nukumoの3候補があがり、大政勇作、藤井宏二の推薦したBabyぽけっとが最多票を得ました。

推薦文は以下の通りです。

「Babyぽけっと」を推薦します。

Babyぽけっとでは、予期せぬ妊娠や経済的な理由などにより出産しても育てるのが難しい生みの親と、子供を授かることのできなかった夫婦でどうしても子供を育てたいという育ての親の願いを特別養子縁組を通してサポートをしています。

生みの親は、DVや経済的な問題に苦しんだり、生んでも育てられない罪の意識、子供の成長や幸せを心配します。育ての親は、実子ではないことでの子育ての難しさや関係性に思い悩んだりします。養子は、自分が実の子供でないことを知り悩み苦しんだりします。

特別養子縁組ですと普通養子縁組と違い親権は実親から養親に移り戸籍も「養子」ではなく「子」に移ります。そのため、法律上も実親との縁は切れ養親の実子扱いとなり、実親とは縁が切れてしまうことがほとんどです。こちらでは生みの親、育ての親、子供本人同士が交流を持てる機会などを作り手広くサポートしています。

例えば、生みの親には以下の様に母親専用のシェルターを作っていたり、
https://babypocket.net/real-parent/#shelter
育ての親には以下のような手順で迎える準備を進めます。
https://babypocket.net/adoptive-parent/

特別養護施設から"子供を選んで"迎えるのではなく、生まれる前から引き取り手が決まっている場合もありどんな子か分からない状態で子を迎え入れる形をとっています。また、その子供が生まれる際には一緒に立ち会い、生まれたときから”自分の子”を受け入れられます。その際にも必ず生みの親に一度抱かせるといった取り組みなどもして生み、育て両親ともとても大切にしていることがうかがえます。

当法人の中でとても共感できた部分を抜粋します。
・この世に生まれてきた大切な「小さないのち」は、ペットのように容姿や好みで「選ぶ」ことはできません。ご自身で産んだかどうかに関わらず、「授かる」ものだということをご理解ください。
・真実告知は必ずしていただく方針です。
・妊娠中から当会に相談があり、産まれてきた子どもが必ずしも健康とは限りません。先天性の障がいがある場合、後から何らかの障がいが出る場合もあります。
・該当後に病気にかかる場合もございます。そのような事態にあっても実親と子どもが背負う背景がある事をご承知おきください。
・養子同士の交流会(たんぽぽ会)や養子縁組家族の交流会(すずらん会)など定期的な交流会と真実告知のシンポジウムも開催
・Babyぽけっとでは、お子さまを養親夫婦に託した後も、交流会などを通して親密な関係を保つことを心がけております。
・ご希望であれば一定の年齢まで育ての親が成長アルバムを作成しお送りいたします。

家族とはとても不条理で、自分で唯一選べる家族は配偶者のみです。日本ではかつて家制度があり、血縁のつながりが、ときに "呪い" のように特別な意味を持つようになりました。子供はいつも巻き込まれる側です。幸せな場合もあれば、不幸な場合もあります。親子も刷り込みのようなものでお互いに”親子”だと認識することによって共同生活が成り立っています。

すなわち、家族において必要なのは、血縁ではなく互いの情愛だと言えます。そしてこれは古き良き一種の村社会の形かなと感じました。血縁にとらわれず、慈しみ合う家族のあり方が、今よりももう少し自由になっていくことを望みつつ、新しい家族のカタチというよりは、新しい社会のカタチが見えた気がしたので推薦させていただきました。

投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。

  • 産みの親と育ての親が一致する意味は特にないと思っている。育児や教育に関しては、それぞれの性格や環境による適性も大きく存在し、次世代の社会の構成員となる子どもたちは、遺伝的な繋がりや家族制度の枠に押し込むのでなく、社会全体に開かれた形で、共同体として育てていくのが望ましいと感じている。そうした中で現行の養子制度を活用し、産みの親と育ての親をマッチングし、両者に対して、きめ細やかで実践的な支援を続けている、こちらの団体に1票を入れました。(西信好真)

  • 小さないのちを守るということ、関係性を長きにわたって育むこと、ひとりにさせないという強い願いを感じるとともに、ここまでやるのかと自分の無知にショックを覚える一方で、ここまでやる必要があるという理解もしました。この社会にBabyぽけっとが存在してくれていることが、本当に心強いことですし感謝しかないです。(中島真)

