認定NPO法人 自立生活サポートセンター・もやいへ寄付を行ないました

認定NPO法人 自立生活サポートセンター・もやいに81万円の寄付を行ないました。

新しい贈与論では毎月会員の投票により宛先を決定する共同贈与を行なっています。今月は「メメント・モリ」をテーマに推薦を募集し、「認定NPO法人 自立生活サポートセンター・もやい」「NPO法人MOTTAI」「一般社団法人ハイドロブラスト」の3候補があがり、 上西雄太・内藤万裕の推薦した認定NPO法人 自立生活サポートセンター・もやいが最多票を得ました。

推薦文は以下の通りです。

https://www.npomoyai.or.jp/sousou/
「死を思い、今を生きる」。書くと当たり前に思えることですが、実践は難しく、常に手元にスマートフォンを持った私たちにはなおさら難しく感じられるのではないでしょうか。
今回のテーマからはホスピスなど「死の」現場が連想されましたが、その過程でそもそも看取ってもらえるのか、見送ってもらえるのか、という課題があることを知りました。
ひとは皆、死にます。始めから終わりまでひとりで生きる人などいないのに、たまたま最期に身寄りがいないだけで、死後に尊厳を持って扱われないということがあっていいのでしょうか。

今回推薦する認定NPO法人自立生活サポートセンター・もやいは、東京を拠点に「日本の貧困問題を社会的に解決する」というミッションのもと活動している団体です。
新しい贈与論では、2020年6月・コロナ禍の折に、成人男性への支援という観点から推薦され、寄付を行っています。今回は、同団体の「葬送」についての取り組みに着目しました。
もやいでは、団体自身においても50名以上の身寄りのない方の見送り(「葬送」)を実施しています。それにとどまらず、全国的な課題として実態を明らかにするために「葬送プロジェクト」を立ち上げ、ホームレス支援団体等への調査(アンケート、現地調査)をおこなっています。
アンケートの中では、現場の声として「自分が死んだらどうなるのだろうという不安」も取り上げられており、死を思うことが前向きな意味を持ちづらい現実が綴られています。
生活困窮者の支援においては、生きること・生活支援へ重点が置かれ、死後のことはあまり語られていないように思います。しかし、死後に自分が悼まれ、温かく弔われるという確信、ひとりの人間として尊厳を持って扱われるという確信を持てることが、自身の生を前向きに捉えることにも繋がるのではないでしょうか。

調査報告書にあるとおり、これまでは地域や親族が主体となって弔えば、それが適切な取り扱いとなってきました。しかし、社会構造の変化から、地域や親族が主体となりえないことが増えており、日本のみならず世界中で今後この課題は深刻化していくと想定されます。
その解決に向け第一歩を踏み出している「もやい」さんを、推薦いたします。

投票にあたり会員よりあがった理由の一部を抜粋し紹介いたします。

  • 人は二度死ぬ。一度目は生物的な死。二度目は故人が人々の記憶から忘れられた時。その言葉が連想されました。「葬送」の取り組みによって、身寄りのない方の死に繋がりが生まれ、二度目の「死」が延命されていく。そこに意味があるかはわからないですが、直感として大切にすべきことのように感じています。(熊谷友幸)

  • 身寄りのない方の葬送の実態についてアンケート、ヒアリング調査を行い広く発信に努めているもやいさんの活動を応援します。葬送を手がけるだけでなく、今の社会が抱えている死の問題を提起する活動に賛同します。(平田仁)

  • 自分の死は自分で知覚できないからこそ、死の本質は遺された人々がどう受け止めるかにあるように思います。どんな人生であっても、最後は残された人から尊厳を持って扱ってもらえると信じられれば安心して死ねますね。(瀧澤 暁)

  • 死を遠ざけずに、現実として向き合う団体を選びました。(秋山福生)

  • 最近祖母がホームに移り、逆に自分は子供が生まれたタイミングということもあり、家族のバトンがふとしたきっかけで途切れた時にどうなるか、ということを考えるきっかけになり、「もやい」さんを希望します。

  • シンプルにテーマとも一致していて一番違和感なかったのでこちらに投票させていただきました!(三上遼)

  • 身寄りのない方の葬送、というのは人生の終わり方の観点で意義深いですね。人口動態的に今後も増えていくはずなので、こういった活動の重要性が高いと思いました。(今 啓亮)

  • 調査サマリで理事長の方が書かれていた点が、これからの社会にとって喫緊の課題であるだろうと感じました。
    ・葬送は例外的対応ではなく、現場で繰り返し生じている「日常的課題」であること、
    ・「支え方を支える仕組み」が必要、
    ・「家族以外が見送る」ことが今後当たり前になっていくことを想定した社会的想像力と制度設計が求められる
    このように調査し課題を設定し、実践をしてくださる素晴らしい団体に私たちの寄付を届けたいなと思いました。(篠原陽子)

