NPO法人フリースクールゆきレオ&保護猫施設ゆきレオ保育園へ寄付を行ないました

新しい贈与論はNPO法人フリースクールゆきレオ&保護猫施設ゆきレオ保育園に81.5万円の寄付を行ないました。

新しい贈与論では毎月会員の投票により宛先を決定する共同贈与を行なっています。今月は「猫」をテーマに推薦を募集し、「株式会社無駄」「一般財団法人水俣病センター相思社」「NPO法人フリースクールゆきレオ&保護猫施設ゆきレオ保育園」の3候補があがり、綿貫美紀、林実香の推薦したゆきレオが最多票を得ました。

推薦文は以下の通りです。

フリースクール×保護猫活動 に取り組む「NPO法人フリースクールゆきレオ」を推薦します。

【ゆきレオとは?】
不登校や心のケアが必要な子ども達が、保護猫達と一緒に自由に自分のペースで過ごしたり、保護猫活動のお手伝いをしたりすることで、猫と人が自信と心の元気を取り戻す居場所。
日本ではまだ広がっていない猫のアニマルセラピーを、保護猫活動を通じて広げていくことをビジョンに掲げています。

【推薦理由】

(林)
猫と聞いてすぐに「保護猫」が思い浮かびましたが、「保護」には猫と対等ではない印象から、違和感が残りました。そんな時、猫にフリースクールという組み合わせ。ゆきレオの猫と子どもたちの関係は「保護する・される」、「支援する・される」ではない、「お互いに助けあっている」とも言えるものです。

ゆきレオでは子どもたちが猫と触れ合う事で本人も心が癒され、猫も人に慣れる事が出来ます。さらに子どもたちは、猫のための活動に参加することで、自分の可能性を広げ、自己肯定感を高めます。写真撮影、SNS投稿、フリーマーケットでの販売など、彼らが行う活動は多岐にわたります。

大人たちが自由に過ごせる場所を整備して、子どもがその中で自由に過ごす形態の多いフリースクールですが(私が過去に訪れた所もそうでした)、ゆきレオでは来ている子どもたち自身が自分や猫の居場所を維持するためにも活動しているのが素敵だなと思いました。

ゆきレオは、代表の福本亜弥さんとその娘である小学6年生の凛さん、この親子二人で始めた小さな団体です。福本さん親子の事務所兼自宅の保護猫部屋を居場所(フリースクール)にしているため、当然たくさんの子どもや猫を受け入れるキャパシティはありません。

寄付により、ゆきレオの取り組みが波及し、他のフリースクールや保護猫団体でも猫と子どもたちの対等な関係が生まれることを願います。

(綿貫)
今回はテーマをストレートに「猫」のまま解釈した上で、
〈対等な猫との関わり〉にフォーカスしようと決めました。

というのも、初めての候補決め会にて、実香さんから
「叔母が拾ってきた捨て猫を飼っていて、よく遊んでいる。
しかし、猫アレルギーで長時間一緒にいられない。本当はもっと交流したいのに...」
というお話をまず聞いたからです。

その話から、「伴侶」「家族の一員」などの役割ありきではなくても、強い結びつきのある関係って作れるよなぁ。と思いを馳せがなら候補先を選びました。

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NPO法人フリースクールゆきレオへの投票をどうぞよろしくお願いします!!

投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。

  • 取り組みとして初めて見るもので、寄付によって活動が継続したり広がるのを見てみたいと感じたからです。(中村タカ)

  • 居場所のなさを糊代にしてつないだ活動。手触りあるホームページにもほっこりしました。(阿曽祐子)

  • 「お互いに助けあっている」関係性、実現するのは限られた時間だけかもしれないけれど、それを目指すことをあきらめてはいけないと感じて、ゆきレオさんを第一希望にしました。私自身猫と遊びたい、という気持ちを思い出しました。アニマルセラピーは和むイメージがありますが一方で効果検証も気になるところではあります。いつか、ゆきレオで猫たちと過ごした方々の声が聞こえるようになってくるといいなと思います。(金子遥洵)

  • 猫とお互い支え合う、対等な関係にグッときました。(鈴木隆一)

  • ゆきレオはダイレクトに猫の可能性、人間との関わりを感じられて、素直に良いなと思いました。アニマルセラピーは犬が多いのかな、という印象ですが、猫にもその独特の距離感の中に癒しを感じる人も多いのだと思います。(渡辺健堂)

  • 日頃から保護猫活動に関心を持っています。ゆきレオさんの活動報告を見て「頑張ってるな〜」と素直に感じました。過酷な環境で暮らす野良猫たちは怪我や病気も多く医療費が高額になりがちですが、かかった費用は寄付がなければ持ち出しです。猫が可愛いという気持ちだけでは続けられないと、つくづく思います。
    また、保護猫活動にフリースクールを組み合わせるという発想も素敵です。動物と触れ合うと本当に癒やされますし、やるべきこと(猫のお世話)があるということが毎日の生活のハリになったりもしますよね。我が家も不登校・発達障害の子育て真っ最中ですので、ゆきレオさんこれからも応援したいです!(溝口奈緒美)

  • ゆきレオさんの収支を拝見し、猫の医療費が寄付金収入を上回っているのをみてゆきレオさんに決めました。やはり猫の写真を見てしまうと寄付先を迷っていても誘惑されてしまいますね(中村祥眼)

  • 率直に素敵な事業だなと思いました。猫の保護活動とアニマルセラピーは、頭のなかでそれぞれ全く別のものでしたが、それが「助け合う関係性」で結びつくことに驚きました。そんなアイデアを実現する方々がいること、簡単ではないことを想像すると、応援したい気持ちが湧いてきます。(中村雅之)

  • サイトに書かれている体験談も読み、子どもと猫の関係性に心を惹かれたため、ゆきレオに投票します。心のケアが必要な子と、様々な事情を持つ保護猫が、何かの役割をお互いに求めるわけでなく、自然な関わりを持つことで、お互いの助けになっていくのが素敵だなと感じました。個人で運営されているように見え、収支報告を見ても資金繰りが厳しそうなこともあり、今回の寄付が、こういった居場所を続け、増やしていく一助となればと思います。(広井健一郎)

  • 猫好きなので、ストレートに(布田尚大)

  • 対等な猫との関係というキーワードとアニマルセラピーがここで繋がるのか!と目から鱗でした。(阪本圭)

  • いろいろ悩みましたが、ケアする-されるが行ったり来たりする関係に心惹かれました。また、かつてわたしも子どもの時に、たくさんの方に寄付をいただき活動を支えていただいた経験があり、理事長さんに敬意を込めて、ゆきレオさんに投票させていただきました。(東詩歩)

  • 「ゆきレオ」は、保護猫との関わりを通じて、猫と人が自信と心の元気を取り戻す居場所をつくるっていう発想、「対等」っていう発想が面白いし、意義深いなと思い、大いに共感して、第1希望にしました。(嶋田暁文)

  • 「立ち上げたのは不登校の小学5年生の女の子」「日本ではまだ広がっていない猫のアニマルセラピーを保護猫活動を通じて広げていきたい」という点から、「レモネードスタンド活動」のように広まっていったら素敵だな、と思いました。(熊谷友幸)

 新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。ご興味のある方はぜひご参加ください。



運営

法人名     一般社団法人新しい贈与論
代表理事    桂大介
設立      2019年8月1日
ウェブサイト  https://theory.gift
連絡先     info@theory.gift
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 「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。