共同贈与コミュニティを運営する一般社団法人新しい贈与論(代表理事:桂大介)は、日本全国の不登校子どもの居場所・フリースクールをつなぐNPO法人フリースクール全国ネットワークに対し25万2千円の寄付を行ないました。
新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっており、今月が二回目となります。11月は公益社団法人アムネスティ・インターナショナル日本、NPO法人フリースクール全国ネットワーク、#あなたの美しいところ、Berliner Gazetteの4団体が候補にあがり、小池真幸の推薦したフリースクール全国ネットワークが最多票を得ました。
投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。
アメリカでホストブラザーがフリースクールで学んでた時期があり、教育の多様性っていいなと思った原体験があります。学ぶというのは、もっとオポチュニティ含めていろんな形があって良いと思っていて、そういう選択肢の多様さが時に人生に光をもたらすと思うので、もっと当たり前になると良いなと思います。(佐俣奈緒子)
教育環境における改善、機会を平等に近づけるためのアクションは社会が中長期的に良い方向に向かうためには必要不可欠だと考えています。そのため、フリースクールを1番にしました。(モリジュンヤ)
現在、自分が中学で教師をしているということもあり、子供たちがそれぞれ自分のペースで自由に学べる場所が必要だと日々痛感しています。不登校、いじめ...。学校内の問題は、実社会と同じく枚挙に暇がありませんが、大人や社会がきちんと子供に「あなたはもっと自由でいいんだよ」と言える仕組みを作ることが求められていると思います。(田代伶奈)
子どもの良いところ、可能性を殺さずに伸ばすための環境を整備しておくことは、今後の日本の未来においてとても大事なことだと思っています。子を持つ親としても、多様性が認められる社会であってほしいと願い、フリースクールを第一に選びました。(匿名)
今回は下記のポイントを重視して選択するのが良いかと思い、フリースクール全国ネットワークを1番に選びました。
受益者の切迫度合いが大きい
今回の20万円が与えるインパクトが大きい
それに加え少子高齢化が進む日本において、最低であるけれど一番マシな統治手段とも言われる民主主義で物事が決められていくと年配者有利・若年者不利な決定がくだされがちなことは避けられません。そこで、せめて政治以外の場における広義の資源分配の場面では、できる限りを若い人に有利な選択するのが良いのではないかと考えました。(西村琢)
最終的にはNPO法人フリースクール全国ネットワークに決めました。不登校支援のプロジェクトは、SNSやクラウドファンディングを通してうまく発信して支援を集める、新しい世代のユニークな活動も増えてきたように思いますし、自分も支援クラウドファンディングで支援したことがありますが、こうした全国的なネットワーク団体に寄付をすることってあまりなかったです。SNSではあまり"映え"ないかもしれないけれど、全国規模での地道な実態調査やネットワークづくりの担い手が途絶えないことも重要だと思います。ということで、これもご縁と第1希望にしました。(鈴木悠平)
新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。時折新規会員も募集いたしますので、ご興味をもたれた方はニュースレターへご登録ください。
運営
法人名 一般社団法人新しい贈与論
代表理事 桂大介
設立 2019年8月1日
ウェブサイト https://theory.gift
連絡先 info@theory.gift
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「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。