  • 全て素敵な取り組みですが、集めたお金をどこにお渡しするのが良いのかというのを考えた時、公共性が高く資本が集まりづらいところという観点で選ばせていただきました(中村タカ)

  • まだまだ養子縁組の少ない日本で、とてもしっかりとした活動をされている点に感銘を受けました。厳格な審査や受け入れサポートのみならず生みの親のサポートもされており、「家族」が包括的にケアされている印象を受けました。今回の寄付は微力なものですが、さらに幅広く活動が展開されていくことを期待しています。(桂大介)

  • 恥ずかしながら特別養子縁組と普通養子縁組との違いもよく分かっておりませんでした。この世には望まれない子供はいないので、全てのお子さんがその生を全うできるような場が整うことを祈っております。(海野慧)

  • NPO法人Babyぽけっとさんに一票を。恐らくこちらで特別養子縁組をされたご家族のドキュメンタリーを見た事があります。様々な角度からしっかり話し合った末にお迎えした夫婦も幸せと同時に子育ての悩みや難題にぶつかってしまった時のサポートもされていることは心強いし、生みの親、育ての親共に尊重されている事もこちらの団体をとても応援したいです。(鈴木美香)

  • 「この世に生まれてきた大切な「小さないのち」は、ペットのように容姿や好みで「選ぶ」ことはできません。ご自身で産んだかどうかに関わらず、「授かる」ものだということをご理解ください。」とても共感しました。特別養子縁組には様々な難しいことが伴うと思いますが、それをNPO法人という立場から、相談などの費用を負担させることなくサポートしている活動の意義を実感しました。(荒川陸)

  • 「家族とはとても不条理で、自分で唯一選べる家族は配偶者のみ」という一文に共感しました。自分は生まれつきの全ての不平等は無くすべきと思っていますが、家族という単位は子供にのってどうしようもなく存在するものです。それは不条理でもあり、だからこそ愛が生まれる場所でもあります。生みの親、育ての親、どちらも大切にする当団体は尊い活動をしていると感じました。(境駿伍)

  • Babyぽけっとさんを選んだ理由は、命は大切と言いながら、一人親や未成年者の妊娠、経済的困窮・病気など親が子どもを育てるのが難しい状況の中で頼る先が無く自己責任論に追い詰められる社会に疑問があったからです。授かった命を自分自身が育てることが難しかったとしても、このような活動があれば自分や子どもを追い詰める悲しい事件は減らせると思いました。また真実告知をすることや、生みの親と子どもが交流を持ち続けられることは、難しいことも多いかと思いますが本人が自分のルーツについてや自分と家族について向き合うためにとても大切な取り組みだと思いました。(浅井美絵)

  • 「家族とはとても不条理で、自分で唯一選べる家族は配偶者のみです。」という一文が刺さりました。そして、親となる側も "授かる" という考え方が、生まれてくるこどもにとっても平等なチャンスである、と感じました。単に少子化だから...というよりも、あたらしい家族のありかたに感銘を受けたので、選択しました。(白川みちる)

  • NPO法人Babyぽけっとに投票したいです。生んだ人だけでなく、養親との縁を取り持つところまで線をつないでいくのがよいと思いました。ぽけっとファミリーとか、親ばかサロンとか、言葉の使い方がうまい!と思いました。(阿曽祐子)

  • 生みの親、育ての親の双方をサポートすることで子どもたちの幸せに寄与している活動に心をうたれました。子どもたちを巻き込んだ悲しい事件がたびたび騒がれる中、Babyぽけっと様の活動は1つの希望だと感じました。(中西晶大)

  • 子供は授かりものとはよく言ったもので、どんなに望んでも手に入らなかった夫婦がある一方で、様々な事情によって「望まない妊娠」もまたあり得ます。「出産しても育てられない生みの親から、子どもを育てたくても授かることができなかった夫婦へ、命のバトンをつなぐ」という言葉にとても共感したので今回はこちらに投票させていただきました。(三上遼)

  • 同性婚や夫婦別姓など、新しい家族の在り方が議論される機会が増えています。養子縁組についても同様に、色々な可能性があっても良い気がしました。とくに「血縁にとらわれず、慈しみ合う家族のあり方が、今よりももう少し自由になっていくこと」という推薦者の方のコメントに共感したので投票させていただきました。(碇和生)

