新しい贈与論は、認定NPO法人おてらおやつクラブに82.5万円の寄付を行ないました。
新しい贈与論では毎月会員の投票により宛先を決定する共同贈与を行なっています。今月は「マナ」をテーマに推薦を募集し、「一般社団法人子どものための不動産活用機構」「ギフテッドプロジェクト『sprinG(スプリング)』」「認定NPO法人おてらおやつクラブ」の3候補があがり、 篠原陽子・生田和希の推薦した認定NPO法人おてらおやつクラブが最多票を得ました。
推薦文は以下の通りです。
https://otera-oyatsu.club/
今回のテーマである「マナ」は、人や物に宿りながらも、誰かが所有するものではなく、人と人とのあいだを巡り続ける力として語られています。
おてらおやつクラブの活動には、そのようなマナの循環が色濃く表れているように思います。お寺に供えられた「おそなえ」は、仏さまからの「おさがり」としていただかれ、支援団体の協力のもと、困りごとを抱える家庭へ「おすそわけ」として届けられます。そこでは、食べ物や日用品だけでなく、「気にかけてくれる誰かがいる」という安心感や、社会とのつながりも共に受け渡されています。
私たちのチームは、今回の寄付を、何か新しいものを購入したり、新規の活動を立ち上げたりするための資金ではなく、すでに社会の中に流れている贈与の循環を支えるためのものとして位置づけたいと考えました。マナは誰かの所有物ではなく、人から人へと受け渡されるものです。おてらおやつクラブは、お寺に集まる善意やご縁を、支援を必要とする家庭へと結び直し、見えない力が滞ることなく巡り続けるための「場」を支えている団体です。その姿は、今回のテーマにふさわしい寄付先であると感じました。
公式サイトによれば、おてらおやつクラブには全国2,300を超える寺院と1,000を超える登録団体が参加し、つながりのできた家庭は22,000世帯をのぼります。また、インパクトレポートでは、ロジックモデルを用いた成果評価や継続的な改善にも取り組まれており、その姿勢も非常に印象的でした。
「おすそわけ」の文化や助け合いの精神と、数値やデータによる可視化・検証は、一見すると相反するものにも見えます。しかし、おてらおやつクラブはその両方を実践しています。むしろ、贈与や助け合いの文化を現代社会の中で持続可能なものにするためには、その両輪が必要なのかもしれません。そのことを体現している点にも、大きな魅力を感じました。
投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。
「おすそわけ」の文化や助け合いの精神が、より日常生活の中で溶け込むようになりますように、という願いを込めて推薦させて頂きます(海野慧)
直接人にモノを渡すのではなく、地面やお寺を経由することで何となくマナ的なものが蓄積する感じがして、誰のものでも無くなったモノをもらう時に、人は一番素直にありがとうと思えるのかなと思いました。それがマナなんですかねー。(瀧澤暁)
「贈与の循環」を支える素敵な活動だと思いました。(榎本大貴)
お寺は日本全国にあり地域のハブになり得ると思っていたので直感的に選びました。(藤岡達也)
お供え物が巡り巡って支援に回る仕組みを応援したいです。(漢那宗泰)
今回は活動実績がしっかりしてそうなところを選びました。(秋山福生)
「おそなえ」→「おさがり」→「おすそわけ」って、確かにマナに近いなあと思って、おてらおやつクラブに投票しました。循環していくものというのも贈与論らしいですね。(山田泰久)
「今回の寄付を、何か新しいものを購入したり、新規の活動を立ち上げたりするための資金ではなく、すでに社会の中に流れている贈与の循環を支えるためのものとして位置づけたいと考えました。」という言葉にとても共感しました。寄付候補である認定NPO法人おてらおやつクラブのおそなえをおさがりとして社会とつなげていく、実直で確かな活動に惹かれ投票します。(鈴木弘人)
喜捨の精神が広がるといいなと思います。(菅野恒在)
おてらおやつに一目惚れ!(本間盛行)
近年、さまざまな物事が貨幣価値化されて、何をしたらどんなリターンがあるか、が常に頭から離れないような感覚があります。そうしたなかで、おそなえをわけあう活動は有限のものを分け合いつつも、気持ちや想いといった分け得ないもので社会を満たす活動なのではないか、と感じました。(小山田那由他)
「おそなえ」→「おさがり」→「おすそわけ」というコンセプトが語呂もよく素敵だと思いました。(中川瞬希)
宗教団体が積極的に社会貢献活動に取り組んでいくことは,大きな良い変化につながると思います.ベースの活動である貧困支援を大切にしながらも,その他の活動にも拡げていくための準備資金として,私たちの寄付を使ってもらえたらうれしいです! (坂本治也)
支援というのは、あげればいい、もらえればいいものではなく、誰から、どのような心遣いで贈られるかということがとても大切だと感じます。また、おてらおやつクラブさんの取り組みは、機械的に物資が贈られるという感覚ではなく、顔は見えないけれど遠いどこかの誰かひとりひとりの祈りがめぐって、家庭に届くというような循環が生まれているのがいいなと思いました。(東詩歩)
宗教の力が失われつつある今日、このような取り組みが広がっていることに希望を感じます。細部までしっかりとしたガバナンス・コンプライアンス意識にも信頼を抱きました。(桂大介)
奈良県の団体は珍しいな〜と思ったので投票しました。(佐々木優)
仏さまを経由して、「おさがり」としておやつなどをおすわけする、という構図がいいなあと思いました。名前もハッピーな感じがしてすてきです。(内藤万裕)
おてらおやつクラブを推薦した理由は、今回のテーマである「マナ」を、人や物に宿る所有物ではなく、人と人とのあいだを巡る力として体現していると感じたためです。また、贈与や助け合いの文化を大切にしながら、ロジックモデルやインパクトレポートを通じて成果を可視化し、継続的な改善にも取り組んでいる点に惹かれました。見えない善意の循環を、現代社会の中で持続可能な形にしている団体であり、今回の寄付先にふさわしいと考えました。(生田和希)
仏さまのお供えもののおすそ分けとは、いただく際に手を合わせるなど、温かい心も育つようなマナ的善循環みたいだなぁと思いました。地域によってはお檀家さんの減少など継承問題も大変とお伺いしたこともあり、お寺の存続にもつながるような試みとして広がっていくといいなぁと思いました。(家村吏慧子)
新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。ご興味のある方はぜひご参加ください。
運営
法人名 一般社団法人新しい贈与論
代表理事 桂大介
設立 2019年8月1日
ウェブサイト https://theory.gift
連絡先 info@theory.gift
メディアキット ダウンロード
「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。
