Ping Pong Platzに万円の寄付を行ないました。
新しい贈与論では毎月会員の投票により宛先を決定する共同贈与を行なっています。今月は「トリックスター」をテーマに推薦を募集し、「Ping Pong Platz」「北海道共同募金会(赤い羽根共同募金)」「一般社団法人TOKYO PLAY」の3候補があがり、 鈴木亜香里・文宝未の推薦したPing Pong Platzが最多票を得ました。
推薦文は以下の通りです。
https://pingpongplatz.studio.site/page
最近、再開発された町を歩くと、少し寂しくなる。大きな商業施設ができ、町はきれいで便利になる。でも、どこへ行っても似たようなお店が並び、町ごとの個性が薄れていくような気がする。
大きな企業がお金をかけて町をつくり、私たちはそこで用意された楽しみ方を消費する。お店もイベントも、誰かが考えてくれたもの。いつの間にか、町を楽しむことが、お客さんになることと同じになっていないだろうか。
そんなことを考えていたとき、PING PONG PLATZ(ピンポンプラッツ)の写真に目を奪われた。
「なんで外に卓球台があるの?卓球台って、体育館や温泉施設にあるもんじゃないの? 」
ところが東京・墨田区の商店街の空き地に、誰でも自由に遊べる卓球台が置かれている。仕掛けたのは、イタリア出身のアーティスト、ジャコモ・ザガネッリさんと地元の仲間たち。
きっかけは、ベルリンの街角に2000台以上もの卓球台が置かれ、誰もが自由にピンポンを楽しんでいる光景だった。ジャコモさん達は卓球台を置くため、土地の持ち主と相談し、ラケットやボールを預かってもらえないかと商店街のお店を回る。その姿は、まるでハロウィンに「お菓子ちょうだい!」と家々を回る子どもたちのようだ。
いたずらはそこから広がっていく。外にこたつを持ち出してピンポン。卓球台のネットに木琴のような装置を取り付ける学生もいる。大人も子どもも勝手に遊び、商店街でチーム対抗戦まで開かれた。
誰かが用意した遊びを楽しむだけなら、こんな光景は生まれなかっただろう。卓球台をきっかけに、町の人たちが思い思いに遊び方を付け足していく。お客さんだった人が、今度は仕掛ける側に回る。
ハロウィンでは、お菓子を渡せばいたずらを免れるはずなのに、ここではラケットを預かった人までいたずらの仲間になってしまう。
2022年に始まったこの取り組みは、墨田区を飛び出し、広尾や岡山県津山市などにも広がり、現在は7台に。次はどこに、どんないたずらが現れるのだろう。
こんな町っていいなあ。私も何か企んでみたい。
(参考)
・https://sumiyume.jp/report/5561/・https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/giacomo-zaganelli-interview-202506
投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。
こたつの机が卓球台、アーティステイックな卓球台、勝手に装置を組み立てて木琴のように使った卓球。卓球という1つのテーマはあれど、自由な発想を重視している空間。そういう遊び心に惹かれてしまいました。(熊谷友幸)
他の候補も非常に魅力的だったのですが、今回は直感的に「面白そう!」と思ったものを選びました。実際に卓球に参加するのももちろんいいですが、こういうスペースがあるだけで街が少し明るくなる感じがしますよね。(朝野椋太)
遊び心というテーマに対して、PING PONG PLATZさんはまさにこれだ!と思い投票しました。危険が増えたり騒音問題があったりして子どもたちが屋外で遊ぶことがどんどんできなくなってきている昨今、地域でこういう取り組みを続けてくださる人のことを応援していきたいです。(篠原陽子)
「与える→受け取る」ではなく、「与えられた人が次の仕掛け手になる」という贈与の連鎖に惹かれたため。(佐藤遼平)
取り組みにトキメキを感じたため、投票しました!(荒井和平)
直感でピンポンを選びました。コロナ感染が拡大し始めた時にたまたまイギリスで暮らしていましたが、卓球台が家のそばの空き地にあり気晴らしに遊ぶ人を見て、これなら安心して遊べる、と思った懐かしい記憶があります。卓球って、エントリーのハードルが低いのが良いですよね。うまくなくてOK。知らない人とも友達になりやすく、かつこんな感じでイデオロギーレスな場がもっとあると良いなと思いました。
商店街の空き地に卓球台がひとつ。それだけで「楽しそう!」と思えるシンプルさに強さを感じました。卓球台がひとつ増えるだけで、いろんなことが始まりそうです。(横山詩歩)
今回はロマン派で、ムーさんに期待します!どのように遊んでもらえるかな〜(市村彩)
推薦人です。新しい贈与論がかかわることで、もっと多くの方と「こんなところに卓球台が!」という驚きを共有したいからです。たくさんの町に、卓球台が置かれている未来を見たいと思ってしまいました。(鈴木亜香里)
見知らぬ相手とでも一緒に遊んでみたくなる。そんな場が増えるといいなと思いました。(中川瞬希)
某ドイツの都市の街角に変則卓球台があって、近所のおっちゃんと勝負して結構楽しかったです。(佐々木優)
今後の展開が具体的に決まっているわけではないですが、推薦文にあった「もっと増えてほしい」という思いを伝えることで、灰谷さんやジャコモさんのお人柄からも、これから面白いことをしてくれるんじゃないかと期待しています。ピンポンには余白があるので地域ごとにどんな遊び方が生まれるのかも楽しみです。(文宝未)
卓球台が人と人、空間を繋ぐものになっていて、純粋に面白いと思いました。「卓球はスポーツ未満」と、人によって技能差がないことも卓球台をチョイスした魅力と感じるようになりました。(木下優子)
街中に唐突に違和感のある物が置いてある光景が好きです。卓球、卓球台ってチョイスも参加ハードル的に絶妙だなあと思いました。ピンポンって響きもいいですよね、軽やか感。(内藤万裕)
純粋にワクワクする取り組みだと思いました!卓球ってすごい!東京以外にも広がってくれると嬉しいです。(日比翔悟)
全ての活動は人との関わりから始まると思いますが、東京の見知らぬ隣人と関わりを生むのは難しいと感じています。そこに、こういうアプローチがあるのかと目から鱗でした。推薦文の企みという表現も良かったです。今回選ばれなくても、個人的に良い出会いでした。(中村雅之)
空間概念の社会的・公共的な可能性を探っているという姿勢や、親しみやすいデザインに引き寄せられました。(家村吏慧子)
卓球というちょうど良さが、ポコッと入ってきました。(加藤めぐみ)
新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。ご興味のある方はぜひご参加ください。
運営
法人名 一般社団法人新しい贈与論
代表理事 桂大介
設立 2019年8月1日
ウェブサイト https://theory.gift
連絡先 info@theory.gift
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「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。
