共同贈与コミュニティ新しい贈与論(代表:桂大介)は、一般社団法人Colaboに対し43万円の寄付を行ないました。
新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっており、4月が7度目となります。今月は一般社団法人Colabo、一般社団法人つくろい東京ファンド、特定非営利活動法人国連UNHCR協会(COVID-19緊急支援活動)の3団体が候補にあがり、石田哲大の推薦した一般社団法人Colaboが最多票を得ました。
投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。今月はいつにも増して選定が難しいという声が多くあがりました。
今回はコロナのこの状況下の中で、DVが増えるという事実は自分にとっては盲点でした。 確かに家にいることが安全だとは限らない、家にいることで逆に暴力などに更に怯えるこどもたちがいるというのは、この時代の生み出す歪みだと思いました。 だからこそ、Colaboさんを今回は第一希望に選ばせていただきました。(中野達哉)
今回はどれも商業化されづらい領域なので、いつもの全体最適の歪みで資本から最も遠いという選択が難しいので、個人的に1番興味のある課題にアクセスしている団体にしたいと思います。青少年期のDVは、一生続く呪いです。外部からの手助けだけで解けるほど簡単なものではありませんが、世代に渡って何十年も続く可能性のある負の連鎖をマクロに直接的に少しでも予防できるのであれば、最も可能性を感じる団体とも言えます。(中村多伽)
今の緊急事態の中で、最大公約数的、効率的にことにあたっていく中、メディアで見かけてずっと気がかりだった問題で、ぜひ支援したいと思いました。(中島真)
コロナによって特に低所得者層の家庭内暴力が問題になっているのはニュースで聞いていたが、これを支援する団体があるとは知らなかった。これをキッカケに支援が集まると嬉しい。(太田睦)
外出自粛という言葉の裏側には、自分の家があり、そこが居場所になっているという前提がある。でも、家が居場所じゃない人がいる。そもそも家がない人もいる。特に、家に居ざるを得ない状況で、それ自体が苦しみになっている人を想うと、心が締め付けられる。Colaboが支援する対象以外にも、きっとそういう人たちがいる。(中村真広)
COVID-19によって、様々な価値観が変えられつつある。どの寄付先もとても重要。その中で今回は、Colaboの活動に一票を。私たちが出来る事ステイホーム。簡単だと思っていた。そのホームが最も苦痛である子どもが多いという状況を想像していなかった....家庭内のネグレスト、虐待や性暴力まで....これをされると脳が萎縮して考える事、感じる事を放棄するようになると思う。想像すると辛過ぎて胸が張り裂けそうになった。 こちらは少女に対してだけの支援活動みたいだが、きっと男の子も中高生以下の小さい子も支援を要する子が多いのだろうな。 これからも、ステイホームが感染症パンデミックが落ち着いても、Colaboの活動には何らかの支援を続けていきたいと思った。(鈴木美香)
「Stay home」が原因で、却って危険な状況に陥ってしまう方々がいることを忘れないようにしなければなりません。中でも家庭内トラブルは増加していたとしても見えにくいので、Colabo様が行っているような実際に本人に届く活動は非常に大事なものだと思います。選ぶのが凄く難しかったです。希望順をつけていると偶に心苦しくなりますが、今回は特にそうでした。(大豆生田笙)
非常に難しいですがColaboさんを第一希望とさせて頂きました。こんな状況ですと余計に黙殺されてしまいかねないと思い、1人でも多くの女性、子供達が安心して生活できる地盤が整って欲しいと考え投票させて頂きます。(海野慧)
新型コロナの影響は社会的な弱者により強く生じています。そのような認識のもと、自分が直接支援できない層にアプローチしている団体を選びました。(寺田英司)
1位に選んだColaboの活動については、個人的に疑問に思う点もあるのですが(過去の炎上も含めて)、そのあたりを含めて改めて活動を知りたいということで、まずは寄付を投じて、それを契機として彼らの活動について学んでみようと思っています。(石田健)
今回の投票先候補はすべて、新型コロナウィルスに関連する政策からこぼれ落ちてしまっている人たち、法の隙間から抜け落ちてしまった人たちへの支援を手がけている団体ともいえます。大前提、3つすべてが緊急性が高く、その重要度を判断することは「命の選別」にもつながりうる危険な行為。それでもあえて選ぶとするなら、団体としての認知度、活動範囲、重要度の伝わりやすさなどに鑑みて、比較的支援が集まりづらいと想定されるColaboだろうと思い、投票させていただきました。(小池真幸)
イタリアでロックダウンが始まった時、DVがより問題になっているとニュースで聞いて衝撃を受けたのを覚えている。家の中で大きな問題を抱えている人達にとって、外出禁止というのは地獄でしかないなと思った。家にいないといけない時期だからこそ、家の中の問題に対して活動している人達を支援したい。(三上遼)
Colaboは最近何度かSNSやメディアで目にしており、問題が明確だし取り組みも具体的なので寄付金使われるイメージがしやすかった。また、つくろいとUNHCRが取り組む問題はすでに他にもたくさんの方が多額の支援をしていると思うので、あえて今回新しい贈与論で寄付すべきかというとすこし違う気がした。(野島優一)
必ずしも家庭が安全ではない環境の中において、いまの「Stay Home」しなければいけない状況が悪夢を生み出すのではないかと心配しています。少しでも対策が打てればと思います。(佐俣奈緒子)
シェアハウスの住人と一緒に寄付先を考えました。決定に至った背景を説明します。 まずは消去法で「特定非営利活動法人国連UNHCR協会(COVID-19緊急支援活動)」を選択肢から外しました。ネームバリューがある団体だけに、他の団体と比べると資金集めの難易度が低そうだと判断しました。 次に観点として重視したのは「対象者」です。DV被害を受けている10代の子どもたちはおそらく声をあげる手段も、頼れる先も持ち合わせていないのでは、と想像します。その点、路上生活者の方は、横通しの繋がり(路上生活者同士の情報ネットワーク)を持っていることも少なくないので、10代の子どもたちと比べると助けを求める先の選択肢を持っていそうだと判断しました。 一緒に寄付先を考えたのも先日18歳になったばかりの同居人だったのですが、第一声で「子どもは声を上げられないからここにしよう」と言っていたのがかなり印象的で、同じ目線だからこその意見のインパクトを感じました。(中西高大)
今回の3つの団体は、どこもなにかしら支援を行っているものでした。これまで、私達は(少なくとも新しい贈与論に毎月会費を払える程度に)「余裕のある側」におり、そこから投票行動を行っていました。 しかしコロナ一色になってしまったこのご時世。 将来に亘り不安が広がった状況においては、 被支援者側になることへの「自分ごと」感を強めながら選択をいたしました。 今後ますます被支援者にあたる人が増えていくことを想像しながら、 どのような活動が有益となるかを考えたとき、 「コストをかけずにスケールできそう」「国家レベルで検討・整備している社会福祉制度への接続性(じゃましない・シナジーがある)」ことからColaboを選びました。(河原塚有希彦)
新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。時折新規会員も募集いたしますので、ご興味をもたれた方はニュースレターへご登録ください。
運営
法人名 一般社団法人新しい贈与論
代表理事 桂大介
設立 2019年8月1日
ウェブサイト https://theory.gift
連絡先 info@theory.gift
メディアキット ダウンロード
「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。