  • 葬送の実態を調査していること、これからどうあるべきかの提言にもすごく興味があります。(菅野恒在)

  • 知り合いの団体ということもあり、認定NPO法人 自立生活サポートセンター・もやいに投票しました。もやいの活動の中でも特に寄付が集まりにくそうな「葬送プロジェクト」に注目しているのも投票の決め手の一つでした。推薦者がこのプロジェクトに辿り着いた経緯もぜひ知りたいですね。(山田泰久)

  • 身近ではない人の死にも想いを巡らすという活動は今の世の中でとても必要なことのように思い応援したいと思いました。(伊藤慎悟)

  • webサイトを開いてみて、「一番寄付が効果的に使われそうな気がする」という観点で、この順位を付けました。効果的って何??と思いますが。社会構造の変化を現場で感じながら、葬送という取り組みを行っているのが素晴らしいと思い、順位を決定しました。(鈴木亜香里)

  • 死と贈与という一見無関係に見えるところで実は深く繋がっているテーマで取り組まれているところを応援したいと思いました。(佐藤遼平)

  • 自分の死を弔われる環境があるということ自体が、死を迎える際の安心感に繋がるのではと思ったため。(高城晃一)

  • 自身ではMOTTAIの推薦人でありながら、ホームレスなど身寄りのない方の「死」というところに向き合う、というのはまさに「死を想う」ということを考える行為だと感じた。そこに向き合うことの意味自体も深い物であると感じ、この順位で投票しました。(中村研太)

  • テーマに一番親和性がある団体で最初に気になりました。毎年の寄付金額が多いこともあり、他の団体の応援にも意識がいきましたが、贈与の原点にかえって、寄付でないと支えられない活動だと思い、またこれからますます重要性が高まる尊厳を守る活動だと思い、応援したいです。(石田篤史)

  • おかわり(佐々木優)

  • 投票日は葬儀・弔い・お墓の話ばかりで、ふだんは語れない死者の話をたっぷりと交わす機会となりました。メメント・モリという言葉に重ねて、もやいさんに一票を投じます。(桂大介)

  • 誰もが一人の人間として尊厳をもって他者から扱われる社会になって欲しいと強く思います。もやいさんの葬送プロジェクトは、そんな社会を目指すための重要なムーブメントだと感じました。応援したいです!(坂本治也)

  • 自分が死んだらどう弔われるのかという不安に向き合うことが、生きがいを持つことにもつながるのかなと思いました。(中川瞬希)

  • 推薦人です。今回はテーマからストレートな団体にしました。どんな境遇にあっても、死を思うことが今を前向きに(いつも前向きじゃなくてもまあ、いいんですが)生きることにつながるといいなあ。(内藤万裕)

  • ここに贈与することで、死や弔うことに想いを馳せることができる人が増えたり、そのような時間が増えたりし、最終的には生にも目を向けられることができると思いました。また、自分だけではなく周りの人、世界中の人のことを考えるきっかけになると思いました。(木下優子)

  • 行政で十分にカバーしづらい領域、かつ「投資的アプローチ」ではないというのが大きいです。どんな人においても、亡くなる際の「尊厳」を大切にする社会でありたいです。

  • とりあえず投票!!決まれば加筆します(中村祥眼)

  • 抱樸に伺ったこともあって最も切実なイメージがわくため、支援したいと思いました。(中村雅之)

  • 普段語られることが少ない、でも、いつか誰にでも訪れる死について、いろいろな視点で学ぶ機会になりました。(家村吏慧子)

  • 個人的な経験であるがゆえに1人で抱え込んでしまいそうな、そして必ず人に挙げてもらわないといけない性質があるお葬式について取り組むもやいさんに投票します。(市村彩)

新しい贈与論は今後も共同贈与という形の寄付を毎月続けて参ります。ご興味のある方はぜひご参加ください。



運営

法人名     一般社団法人新しい贈与論
代表理事    桂大介
設立      2019年8月1日
ウェブサイト  https://theory.gift
連絡先     info@theory.gift
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 「新しい贈与論」は寄付や贈与についてみなで学び、実践してゆくコミュニティです。オンラインの交流をベースに、時折イベントや勉強会を開催します。個人主義や交換経済が蔓延り、人間や人間的関係がますます痩せ細ってゆく現代において、今一度、贈与という観点から社会について考え行動する場をつくりたいと思います。