高城晃一さん
プロジェクトマネジメント、エンジニア
コロナが始まる直前まで、1年ほどかけて世界一周していたという高城さん。旅をする中で、経済格差やお金の正しい使い方について考えることが増えたそうです。
帰国後に最初の一歩としてトライしたのが毎月の寄付。でもこれが難しい。「一体どこの誰にお金を預ければ有効に使ってもらえるのか」「そもそも正しく使われるのかすら分からず寄付先が決められないこともありました」と語ります。寄付先選定、寄付の方法、ひいては贈与とは一体なんなのかを学びたい、そんな思いで入会を決めました。
■周りに寄付の話をする人がいなかった
「寄付はしたいけれど、寄付先を探すのは大変」だと感じていたので、過去の寄付の事例に、推薦文や投票した人の言葉が載ってるのを見て、新しい贈与論がまさにぴったりだと感じました。寄付も負担のない範囲でやろうと決めていて、出すとしたら1-2万円くらいを想定していたので、10%が運営費、90%が寄付に回るというのを知ったことも相まって、入会したいと思いました。
■世界一周中に感じた違和感
自分は、努力して先進国に生まれたわけではないし、運よく、お金をもらいやすい環境にいるだけなのに、同じような仕事をしていても、仕事をしてもらえる金額が違う。お金の価値が全然違う。ということを目の当たりにし、なんでこんなに価値が違うんだろうと疑問を持ちました。
そして、お給料は全然違うけれど、人としての価値の違いはあるんだろうか。生まれた環境、持って生まれた特性によって、運の要素で決まることが大きく、その運で人生が位置付けられていることを強く感じました。
■コロナ禍で深刻さを増した経済状況
世界一周からから帰国後すぐに、コロナが始まりました。そんな折、フィリピンで住んでいた時に、近所のコインランドリーで働いていたおばちゃんから連絡がきました。ロックダウンで仕事もできない、家からも出られな状況になったとのこと。子どもがいる人は、ミルクすら与えられないような状態に陥っている状況でした。
ただ、お金を送るのも大変で、銀行口座を持っていない人も多く、フィリピンのAmazonのようなところで代理購入などの形で出来る限りの支援をしていました。
■どういうところにどんなふうに困っている人がいるか知らない
上記のような経験から、いざ、寄付をしたいと思っても、蓋を開けてみると、全然、どこに寄付をすればいいのか、どんな使われ方をするのかなど、全く分からなかったんです。自分にない視点を知りたいというお思いで、毎月の投票などからまな学ばせてもらっています。
■入会に興味がある方へ
入会前の抵抗を感じたのは、投票の推薦人や推薦文が固めで、ややハードルを感じていました。難しい議論をしていそうという印象を受けていたので、自分でも大丈夫なのかという不安もありましたが、今は、興味があれば、気軽に入ってみたらいいんじゃないという気持ちです。
自分の知らない視点を知ることができるのが、とても楽しいです。
Author:東詩歩