会員インタビュー|自分の価値観の範疇を超えた寄付がしてみたかった

中村祥眼さん
株式会社Nombey 代表

新しい贈与論に入会する以前から、クラウドファンディングをはじめNPOのマンスリーサポータなど、個人的に寄付をする機会が多かった中村さん。しかし、それだけでは、自分の価値観に沿った選択しかできず、もっと違うやり方、選択ができるのではないかという期待で新しい贈与論に入会されたそうです。

■共感だけではない、寄付の形

私は、もともとベーシックインカムなどにも興味があり、寄付をする機会もそれなりに多くありました。しかしながら、あくまでも、そうした個人単位での寄付は、特定のイデオロギーがあって、応援したいという気持ちで団体を選択していました。こういう活動をしましたと報告が送られてくるのを見るのも楽しかったのですが、それでは自分の価値観の範疇を超えないなと気付き、違ったやり方で寄付をしてみたいという期待がありました。

いざ、新しい贈与論で寄付をしてみると、自分の中にもいろんな寄付の傾向があるんだなと思います。毎月投票をする度に、基準は異なるのですが、近くに困っている人がいることや、地方格差など自分にとって共感できることはもちろん、寄付をしてみたらどのように使ってくれるのかが楽しみだなというところなども選択しています。

■日常の「贈与」に気付くきっかけに

新しい贈与論に入会してから、何かが大きく変化したわけではないですが、日常的に贈与というものを意識するようになりました。特に、何かをもらっていることに気付けるようになりました。

誰かにものをあげるときには、前より丁寧に考えるようになりました。また、お金だけじゃなく、相手のために時間を割くことも贈与だなと思っています。以前よりも、意識して相手に贈与するようになり、同時に受け取ることも意識するようになりました。

■入会に興味がある方へ

「寄付が手段であること」が世の常だと思います。何か共感できる課題があって、それを応援する。対して、新しい贈与論は「寄付が目的」です。何かしらの団体を応援しているのではなく、寄付そのものを研究しているのだなと感じます。他にこのような団体はないので、普段、寄付されている方が、ここで自分の寄付活動を立ち返ってみるのもいいと思います。


Author:東詩歩