  • 3つの推薦団体がいずれも活動や特徴がまったく異なるため、比較して順位をつけることがとても難しかったので、シンプルにお題の「家族」というテーマとの親和性を感じる順番に選びました。ちょうど今月、一般社団法人ベビーライフという養子縁組団体が、いきなり廃業した上に、重要な個人情報を所轄行政に引き継ぎもせず、行方をくらませている、という報道があったばかりです。子どもの命と家族の問題を解決する一つの方法である特別養子縁組。正しい理解と誠実な運用が求められる今だからこそ、私たちがBabyぽけっとを応援する意義は大きいと思います。(宮本聡)

  • 子どもは本来社会全体で育てていくものだと思いますので、理念にとても共感しました。(高橋祥子)

  • Babyぽけっとさんの活動がもっと多くの人の目に止まるといいなと思い、第一候補にしました。(太田睦)

  • 家族というテーマに向き合おうとするたび、重苦しいきもちなる自分の価値観を認識する投票でした。複雑な家族のあり方を、整えたり、解したりせず、複雑なままに受け入れ、寄り添い続けるBabyぽけっとの活動に希望を感じました。(吉見新)

  • 新しい親子の関係を作るために、尽力されている団体がある事を知りました。とても意義あると思います。(西山裕子)

 新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。時折新規会員も募集いたしますので、ご興味をもたれた方はニュースレターへご登録ください。



運営

法人名     一般社団法人新しい贈与論
代表理事    桂大介
設立      2019年8月1日
ウェブサイト  https://theory.gift
連絡先     info@theory.gift
メディアキット ダウンロード

 「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。

吉岡純希氏へ寄付を行ないました

feb2021.png

 共同贈与コミュニティ新しい贈与論(代表:桂大介)は、吉岡純希氏に対し52万円の寄付を行ないました。

 新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっています。2021年02月はNPO法人プレーパークせたがや、メディカルデザインエンジニア・吉岡純希氏、日本玩具博物館の3候補があがり、西信好真・吉見新の推薦した吉岡純希氏が最多票を得ました。

推薦文は以下の通りです。

メディカルデザインエンジニア/NODE MEDICAL 代表取締役
https://technurse.jp

今回、私たちが推薦するのは、病院でデジタルアートをつかった子ども達のケアや、3Dプリンタを使い患者に寄り添ったオリジナルの介護器具を作っている吉岡純希(よしおかじゅんき)さんという個人の方です。吉岡さんは、元看護師のエンジニアという異色の経歴の持ち主です。

看護師として働いていた頃、高度な医療ケアが必要なために病院の外に出ることのできない子ども達に、映像や音でディズニーランドに行ったような体験を届けるため、独学でプログラミングを学び、デジタルアートの制作を開始しました。平行して3Dプリンタを用い、患者さん一人ひとりの身体や、各々が抱えている課題に寄り添ったカスタムメイドの介護器具なども作っています。

デザインとテクノロジーで支援するケアの領域を拡張し、看護ケアの質を飛躍的に向上させる「メディカルデザインエンジニアリング」という、新しい看護の領域を、一般レベルにまで普及させ、発展させるための活動に取り組んでいます。デジタルアート、メディカルデザインエンジニアリングといっても、あまりピンとこない方も多いと思います。ぜひ下のリンクの記事や、動画をご覧ください。

◆看護師からエンジニアを目指した理由。新しい看護ケア文化をつくる◆
https://advanced.massmedian.co.jp/article/detail/id=3913

◆デザインエンジニアリングとケア(取り組みの全体的な枠組みの説明)◆
http://jnapcdc.com/LA/yoshioka/

◆(動画)Digital Hospital Art 2014-2015◆
https://www.youtube.com/watch?v=GX9rYtJVc1o

病院の壁に絵を描くことが一般的なホスピタルアートの世界で、吉岡さんの活動はもう一歩踏み込み、アートが一人ひとりの患者のケアに寄り添うことを目指しています。痛みを伴うリハビリが必要な子どもが、身体の動作に合わせて動く光に思わず手を伸ばしたくなるような仕掛け。わずかに目を動かすことしかできない子どもでも、その動きだけで自由に表現ができるような仕組み。「寄付」や「贈与」というと、とかく支援する側も、される側もシリアスさが求められることが多くなります。吉岡さんの活動は、真摯でありながら、「遊び」心や美しさ、テクノロジーの力で、病院という無機質な世界を軽やかに飛び越えていきます。自然と笑顔がこぼれる、気がつけば参加したくなる、そんな周囲を巻き込むような活動をされている吉岡さんを、皆さんにもイイね!と応援していただけると嬉しく思います。

