NPO法人二枚目の名刺へ寄付を行ないました

共同贈与コミュニティ「新しい贈与論」は、NPO法人二枚目の名刺に対し69万円の寄付を行ないました。

新しい贈与論では毎月会員の投票により決定される寄付である共同贈与を行なっています。2022年3月は「傷」をテーマに推薦を募集し、NPO法人SALASUSU、NPO法人二枚目の名刺、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン「ウクライナ危機 緊急子ども支援」の3候補があがり、太田睦さん、疋田裕二さんの推薦したNPO法人二枚目の名刺が最多票を得ました。

推薦文は以下の通りです。

私たち、い組(太田・疋田)は「傷」というテーマを受けて、個別一つ一つの傷ではなく、「社会全体の傷」に着目してみました。それはつまり、社会課題。日本には5万を超えるNPO法人があると言われ、日々何かしらの社会課題の解決と向き合っています。そんなNPO法人を後方支援する団体がないか探していたところ、今回推薦する「二枚目の名刺」に出会いました。

NPO法人 二枚目の名刺 https://nimaime.or.jp/

二枚目の名刺では、さまざまな業種・職種の社会人がチームを組み、新しい社会を創ることを目指している団体(NPO等)と共に、団体の事業推進に取り組む有期のプロジェクトを実施しています。取組みの分野に制限はなく、パートナー団体やチーム編成によってプロジェクトテーマを柔軟に設定。これまで2009年の設立から数多くの団体を支援しており、最近ではこの新しい贈与論でも支援をした「NPO法人 となりのかいご」のプロジェクトも進行中です。

NPO法人 となりのかいご プロジェクト https://nimaime.or.jp/projects/2752

二枚目の名刺のもう一つの特徴は、参加する社会人側の人材育成・組織開発の一環としても機能している点です。「社会の役に立ちたい」と思いながらも、なかなか本業でそれを実感できている社会人が少ない中で、自分が本業の中で培った専門知識やスキル、ノウハウを活かして"プロボノ"や"ボランティア"の機会を「二枚目の名刺」として提供。これは自社の従業員の育成を果たしながら会社のSDG'sの活動の一環として支援したい企業側のニーズにもマッチしています。

コロナにより一層「副業」に対しての注目が集まる中、単にお金を得ることを目的としたものだけでなく、このような社会課題を支援する取り組みに深く共感しました。

投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。

  • 複数の軸や観点で社会に参画することは、その個人のみならず、社会課題の解決に向けては非常に重要だと思います。また、それを通じNPO等の支援はもちろん、そこで得られた観点やスキルによって本人や元の会社に新たな価値をもたらす効果もあると思います。これから日本でもっと増えてほしい活動だと感じ、「二枚目の名刺」を希望します。(上西雄太)

  • 二枚目の名刺はそこはかとなく商社っぽいなあと思っていたら、本当に商社の方でした。業界を深く知るわけではないですが、商社界にはインタービジネスというかメタビジネス的な思考をお持ちの方が多いという印象があります。「2枚目の名刺」というネーミングが示唆的です。0枚~n枚、任意の枚数の名刺が活躍する社会となりますよう。(本間盛行)

  • 今まさに大きな世界の課題であるウクライナ問題の支援と悩みましたが、今回はその世界を長期的に変えていくための活動の一つであろう「二枚目の名刺」に投票します。(藤原麻耶)

  • 二枚目の名刺に投票します。代表の廣さんの書かれていた『自分や組織のことだけではなく「社会」をどうしていきたいかという視点』を持てることは個人的にも重要だと考えます。一方で、日常の仕事ではどうしても日銭を稼ぐためのヨゴレ仕事もしないといけない。そんな中で、「二枚目の名刺」という直球キーワードで、組織を作られているのは興味深く、共感するものでした。(河原塚有希彦)

  • 私は長らく会社人間になろうと頑張り過ぎました。生きるってもっと多色多彩でよい。そんなことを早くから知っておけばよかった。そんな思いを込めます。(阿曽祐子)

  • 普段から寄付が集まりづらい中間支援団体。世の中がこんな時だからこそあえて、このタイミングでここに寄付したいと思いました。(宮本聡)

  • 私自身、過去にパラレルキャリアとして、民間のIT企業に所属しつつ、災害被害を少しでも少なくするために防災事業を立ち上げて活動していた時期があり、それが現在の本業になっております。このような経験から複数枚の名刺を持って自分自身の価値を高めることや、本当にやりたい活動をすること、また社会へ貢献することを実践していくことの重要性などは個人的にも強く感じており、2枚目の名刺さんの活動に強く共感しました。私たちが住む社会が、より良い社会になるように、また様々なキャリアのあり方が生まれ、もっとワクワクした社会になるように、活動を応援しています。(疋田裕二)

  • 二枚目の名刺さんの活動は以前聞いたことがあり、素晴らしい活動をされていると思っていました。ウクライナなどの緊急性が高く、強い共感を集める寄付先がたくさんある今の状況ですが、今だからこそ、普段からなかなか寄付が集まりづらい中間支援団体に支援する意義があるのかなと思い選びました。(鈴木亜香里)

  • 今回は共感されづらい、寄付の集まりづらい団体に投票しようと思いました。SDGsと副業のブームがこれだけ吹き荒れるにもかかわらず、プロボノをされている人はまだまだ多くありません。NPOの役割がますます重要となる今日の日本において、二枚目の名刺さんのような団体が活躍されることを願っております。(桂大介)

 新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。現在は新規会員も募集中ですので、ご興味ある方はトップページよりご確認ください。



運営

法人名     一般社団法人新しい贈与論
代表理事    桂大介
設立      2019年8月1日
ウェブサイト  https://theory.gift
連絡先     info@theory.gift
メディアキット ダウンロード

 「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。