共同贈与コミュニティを運営する一般社団法人新しい贈与論(代表理事:桂大介)は、沖縄県でサンゴの養殖を行なう有限会社海の種に対し35万円の寄付を行ないました。
新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっており、2月が5度目となります。今月は認定NPO法人ロシナンテス、NPO法人Social Change Agency、有限会社海の種の3団体が候補にあがり、中野達哉の推薦した海の種が最多票を得ました。
投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。
個人的に最近SDGs関連のプロジェクトに携わる事があり、環境問題に関心を持っているのが理由になります。また、近年のSDGsブームのかなり前から、あまり人々の理解を得る事が難しかった中、誰もやらない重要な問題に取り組むという姿勢が素晴らしいと感じたのも理由になります。(加瀬雄一朗)
多くの人が知りながらも解決しようと思わない課題である。地球に良いことをしているが今後もお金が集まりづらい。(贈与でのインパクトが大きい)という点。実際にサンゴ畑も見に行きたいです。(高橋祥子)
これだけ海洋汚染が話題になっているにも関わらず、ユーザーとして現状できることはこれ以上海洋汚染をしないようにマイクロプラスチックなどに注意を払うという対処ばかりで根本的な改善の部分になかなか参与しづらいと感じています。今回の贈与で直接的に海洋へ関われることがとても素敵だなと思っています。(ハヤカワ五味)
昨今の自然災害などの状況を見ていると、その脅威と共に「宇宙船地球号」の乗組員である自分を感じます。でも、それでいて東京に暮らし、何か冴えるアクションすらできていない自分が悔しくもあります。なので、金城さんのように、目の前の愛する自然のために人生をかけている人を応援することで、少しでも言い訳をしたい。その気持ちで一票を投じさせていただきました。(中村真広)
個人的なことですが、わたしは、自然に関心がなかなか持てない。環境問題もうまく考えたいけれど、「人間」のことばっかり気になってしまって、どう考えていいか、わからなくなることがある。そういう気持ちの中、去年沖縄の海で珊瑚をみた。「自然」との出会いだった。出会ってしまったら、守りたくなるなと改めて思った。(田代伶奈)
いま環境問題にどう取り組むかが喫緊の課題になろうとしているなかで、20年前からサンゴ礁の移植にひたむきに取り組み続けてこられてきたところが本当に素晴らしいなとおもいました。そして、さんご畑に行ってみたくなりました。この寄付が今後の活動資金の足しになればと思います。(浅川紘)
ちょうど今、沖縄関連の仕事をしていたので親近感が湧いて選びました。(太田睦)
個人的なことにはなりますが、日常を送っていて、ときたま「どうして川の水を飲めないのだろう。」と思うことがあります。かつて(と言ってもそう遠くない前)はなんら飲むことに問題のなかったはずの川の水が、生まれたときにはすでに飲めないのが当然になっていたよなあ、と。 あたまのすみにあったそういう考えと、『海の種』さんの活動は、違うこととはいえ、遠くないことに思えました。なにより全く想像したこともなかった活動でもありましたので「これこそ寄付が集まりにくいものなのではないか」と感じたため選ばせていただきました。(辻本達也)
沖縄の海が好きで、今後も美しくあってほしいと感じたので、珊瑚の養殖に取り組まれている「有限会社海の種」さんを第一希望にしました。(岩田宇史)
金城さんの深いサンゴと生態系への知識と想い。できることはしていこうという覚悟。沖縄という地域も、応援したい場所です。(阿曽祐子)
私は勝手に沖縄を第二の故郷だと思っています。ウチナンチュにはなれないですが、ナイチャーとして沖縄に寄り添いたいと思っています。珊瑚の問題にも以前から関心をもっていたので、是非支援したいと考えました。またもし可能であれば、現地に行ってお話を聞きたいとも思いました。(寺田英司)
今回は、少しだけ個人的な想いに基づいて第一希望を選びました。「海の種」が取り組む珊瑚礁の保護・復元に、スタートアップという回路を通じてチャレンジしている親しい友人がいます。その友人が四苦八苦している姿を見ていると、まだまだ海洋汚染や珊瑚礁問題に対する問題意識が、一般企業や一般人に育っていないことをひしひしと痛感します。海洋というエコシステムを守っていくうえで、外すことができない問題のひとつであるはずなのに、ほとんどスポットライトが当たっていない。まさしく、新しい贈与論のように、個々が寄付するよりも大きなインパクトを与えられる取り組みを通じて、一気呵成に支援することが有効だと想います。(小池真幸)
珊瑚の養殖という優れた技術を持ちながらも、経済的には報われないという状況に対して、寄付のような形のお金を通して、本当に社会に良いことが継続されると良いなあと思いました。また、このような活動には一回きりではなく、長く、そして太いスポンサードが必要なんだろうと思いますが、昨今の企業活動においては、それを支援することもまた社会評価されるのではと思い、良い循環が生まれることを願っています。(佐俣奈緒子)
また投票にあたっては以下の記事を参考としました。発行者各位に感謝を申し上げます。
新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。時折新規会員も募集いたしますので、ご興味をもたれた方はニュースレターへご登録ください。
運営
法人名 一般社団法人新しい贈与論
代表理事 桂大介
設立 2019年8月1日
ウェブサイト https://theory.gift
連絡先 info@theory.gift
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「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。