投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。

  • 今の時代だからできる、看護の個人化、オーダーメイド化を、テクノロジーとアートを使い、自分のできる範囲から着実に実践し広めようとしている吉岡さんを応援したい。そして「メディカルデザインエンジニアリング」という活動が全国に広がり、ケアを受ける側、ケアをする側ともに、もっと充足した時間を過ごせるような未来が訪れると良いなと思っています。(西信好真)

  • 医療、アート、エンジニアリング…従来それぞれの領域として認知されてきた境界を自然体として超えていく様子に、吉岡さんみたいな人がどんどん増えるといいなって思いました!取り組まれている活動もすばらしい!(中島真)

  • 自身がエンジニアということもあってか、こういった分野の課題に対してエンジニアリングを用いて寄りそう吉岡氏の活動にとても共感しました。(三上遼)

  • "メディカルデザインエンジニアリング"" ということば、はじめて目にしました。テクノロジーを使って、病気や障害を持つひとたちの多くが、すこしでも世の中の「楽しいこと」「便利なこと」に触れることができればいいな...と思い、選択しました。(白川みちる)

  • 大変難しい選考でしたが、第一希望に吉岡 純希氏を挙げます。看護師としての経験から出た発想ということで、実際に医療現場でのニーズに応えるためのアイディアであり活動であると思いますし、療養やリハビリとなると、やらなきゃいけないこと感が出そうな一方で、純粋に子ども達がやりたい、楽しい!となる発想に驚かされました。多くの医療機関でも子どもに限らず今後も活用が進められそうな期待も込めての第一希望です。(浅井美絵)

  • 「メディカルデザインエンジニアリング」という言葉は、初めて知りました。寄付によって、吉岡さんが新たな作品を生む助けになれば良いと思いました。長期入院している患者さんたちの癒しや刺激、リハビリ支援になることを願います。(西山裕子)

  • 実践だけでなく研究もされているので、今後の広がりが期待できると思いました。(鈴木亜香里)

  • 遊びという共通するお題で、こんなにも色々な活動をされている方がいるのだなと感銘を受けました(それを見つけて来る推薦者のアンテナにも)。私自身にも2歳の子供がいます。自分たちの頃とは違う環境もあれば、数十年前に親である自分たちも同じ体験をしたであろう遊びや歌に触れて、追体験をするような日々を送っています。その意味では、プレーパーク、日本玩具博物館には親近感を覚えました。他方で、吉岡さんの活動は自分の周囲にはこれまでなかった発想に満ちていました。活動の意義の大きさはもちろんですし、個人の方への寄付というのは団体に対して行なう行為とはまた違った意味合いがあるかもしれないなと、こちら側の興味も含めて、票を投じたいと思いました。(森康臣)

  • 取り組みがユニークで支援したいと思いました。(高橋祥子)

  • 推薦人のひとりとして、第一希望には吉岡純希さんを選びました。医療の領域におけるアートの可能性を拡げる先駆的な取り組みをされている吉岡さんの活動を皆さんにご紹介できたことを嬉しく思います。(吉見新)

  • テクノロジーやアートを医療の領域で応用されていて、素晴らしい活動だと思いました。応援しています。(碇和生)

  • とても気になる選択肢ばかりだったが、掛け算の可能性にとても期待したい。(藤井宏二)

  • 「遊び」というテーマに照らした際にもっとも意外で興味が湧いた活動に投票いたします。(加藤めぐみ)

  • 病院の、あの独特の空間はなんとかならないか?とずっと思っていました。高齢化社会において、今後ますます必要になるデザイン、アート、テクノロジーだと感じます。吉岡さんのような活動をきっかけに、このようなアプローチが社会にもっと拡がればいいなと思います。(姜花瑛)

  • 楽しく明るく活動されているのが印象的でした。特に、絵を描くことは、直接の医療ではないけれど、一人一人にとってかけがえのない場所を作っていく活動だと思います。(阿曽祐子)

 新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。時折新規会員も募集いたしますので、ご興味をもたれた方はニュースレターへご登録ください。



運営

法人名     一般社団法人新しい贈与論
代表理事    桂大介
設立      2019年8月1日
ウェブサイト  https://theory.gift
連絡先     info@theory.gift
メディアキット ダウンロード

 「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。