共同贈与コミュニティ「新しい贈与論」は、入管問題を扱う任意団体FREEUSHIKUに対し25万2千円の寄付を行ないました。
新しい贈与論は2019年10月1日にプレオープンしたばかりの20名のコミュニティです。交換経済の蔓延る今日において、寄付や贈与の可能性について今一度語り合い、毎月みなで宛先を決めた寄付を行なっています。寄付先はランダムに選ばれた会員数名が候補をあげ、その後全会員の投票によって決定されます。このように複数人の意志によって編成される寄付の形を、わたしたちは共同贈与と呼んでいます。初回となる10月の寄付はFREEUSHIKU、公益財団法人仏教伝道協会、NPO法人社叢学会の3団体が候補となり、田代伶奈の提案したFREEUSHIKUが最多票を得ました。
今回の投票にあたり、会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。
どの活動も大変興味深かったのですが、今まさに課題になっているものを優先し、時間をかけて取り組むべきものを後にしました。この決定ロジックをずっと続けていると、重要だけど緊急でないものがずっと後回しになってしまうので、今後も同じかはわかりませんが、入管の問題はホットトピックだったので。(モリジュンヤ)
"認定率はわずか0.25%"という点に、他はどうであれ課題感と活躍余地を強く感じますし、ワールドカップやオリンピックなど社会的にも、また個人的にも海外の方と接する機会が多い中、素直にどうにかしたいと思いました。(中島真)
FREEUSHIKUはまだ若い団体ではありますが、オリンピックも近いことですし選んでみました。(太田睦)
FREEUSHIKUについては私自身初めて知った問題で、非常に考えさせられる内容で、かつ"誰を救う手助けをできるのか"という軸でみたときに一番明確かつ分かりやすかったためだったために一番に選びました。(中野達哉)
入管問題は寄付が集まらなさそうだし、僕にとっても大きな関心事項だったので。(今井紀明)
インパクトが大きく、今後も問題となってくる分野だと思うから。外国人労働者に頼るしかない経済体制と外国人に対する福祉の体制の歪みが生じている。(中路隼輔)
入管収容施設の存在、問題に気づくきっかけになったためです。(白川智樹)
新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続け、12月を目処にグランドオープン、会員の新規募集も行なう予定です。ご興味をもたれた方はニュースレターへご登録ください。